今日はスペキオサスシカクワガタの産卵についてちょっとふれてみましょう。
過去のスペキオサスの日記で破壊王さんから産卵について質問がありました。

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スペキオサスシカは当園では以下の様な方法で産卵させます。

親の選択:ワイルド♀の持ち腹、累代個体ならば後食開始後約3~4ヶ月程度熟成している個体
産卵に使用するマット:くわマットのみ、もしくは くわマット+柔らかめの材1本
セット期間:約1ヶ月半~2ヶ月
産卵に使用するケース:プラケース中(W300×D195×H205)
産卵管理温度:23~25℃
水分量(湿度):多からず少なからず
セット方法:ケース底面を固くつめ(プラケースの3/5位、上部1/5はフンワリと敷き詰めます)

上記のような方法です。この虫は過去に何度かやりましたが、大体はマットのみでも産んでくれるみたいです。産みが悪い場合は、柔らかめの材を1本入れてあげますが、どちらかというと材よりマットに産んでいる様子です。

セットして約2週間程度でケース側面や底面に卵が見えてきます。
卵が見えない場合は、交尾が上手く成立していない場合が多いので、♂がいれば再交尾させます。

シカの場合、ワイルドものは比較的簡単に産んでくれるのですが、累代ものにおいては産みにくい事が多いです。その理由の一つとして、親虫の熟成度が挙げられます。

皆さんよくご存知のオオクワガタは羽化から一冬越させた個体の方がよく産んでくれます。シカクワも同様にゆっくりと熟成させた個体の方が産んでくれているみたいです。(ワイルド(野外)個体ならば即セットでも問題はないので時間はかかりません)

上記の事はシカクワに限らず、全ての累代個体の虫に通じると言っても良いと思います。スムーズに、沢山産ませるには、その虫にあった熟成度が必要ではないのでしょうか。(^^)

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