先日の日記のレスでシゲルさんより以下の質問を受けました。

*グランディスオオクワの最終瓶としてエレメント1400に投入、約一月で蛹化し たのですが、、蛹化と同時に蛹室内にキノコが生えて見事に顎、脚がひしゃげて しまいました、、。温度差が起こりやすい環境なので完全に発生は抑えられない と思っていますが、、、。エレメントを使う上でキノコ発生を抑えるコツみたい なものはありませんか?

*シゲルさん レスありがとうございます。
今日は日記上で、キノコの発生について少し考えて みたいと思います。

菌糸ビンのキノコ・・・キノコを発生させ、キノコを収穫するだけならば
沢山発 生させるに越した事はないのですが、ことクワガタ飼育に関しては
キノコが生え るとやっかいですよね。シゲルさんが体験されたように、
蛹室内での蛹体の邪 魔、キノコが生えることによっての菌糸ビンが痩せ細り栄養が少なくなる・・・ などなど。

では、まず逆に菌糸ビン下できのこが生えやすくなる環境を挙げてみましょう。

①:管理温度20℃以下(15~20℃程度)、温度差があると更に生えやすくなります。
②:湿度が100%に近づくほど生えやすくなる
③:刺激を与える(ビンを移動したり、叩いたりの物理的刺激)

まだ他にも様々な要因は考えられますが、上記がきのこが生えやすくなる主だっ た要因だと考えられます。

それでは一つ一つ一緒に考えてみましょう。
①:「管理温度15~20℃」・・・これはキノコが発生しやすい温度と共にクワガタ 飼育にとっても適温と考えられます。20℃以下において特にキノコは発生しやす くなりますので、20~25℃程度で温度変化のない環境(寒暖差)で飼育すると良 いかもしれません。ただしこの温度帯で絶対キノコが発生しないというわけでは ないのでご理解を・・・。

②:「湿度が100%に近づくほど生えやすい」・・・湿度はクワガタの方にもとて も必要ですね、また湿度が低いと菌糸も乾燥しやすくなりますし、中にいるクワ ガタ幼虫にも良くはありません。これを調整するのは難しいですね・・・。

③:「刺激を与える」・・・クワガタ飼育においては菌糸ビンにあまり刺激を与 えない事の方が良いとされているので、これはキノコ発生の必要性とは逆になり ます。なるだけ菌糸ビンに刺激を与えないようにしましょう。

上記のことからまとめると・・・・

・管理温度20~25℃(ただし急激な温度変化は避ける) ・菌糸ビンに刺激を与えない

上記の事がキノコを生えにくくさせる要因なのではないでしょうか?

もともとキノコ菌がオガを分解して、その分解物をクワガタの幼虫が食す る・・・。
いわばキノコとクワガタは共生しているといっても過言ではありませ ん。

なので、クワガタ幼虫の好む環境はキノコ菌の好む環境でもあると私は思い ます。
だからクワガタ幼虫飼育をするにあたりキノコ発生をなくすのはかなり難 しいと思います。
どうしても気になる場合は、後はわずかな相違点を見つけて対 処していくかないかと考えます。

如何でしたでしょうか?なかなか難しい問題ですよね・・・。
色んな問題があ り、クワカブ飼育はいかに奥が深いかを考えさせられます。
勉強になりました。 (^^)

*※おことわり* キノコの発生は上記に挙げた要因だけとは限りません。 他にも多種多様な要因が考えられると思います。 上記考えはあくまで私、飼育担当:Shihoの考えるところでありますので、ご参 考程度に読んで頂ければ幸いです。

飼育担当:Shiho

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