だいぶ前の日記(2008/1/21)になるのですが、かいとパパさんより以下の質問レスをもらい受けました。今日は久しぶりにヘラクレス等の角曲がりについて述べてみたいと思います。

 

Shihoサン、皆さん、毎回初心者にも分かりやすい日記、 参考にさせて頂いてます。ひとつ教えて頂きたいのですがヘラヘラに関して、蛹に成って角等が曲がって居る場合『露天堀り』あるいは『人工蛹室』に移しても真直ぐには戻らないのでしょうか?戻らないとしたら初心者の私は大きいケースを用意するのが得策でしょうか?

 

かいとパパさん、レスありがとうございます。(^^) まずはかいとパパさんの質問からお答えしようと思います。

 

>ヘラヘラに関して、蛹に成って角等が曲がって居る場合『露天堀り』あるいは『人工蛹室』に移しても真直ぐには戻らないのでしょうか?

 

残念ながら蛹になってしまってから後では角曲がりは戻りません。昔私も無理に戻そうとして軽く角を押し戻した所、簡単にペキッと折れてしまい中から透明の体液が出てしまい死亡させてしまった苦い経験があります。角曲がりを防ぐには蛹化前にきっちりとした対策を立てるしかないみたいです。

 

>戻らないとしたら初心者の私は大きいケースを用意するのが得策でしょうか?

 

そうですね・・・小さいケースよりは大きいケースの方が無難だと思いますが、その大きいケースでも蛹室を四隅の角に作ってしまい蛹室の「窓」がケース側面より見えた場合にはやはり人工蛹室等への移動が必要となってしまいます。勿論小さいケースを使用するより確率的には良いとは思いますが、絶対とは言い切れないということです。

 

ではどうすればよいのか・・・。
確実な絶対策はありませんが、私なりの案をいくつか挙げて見たいと思います。

 

出来るだけ大型のケースで飼育する

 

【長所】

・蛹室を作る際、隅につくる確率&不完全な蛹室を作る可能性が低い。

・頻繁にチェックしなくても比較的安心して見守れる

 

【短所】

・ゆとりを持つ大きさを保とうとするとかなり大きなケースになってしまう。その為、スペース、マット量等の問題発生する。

 

小型のケースでもよいので蛹化前には頻繁にチェックし、蛹室の位置が悪い場合には人工蛹室へ移動させる

 

【長所】

・小ケース(Sケース)等で管理する場合には省スペース&少量のマットで管理できる。

 

【短所】

・不完全な蛹室を作る可能性が高くなる。

・不完全な蛹室を形成した場合、前蛹時期に個体を取り出さないといけない為、その見極めが難しい。

 

一方向だけにしか蛹化させないような縦長の極端なケースに入れて蛹化させる

 

【長所】

・小ケース(Sケース)等で管理する場合には省スペース&少量のマットで管理できる。

・頻繁にチェックしなくても比較的安心して見守れる

 

【短所】

・その様なタイプのケースがかなり入手しずらい。

 

いかがでしょうか。上に述べたのが私(shiho)的に考える角曲がりを無くす為の長短所です。どれも一長一短での難しさがあると思います。

 

また何でもかんでも人工蛹室に移した方がいいというわけではありません。やはり自然の蛹室に勝てる蛹室はないと思います。自然に作った蛹室が完璧ならば言うことはありません。でもそんな完璧に見える蛹室でも羽化不全などの問題が起こるケースは多々あります。その事に関しましては2008/1/21の日記にて詳しく述べていますのでこちらを御覧下さいませ。

 

角曲がり、蛹化不全・・・それを防ぐには色々な考え方や方法があると思います。それでも絶対に大丈夫だと言える方法がないのも事実だと思っています。この問題もなかなか難しいですよね。

クワカブ飼育はまさに奥深しですね。(^^)

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