タランドゥスの飼育(飼育)について
先日、お客様から「タランドゥス」の飼育(産卵)について質問が来ました。今日は私(shiho)のやり方にはなりますが、日記内にてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:タランドゥスオオツヤクワガタ
学名:Mesotopus tarandus
アフリカを代表するクワガタムシ、タランドゥスオオツヤクワガタです。昔は産まない、育たたないという飼育者泣かせの種でしたが、今では飼育方法も確立されており、比較的難易度も下がりました。
今回質問が来ているのが産卵についてですが、あくまで私(shiho)のやり方ですが、私は以下の様な方法で産卵させます。
【産卵に使用するマット】
完熟マット
【産卵に使用する材】
カワラ材、レイシ材、もしくは菌糸産卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL
【産卵管理温度】
25℃位
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
マットには産卵しませんので、マットは固く詰めなくても大丈夫です。材を半分~2/3位見えるような感じでセットします。菌糸ビン産卵の場合には(ちょっと図がありませんが)、菌糸ビンを横倒しにして菌糸ビンを半分位見えるような感じで埋め込みます。
セット方法を図示してみました。以下の様な感じです。ただし、この図では材の埋め込みで見える部分が1/4程度になっていますが、タランドゥスの場合は1/2~2/3は見えるようにセットして下さい。菌糸ビン&菌床に産卵させる場合も同様です。
上記画像では材は2本入っていますが、個人的な感想では大きい直径の材1本が好ましいです。♀は材に穿孔して身体ごと潜り込んでいき、長時間にわたって産卵をします。そのため、材の直径は出来るだけ大きなものが好ましいです。理想は14~20センチ程度。小さなものだと産む場所がなくなり、 産卵を休止して出てきてしまったり、♀が動いている間で材が割れて粉々になってしまう可能性があります。
♀が材に潜り込んでしばらく姿が見えなくなったらほぼ成功です。後は次回♀が出てきた時や、ケース底に幼虫がこぼれて見えてきたときなどに割り出します。大体ですが産卵開始~1ヶ月半でしょうか・・・。
上記が私、shihoが行っているタランドゥスの産卵方法です。あくまで私個人のやり方ですので、飼育者の皆さんそれぞれ独自のやり方もあると思います。一つの方法として良かったらご参考までに御覧頂けますと幸いです。m(_ _)m
飼育担当Shiho
5 Comments »
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shihoさん、こんばんは! タランドゥスは大好きで、累代飼育始めた3、4年ほど前からずっと居ます。 初めて割り出した時に「卵みんなカビてる…」とショックだったのが懐かしいです。あの緑色が正常だと解った時は何ともホッとしました!(今は卵で割り出す事はありませんが) 今年は何故か♀ばかりが重くデカい個体が羽化し、♂はかわいらしかったですね。でも一頭も落ちる事なく無事羽化してくれて良かったです!バイブが待ち遠しいです
Comment by りょー — 2012年9月6日 @ 9:45 PM
かずやさん
レスありがとうございます。
タランドゥスの産卵に適した管理環境の下で管理し、しっかりと熟成がなされていて交尾もきちんと完了しているこたいならば、すぐにでも産卵行動をすると思いますが、個体差もありると思います。
あくまでも私個人の考え方ですのでご参考程度にして頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年9月26日 @ 9:39 AM
タランドゥス大好きだけど難しそうで手が出ない・・・
Comment by 名無しパン — 2020年11月7日 @ 2:56 AM
名無しパンさん
レスありがとうございます。
タランドゥス飼育の場合、温度管理が出来る環境下において、産卵の時も幼虫飼育の時もカワラ系の材や菌糸等を使用すれば難易度もグンと下がると思います。
体長や寿命の割には幼虫期間も短いし、比較的長生きしてくれる種なので飼いやすい面もあると思います。ご参考までに・・。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年11月7日 @ 8:40 AM
成長が早いんですか!
たしかにそれは魅力的ですね
寿命が長いのもいいですね
やっぱり成虫が魅力的なので長く楽しめるのはいいですね
Comment by 名無しパン — 2020年11月7日 @ 12:16 PM