ヘラクレス・ヘラクレスが羽化しました。
・・・ただし先日のベルティペスに続き残念ながら羽化不全個体です・・・。
今日は何故羽化不全になったのかを検証してみようと思います。

画像003 095  

飼育種:ヘラクレス・ヘラクレス
羽化サイズ:122mm(角曲がり)
使用したマット:きのこマット
使用した容器:小プラケース(W230×D155×H170)
管理設定温度:25℃前後
水分量:適量/多からず少なからず
羽化までの期間:12ヶ月

この個体は上記の様なやり方で飼育しました。ただ画像からもお分かりのように完全なる角曲がり個体です。しかも羽もシワだらけになってしまいました。かわいそうな事をしました。。。ごめんなさい・・・。

画像003 078

画像003 097  

画像003 085

何故このようなことになってしまったのか・・・。理由は、簡単です。小プラケース内で蛹室を作りましたが、蛹室の位置がとても悪かったことにあります。以下の画像がその時の蛹室です。

画像003 093  

このように長い方向ではなく、短い方向に蛹室を作ってしまいました。通常ならば、この様な位置に蛹室を作った場合、前蛹になるのを待って即人工蛹室に移すのですが、この個体の場合、タイミング悪く蛹化直前のタイミングを通り越して気が付いた時には既に蛹になってしまっていました。

上記蛹室の拡大図です。
画像003 096

画像003 094

この上の画像下のようにケース側面から見て通称「小窓」が出来てしまった場合、そのまま蛹化させるとかなりの確率で角曲がりが起きます。本当はそれ以上向こうにも部屋(蛹室)を作りたかったのに、ケースが邪魔して途中までしかつくれなかったからにあります。

この場合、蛹化の時窓に角がぶつかってしまい、まっすぐ角が伸びきる事が出来ません。人工蛹室による移行が必要になってきます。

ただ簡単に移行と言いますが、いつの時期でも移行させても良いというわけではありません。幼虫が蛹室を作り始め、しかもなおかつ完全な前蛹状態に幼虫がなった時に取り出さなければ、折角の人工蛹室内でも暴れてぐちゃぐちゃにしてしまいます。

小さなケースで蛹化させた場合、大抵の幼虫は底面に接するような感じで蛹室を作ります。ケース底面から幼虫シワの程度を見て、後はマットを上面を少し削って露天掘りにしながら幼虫の手と口を見ます。これが完全に固まっているようならば、取り出しても大丈夫です。人工蛹室内で暴れたりは出来ません。

この移行のタイミングには慣れが必要です。後はこまめな毎日のチェックでしょうか・・・。ヘラクレスさん、本当にゴメンさない・・・。

この様な個体を出さないようまた精進致します。(--)

[`yahoo` not found]
GREE にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加