今日はちょっと趣向を変えて、今年からクワカブの飼育を始めたばかりの方のために、クワガタとカブトムシの幼虫の違いをご紹介します。
熟年の飼育者の方には「なぜ今更」とお思いかもしれませんが、どうぞ御勘弁下さいませ。

何故、この様な事をご紹介するかというと、お客様の御質問で、

「今年虫かごで飼っていた昆虫の飼育マットの中に幼虫が居ました。クワガタなのかカブトムシなのか分からないので、どう見分ければよいか教えて下さい」

との質問がありました。

クワガタの幼虫とカブトムシの幼虫では、見かけだけでも国産&外国産共にかなりの相違点があります。
以下の文章&画像でご紹介しますので、御覧下さいませ。

ちなみに
①カブトムシ(ヘラクレスオオカブト)
②クワガタムシ(アンタエウスオオクワガタ)
になります。

 
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まずこちらの画像からですが、これは全体図です。
構図的に②のクワガタの方が大きく見えますが、実際は①のカブトムシの方が2倍以上大きいです。
カブトムシの方が気門(身体に見える点々です)がはっきりしています。

また②のクワガタの方が多少黄色っぽいのは3令の後期にあるためです。
幼虫は初令~2令~3令中期までは①のように白い色合いをしています。
これが蛹化が近づく3令後期になると②のように体色が黄色がかってきます。


月夜野c
 
次に体毛の比較です。
カブトの方が毛深くあります。


月夜野b
 
次に頭の色合いの違いです。
簡単に言うと、クワガタはオレンジ(だいだい)色、カブトは黒っぽい色合いをしています。


ええ

最後にお尻(肛門)の形です。
ここは決定的ですね。カブトムシは横に割れ、クワガタは縦に割れます。

以上この様な点から、クワガタかカブト、どちらの幼虫か判断出来ると思います。
ご参考にして頂けますと幸いです。(^^)