今日は久しぶりにシカクワガタの話題。
色虫的要素も兼ね備えた人気シカクワ、スペキオススシカクワガタの羽化報告です。

 

 

【飼育種】
和名:スペキオススシカクワガタ
学名:Rhaetulus speciosus

産地:タイ産
累代:F2

【羽化体長】♂58mm、♀33mm
【使用したエサ】きのこマット
【使用した容器】 900ccブロー容器 (径100mm×高さ145mm)
【えさ交換回数】途中2回
【設定管理温度】20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計11ヶ月程度)

スペキオススシカ♂の体色は褐色の黒混じり、♀は真っ黒と対照的なシカクワガタ。♂顎は一旦開いてから前方に伸びる、 このタイプには台湾シカクワ(Rhaetulus crenatus)等も同じような顎形状ですが、台湾シカクワ(Rhaetulus crenatus)の方は♂の色合いは一律真っ黒です。

今回はきのこMatでの飼育で、 ♂58mmと60mmの大台には届きませんでしたが、まずまずの容姿で満足しております。

飼育は比較的容易な方だと思います。
菌糸、マットどちらでも育ちます。現在弊社のエサでは、きのこMat、 くわMat 、Basicシリーズ(菌糸)、Elementシリーズ(菌糸)での羽化実績があります。過去にくわMatで♂61mm、 Elementシリーズ(菌糸)で♂62mmがあります。

また今回は設定温度を少し低めに設定しましたので羽化までに少し時間がかかりました。 25℃設定で持っていけば8~9ヶ月もあれば羽化してくれます。

今回使用した容器は 900ccブロー容器 (径100mm×高さ145mm)でしたが、エサ食い自体は小食の方ですので、 もう少し小さめの容器でもよいかもしれません。

今回スペキオススの紹介が久しぶりなので、産卵セッティングについてもご紹介しておきましょう。
スペキオススシカの産卵は基本的には材産みですが、押し固めたマットにも産んでくれます。
わたしの場合は以下のようなセッティングを組みます。

【産卵に使用したマット】完熟Mat +材2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースM (W305×D195×H232)
【産卵管理温度】25℃(若干低温気味)
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。

セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

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【真上から見たセット完成図】

このような感じでセットを組んで約2ヶ月程度放置します。(勿論その間えさ交換はします)
私はクワガタの場合なるだけ採卵はしない派ですので、幼虫が孵化してくれるまで待ちます。 もし早くに材がボロボロに齧られてしまっていた場合には新しい材を追加交換します。

設定温度はスペキオススの場合低め(20℃前後)より少し高め(25℃前後)の方がよい結果が出ています。

カブトと違って少し手間がかかるクワガタですが、成功した時の喜びは大きいです。是非機会がありましたら一度飼育してみて下さいませ。 格好いいですよ~。(^^)

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