本土ヒラタクワガタの飼育 【幼虫飼育経過観察】 蛹室に生えたきのこ対策!
先日、日記内でもご紹介した、羽化直前まで来ていた前蛹の本土ヒラタの♀。
そう、この個体です。
久しぶりにチェックして見ると、やはり既に羽化していました。
しかし、よーく見てみると、
何と、蛹室内にきのこが発生!
まぁこの個体は既に羽化しているので、そこまで気にする必要はないのですが、これがもし前蛹の段階や蛹の段階で蛹室内にきのこが発生した場合、私は極力取り除くようにしています。
なぜかと言いますと、その生えたきのこがジャマになって蛹化した際、圧迫され蛹化不全を起こしたり、あるいは羽化の時で羽化時の柔らかい羽があたったりして羽化不全になる可能性があるからです。
本当はこうなる前に気付いて対処してやらなければならなかたのですが、しかしこの♀はきちんと影響もなく羽化してくれた様子です。
羽化してまだ10日も経っていないので、本来ならば蛹室内に留めたままで体が固まるのを待つのですが、今回はきのこがまだまだ生え育ちそうなので、一旦成虫を取り出して、蛹室内の清掃を行いたいと思います。
菌糸ビンのキャップを開けてみると、上面にはこんなにきのこが発生していました。
弊社でも販売しいている虫スプーン大ですこしずつ菌糸を掘っていきます。
蛹室に到達!
本土ヒラタ♀の全体が見えました。
真横から見るとこんな感じで露天掘りしました。
スプーンを使って♀を丁寧に取り出しました。
身体もほぼ黒く固まっているようです。
お腹側はまだ若干の赤みがありました。
お腹側まで完全に黒くなったら一安心ですね。
まだ完全には固まっていないので、優しく軽~く計測。
体長は♀38.2mm程を示しました。
♀を取り出している間に蛹室内を清掃。
生えていたきのこをキレイに取り除きます。
宮崎県産本土ヒラタクワガタ
WF1♀38.2mm
さすが新成虫、ツヤもありとてもキレイです。
羽化サイズは40mmに届かなかったのが残念ですが、4ヶ月程度の早期羽化では仕方ありません。明らかに私の管理ミスですね。
とはいえ、野外で見かける個体ではこのクラスのサイズでも十分大型の部類に入ります。菌糸やマットの栄養価というのは凄いですよね、改めて実感させられます。
名残惜しいですが、まだ完全に固まっていないようなので、再び蛹室内に戻ってもらいます。
清掃完了した蛹市内に戻し、
キャップを閉めて完了。
しばらくはこれで様子を見ます。
ただ体も完全とは言えないまでもある程度は固まっているので、しばらくしたら潜って行くかもしれません。
如何でしたでしょうか?
あくまで私のやり方ですが、上記の様に蛹室内にきのこが生えてきたり、異物が見つかった場合には、状況にもよりますが、露天掘りして除去するようにしています。
今回はたまたま成虫には何の影響もありませんでしたので、ラッキーでした。チェックはこまめにするものですね・・。精進したいと思います。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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