先日の日記のレスに、採集初心者さんより以下のレスがありました。

 

夏が待ちきれなくて先日下見も兼ねて近くの雑木林に行ってみました。実際に行ってみると、昨日種類がなかなか分からず苦労しました。まだ葉っぱが生え揃っ ていないって言う理由もありますが、よくクワガタが取れると言うクヌギの木がわかりませんでした。何か目立った特徴はありますか?

 

採集初心者さん、いつもレスありがとうございます。

そうですね~、今週より4月ですものね。採集シーズンはもうそこまで来ているといってもおかしくないですよね。

ご質問のクヌギの木ですが、前にご紹介した記事と重複する内容となりますが、もう一度ご紹介してみたいと思います。

 

【クヌギの木】

 

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クヌギの全体像

 

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クヌギの葉

 

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クヌギの葉:表側

 

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クヌギの葉:裏側

 

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クヌギの樹皮

 

<Shiho採集実績>

オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ミヤマクワガタ、
ノコギリクワガタ、スジクワガタ、ネブトクワガタ
コクワガタ、カブトムシ
カナブン、アオカナブン、クロカナブン

 

クヌギ。クワガタムシ、カブトムシが集まる木としては全国的に最も有名な木の一つではないでしょうか?

樹皮表面はゴツゴツとしていて、肉厚。樹液も濃厚で、発酵するとかなり強めの甘酸っぱい発酵した臭いがします。この木が流す樹液は強烈で、遠くまでかなりの臭いがします。

 

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クヌギの樹液。発酵した甘酸っぱい強烈な臭い

 

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同じくクヌギの樹液:白っぽい所が樹液が煮詰まっている箇所

 

また台場クヌギと呼ばれるゴツゴツといびつな形をしたクヌギは、人の手で伐採~成長~伐採と繰り返した為、いびつな形になり、木の穴(ウロ)が出来ている事も多く、オオクワガタやヒラタクワガタの格好の住処ともなっているようです。

 

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台場クヌギではありませんが、クヌギのウロ(穴)

 

上記画像は人の手が加わって形成された台場クヌギではありませんが、クヌギのウロ(穴)。中からはしっかりと樹液が出ています。こいいう場所にウロ(穴)を好んで潜むオオクワガタやヒラタクワガタ、コクワガタが入っている場合が多いです。

 

クヌギの樹皮裏に集まるミヤマペア、他
クヌギの樹液に集まるミヤマクワガタ、カナブン

 

 

クヌギ16
クヌギの樹液に集まる、ノコギリクワガタ、カブトムシ

 

 

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クヌギの樹液に集まるカナブン達

 

採集初心者さん、如何でしたでしょうか?
上記がクヌギの木の特徴、実際に採集時の様子です。

特徴の一つである長いギザギザの葉は、確かにまだこの時期で生え揃っていないかもしれませんね。樹皮がめくれていてその内側がオレンジ色をしていたら、クヌギの木の可能性が高いです。

初めて採集するのであれば、なかなか分かりずらいかもしれませんが、少しでもご参考になれば幸いです。

 

※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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