ネパールコクワ(ネパレンシス)の飼育(羽化)
本年度最初の羽化報告です。
ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の♂67mmです。
【飼育種】
和名:ネパールコクワガタ(通称ネパレンシス)
学名:Hemisodorcus nepalensis
【羽化体長】♂67mm
【使用したエサ】菌糸ビンE-1100を2本
【設定温度】18~20℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約8ヶ月
インドやネパールなどのヒマラヤ系産地に生息するネパレンシス。
現地ではごく普通の一般種ですが、なかなか日本への入荷は聞きません。
飼育も出来るだけ低温がよいと聞いており、今回も可能な限りの低温飼育にて羽化させました。
低温で飼育しているため、1本目の菌糸ビンの劣化スピードも非常に遅く、菌糸ビン自体はかなり日持ちします。事実2本目に交換する時はまだ菌糸ビンの1/3は残っていました。
エサの必要量と幼虫の成長程度から考えてE-11001本分でも可能だと思われましたが、蛹化~羽化時期に突入した場合の菌糸ビンの劣化も考えて6ヶ月程度を経過した時点で交換し、あえて2本羽化でやってみました。
後は普通に羽化してくれました。
予想通り2本目の菌糸ビンはほとんど食べずじまい。1/5位食痕が表れた程度でした。
この個体は現在羽化している3頭の内の1頭ですが、3頭とも羽化不全も無くキレイに羽化してくれました。サイズ的にはもう少し伸びて欲しかったですが・・・。
感想ですが幼虫飼育は設定温度さえ気をつければ問題はないと思います。
ただ産卵はかなり難しいと聞きます。事実、私もまだあまり回数の経験がないのですが、5回ほど成虫を手に入れる機会があったのですが、産卵を試して1回しか幼虫を回収した事がありません。しかも7頭程度・・・。この羽化したネパレンシスも幼虫で譲ってもらったものです。(めんぼくない・・・)
皆さんも良い結果、やり方などありましたら是非教えて下さいませ。
私も次世代で頑張ってみます。(^^)
2 Comments »
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
ネパレンのブリですが、累代品なら羽化後の冬眠を含めて1年くらい経過したprを使うと、成熟しスムーズにペアリングが出来て第一関門突破です。ドルクスコブ①でも分かると思いますが、直ぐにセットに投入しても、まず産卵しません。交尾後、1ヶ月ほどは高蛋白ゼリーと水分ゼリーを与え、しっかりと受精卵を抱えさせることが重要です。グランに似てますね。材は植菌カワラ材が好きなようで、柔らかいものではなくて、シッカリと芯があり、表面のみ指の腹で押して、やや凹むくらいの物が良いです。産卵は芯と柔らかい部分の境目に決まって行われます。卵は4~5個を同所に纏めて産みつけられて、その後、孵化しても初令は触れ合うほどの小スペースで2令までは成長します。 セットの温度ですが、最初に25℃前後を保ち、その後、産卵適温と予想される20℃以下まで一気に下げ、1週間ほど様子を見て材を齧らなければ、再度25℃前後まで上げて、下げるを繰り返し、産卵のスイッチが入りやすくしてみます。この時、セットの材は植菌なので加水も乾燥もさせませんが、底部に敷くマットは乾燥した無加水にします。 夏場のセットでエアコンを使う場合は、除湿され過ぎると産卵しないようです。最低でも管理場所の湿度は70%くらいにしたいです。 これで、セット内は蒸れないで外気はミヤマが棲息すうような湿度を保って冷涼な環境が再現できる事で上手く産卵に至るようです。 ちなみに累代品の♀で当れば、40頭は回収できます。当方の最多は51頭+卵数個★です。 累代品3♀で同様の結果が出てますので、成功例としてご報告します。また、WDでも産みカスでなければ、20頭以上の回収も出来ます。 以上、どうぞご参考にしてみてください。
Comment by コクワ大好き!! — 2008年4月14日 @ 10:29 PM
ネパールコクワガタが欲しい! 毎年、国産コクワガタを飼育していて50mmは越えるのですが外国産コクワガタには、まだ手を出していません。 機会があればネパールコクワガタを飼育したいです。
Comment by クワ蔵 — 2014年2月14日 @ 10:03 PM