今日は、国産のかなりマイナーな種に位置するのではないでしょうか・・・。
私が紹介するのは初登場になります。スジクワガタの羽化報告です。

スジクワガタ 
【スジクワガタ♂35mm】

【飼育種】
和名:スジクワガタ
学名:Dorcus striatipennis

産地:日本・群馬産
累代:WF1

【羽化体長】♂35mm
【使用したエサ】くわMat
【使用した容器】500ccブロー容器
【えさ交換回数】交換途中1回
【設定温度】20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約9ヶ月(合計11ヶ月)

国産のドルクス系に位置するスジクワ。一見コクワガタと見分けがつかないように見えますが、
大型になると顎の内歯が斧のように台形になるのが特徴です。小型の場合でもスジクワ慣れれば見分けはつきます。
♀の方はこれも小型ながら背中に縦筋が入ります。

山地性が強く、少し深いところに生息しています。もっぱら木に小さな穴を開けて住み着いていることが多いようです。(私が採集した時の場合)

今回の個体はその野外♀からの持ち腹個体です。今回は山地性の傾向も考えて温度低めで管理してみました。結果は35mmと大歯は出ましたが、
まだまだ大型は狙えるはずです。野外ものには大きく及びませんからね・・・。

幼虫飼育は比較的容易です。今回はくわMatで羽化させてみました。

また産卵の方についてもちょっと触れておきましょう。この種意外になかなか産卵が難しく、取れても数が少ないんです。
一応ドルクス系ということでオオクワと同様のセットで組みました。以下の様な感じです。

【産卵に使用するマット】マットは何でもOK+材1~2本
【産卵に使用するケース】クリーンケースS程度で十分
【産卵管理温度】20~22℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

スジクワガタ
クリックでクワガタ産卵木セットの詳細に移動

スジクワガタ

スジクワガタ

上記のような感じ。先日紹介したセアカのセットと全く同様です。
このセットで組んで、取れた幼虫は8頭位だったと思います。

なかなか手強いスジクワ、大型の個体はとても格好よいです。
これから夏シーズンの採集季節を迎えるのでスジクワを採集した際には是非一度ブリードに挑戦してみて下さいませ。(^^)

[`yahoo` not found]
GREE にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加