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セット内容詳細

ケースはコバエシャッター中を使用。 下半分に完熟マットを固く詰め込み(約10㎝)、上半分に産卵促進剤の入った産卵一番(むし社製)を柔らかめに詰めた(約10㎝)。産卵材はバクテリア材を2本使用した。材は完全に産卵用マットに沈めて設置。 自然環境に近い、成虫・幼虫混在飼育の為、割り出しは行わず、このまま成虫に羽化するまで飼育。来年3月頃に、産卵・飼育床を新しいものに全交換する予定。

親虫♂♀情報(熟成期間など)

小笠原母島産のCB個体(2012年から採集禁止のため、WDは入手不可能)。 成虫は♂♀の区別がつかないので、5頭(2015年12月羽化)をまとめて産卵床へ。

気をつけたポイント

殆ど産卵・飼育に関する情報も無く、小笠原の自然環境に近い状況を再現させることにした。 特に気を付けたのは、冬場の温度管理。小笠原が亜熱帯地方なので、25℃を常にキープするため、「冷やし虫家」を使用して25℃一定温度管理した。

備考

生態がまだ解明されていない部分が多く、今回の飼育は、オガサワラチビクワガタの飼育・繁殖経験を持った、小笠原の自然保護NPO法人の方と、むし社の方から色々経験を伺って、それを参考にした。 先ず困ったのが、成虫の食事。昆虫ゼリーには見向きもしない。肉食、という事なので、ビーフジャーキーや他の成虫の死骸などを与えてみたが駄目で、ミルワームを使う事も検討したが同じ甲虫類の幼虫なので餌として殺すことがためらわれ、結局、「鶏ささみ」を小分けにして冷凍して保存、必要な分だけ解凍していき、生の状態で与えた。生餌なのですぐ腐敗するため、2日おきに食べ残しを交換した。 今回の成虫は、母島産の5個体だったが、最近の2か月は与えた餌を完食しており、十分に適応した環境での飼育に成功したと思われる。 父島産の5個体も別に飼育しており、こちらも同一環境で飼育しているので、繁殖に期待している。 成虫は、蟻のようにマット内に坑道を作ってそこでそれぞれが居住している様子。マット内にミミズなどの餌がない為、食事の時だけ地上に出てくることを覚えるのに1か月ほどかかった。 小笠原の方に伺うと、「自然と数が増えていく」との事なので、来年3月頃に飼育ケースを全交換する際に個体数が増えていることを願っている。