ヘラクレス リッキーの飼育(羽化)
6月に入りました。完全に虫シーズンインです。
今日は先日羽化していたヘラクレス・リッキーのご紹介です。
【飼育種】
和名:ヘラクレス・リッキー
学名:Dynastes hercules lichyi
【羽化体長】♂148mm
【使用したエサ】きのこMat
【使用した容器】
クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】20~22℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約11ヶ月(合計13ヶ月程度)
皆様ご存知、超有名知名度のヘラクレスリッキー君です。
おなじみの種なのですが、意外や意外、自家ブリードをご紹介するのは約2年ぶりと、ずいぶんご無沙汰でした。
飼育はとても容易。弊社のマットではきのこMat
、完熟Mat
、黒土Mat
、くわMat
とどのマットでも問題なく育ちます。成長の度合いからみるオススメで言えばきのこMat
>くわMat
>完熟Mat
>黒土Mat
ような順番でしょうか・・・。
設定温度も幅広く対応出来、16~28℃位までなら十分対応可能です。私のオススメは20~23℃程度です。
水分量も手でギュッと握って水が染み出ない程度が良いです。水が少々染み出ても少々ならばそこまで問題はありません。ただその場合、
管理するケースが気密性が高いケースだとケース内が結露してしまい、酸欠や線虫発生の原因にもなりますのでご注意下さいませ。
後はマット上部に糞が目立ってきたらマットを交換するという作業を繰り返して蛹化~羽化まで持っていきます。私はスペースの関係上、
クリーンケースSで管理しております。このくらいの大きさのケースで管理すると、
蛹化の際に蛹室を完全な形で作れない場合が多いので、その場合は人工蛹室を用意して対応致します。
下に人工蛹室に入っているヘラクレスの蛹の参考画像を載せてみました。こんな感じで人工蛹室で対応致します。
後は羽化を待つだけです。人工蛹室は広すぎてもあまり良くないので、前蛹の大きさに合わせて作成するのがポイントです。
大型カブトの王様ヘラクレス、皆様是非一度お試しあれ~。(^^)
8 Comments »
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リッキー羽化おめでとうございます。 いきなり質問で申し訳ないのですが、ケースのサイズ(180×122×130)で中型クワ・カブトの産卵セットを組もうと思うのですが、(スペースの問題や多く管理できない為)やはり大ケースで組んだ方がいいのでしょうか? (ちなみに今回組むのはインターメディアツヤとアトラスカブトです。 お答え頂けますでしょうか?お願いします。
Comment by オキシン — 2010年6月5日 @ 12:15 AM
ヘラヘラみたいに胸角が太くはないけどリッキーはリッキーでカッコイイですね。 ところでスラウェシオオヒラタの産地としてよく見るバンガイ島ってどこにあるのでしょうか? 地図にのっていなかったので…。
Comment by アレックス — 2010年6月5日 @ 2:42 PM
我が家のヘラクレス飼育のスタートはリッキーでしたが、羽化不全で終わり今はヘラヘラのみ。そのうちまた挑戦してみたい種の一つです。 毎回関係のない質問ですみません。ヨーロッパミヤマに関して御意見をいただければと… 孵化から半年ほどの♂をカワラ菌糸で飼育中です。以前あるショップから、大型を目指すなら菌糸飼育、特大目標なら菌糸→後期はマットへ移行と聞いたのですが、果たしてそれがベストなのでしょうか?今のところ理想的な居食い状態で、もしマットに切り替えるならタイミングも難しいなあ…と、悩むところなのですが…。菌糸のまま特大とはいかないものでしょうか?もし切り替えるならいつ頃なのでしょうか? わからないことだらけですので、もしよろしければ教えて下さい。
Comment by トシ — 2010年6月8日 @ 12:34 AM
オキシンさん レスありがとうございます。 まずインターメディアの場合ですが、この種は♀でも結構大型の部類に入りますので、私のオススメは中ケース以上が望ましいと思います。 次にアトラスですが、ヘラクレスなどと比べると小型の部類ですが、カブトは体高も厚くそれなりに力もありますので狭いケースですとせっかく産んでも自分の体で潰してしまう可能性が高くなります。私のオススメは特大ケース以上が望ましいと思います。スペース上無理ならば、大ケース程度でこまめに採卵する方法をとられるか・・・ですね。ご参考までに。(^^) アレックスさん レスありがとうございます。 バンガイ島・・・私も名前はよく聞きますが、実際の場所となると私も全く分かりません、申し訳御座いません・・・。 トシさん レスありがとうございます。 そうですね、飼育の方法はひとそれぞれなので、どれがベストの飼育方法だとは言い切れないのが正直な見解です。あくまで私の場合はユーロならばカワラ菌糸でOKと思っています。後半にマット飼育というのは蛹化時の縮みを無くす為ではないでしょうか?あくまで推測ですが・・・。ご参考までに・・・。
Comment by shiho — 2010年6月9日 @ 7:25 AM
こんにちはShihoさん、アレックスさん。 バンガイ島の位置についてですが、 僅かな程度ですが自分が知りうる分の情報を 出過ぎた真似かも知れませんが提供させて頂きます。 バンガイ島は、スラウェシ島の東にあるペレン島の さらに南東沖にあります。 そしてその南には小さな島々があり これをバンガイ諸島と言います。 バンガイラベルのヒラタは バンガイ島の場合と、バンガイ諸島のどこかの島の場合がよくあやふやにされて出回っているので注意が必要ですね。
Comment by 会長 — 2010年6月9日 @ 10:34 AM
shiho様、会長様。 ありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします(^0^)/
Comment by アレックス — 2010年6月9日 @ 4:05 PM
shiho様 ありがとうございました。菌糸で落ち着いているうちはそのままいってみようと思います。
Comment by トシ — 2010年6月9日 @ 10:07 PM
会長さん アドバイスレスありがとうございます。(^^) いつもお助け頂きありがとうございます。大変参考になりました。今後ともどうぞよろしくお願い致しますね。m(_ _)m
Comment by shiho — 2010年6月10日 @ 8:21 AM