カウピホソアカクワガタの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
今日はホソアカクワガタ種:オオズ系のカウピホソアカクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
個体参考画像:カウピホソアカ♂49mm
個体参考画像:カウピホソアカ♀
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、完熟マット、菌糸でもOK
【飼育容器】500cc程度のブロー容器など。
【えさ交換回数】ほとんど交換なし
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)
まず幼虫飼育ですが、とても容易。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、完熟マットでよく育ってくれます。マットを入れる容器も 私の場合は500cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育しました。マットに劣化がなければ、2令投入位でほとんど羽化まで交換無しで羽化してくます。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。菌糸でも育ちますが、羽化時の大きさがマット飼育とあまり変わらなかった為、私の場合はほとんどがマット飼育で行っていました。
<ペアリング注意点>
このカウピホソアカですが、私の経験ですが、ペアリング時の♀殺しが無茶苦茶多いです。私はカウピが大好きだったので、沢山増やそうと多い時には10ペア位ペアリングさせていましたが、その内、7~8位♀殺しにあいました。大歯系の♂のあの大顎は驚異の一言です。
そこで私の場合、次にペアリングしたい数だけ小型の♂をわざと羽化させています。小型の♂ならば大顎も発達していませんし♀殺しの確率はかなり減ります。また小型♂ならば♀との羽化ズレもないのでとても便利です。
どうしても大型の♂を交配させなければならない場合は、♂をしっかりと熟成させ、♂♀同居の場合は逐一こまめにチェックする、♂の顎を縛るなどの工夫も必要かと思います。
<産卵方法>
★マットのみで産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
★材も使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースSS~S
【産卵管理温度】23~25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
カウピの場合、私はほとんどマットのみで産卵セットを組みます。だた材を入れたセットを好む方もいらっしゃいますので、その場合は柔らかめの材を使用し、上記で書いたようにセットすればOKです。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
如何でしたでしょうか?カウピホソアカ、格好いいでしょう!このクワガタもほとんど見かけなくなっています。私もまた是非とも飼育してみたいです。皆さんももし機会がありましたら如何でしょうか?(^^)
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2014年4月28日
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使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
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