先日のヘラクレスオオカブトの産卵方法に続き、今日は幼虫飼育~羽化について紹介してみたいと思います。

まずはこれまでに飼育し、羽化してきた個体達をご紹介します。

ヘラヘラ
ヘラクレス・ヘラクレス
リッキー
ヘラクレス・リッキー
トリニダ
ヘラクレス・トリニダーデンシス
エクアト
ヘラクレス・エクアトリアヌス
レイディ
ヘラクレス・レイディ
モリシマイ
ヘラクレス・モリシマイ
セプテン
ヘラクレス・セプテントリオナリス
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へラクレス・オキシデンタリス

いずれもとても格好の良いヘラクレス達です。

では本題の幼虫飼育についてご紹介したいと思います。
あくまで私のやり方ですが、このような方法で飼育しております。

【使用するエサ】お勧め度:きのこマット>完熟マット
【使用する容器】860ccプリンカップ~クリーンケースS
【えさ交換回数】途中4~5回
【設定管理温度】20~25℃前後

ちょっと掘り下げて紹介します。
<初令~2令時>
この時期は主に860ccのプリンカップで飼育します。幼虫自体そこまで大きくないですし、エサ量も適量だと思います。

<3令初期~終令>
この時期になると幼虫も大きく成長し、エサ食いも増えてきます。
♂♀の判別も容易に出来るので、♂はクリーンケースSサイズへ、♀は1500cc程度のブロー容器などで管理します。

<蛹~蛹化~羽化>
♀は最後(蛹化~羽化まで)まで1500cc程度の容器で十分です。エサ切れが無いように糞が目立ったり、マットがコバエなどによって劣化してきたら交換するようにしてやります。
以下は実際に1500ccブロー容器で羽化させた時の画像です。

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【外側から見たケース全体図です】
マットは上から2cm程度の隙間を残して一杯に詰めていましたが、幼虫の喰いと沈下でだいぶ減っています。下のほうに蛹室らしき小窓が見えます。

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【側面から見た蛹室のアップです】

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【底面から見た蛹室】
こちらは容器底面から見た蛹室の様子です。蛹が見えるのが分かります。小型容器で管理するとこのようにほとんどといいっていいいほど底面に接して蛹化します。私の場合はこの場所を頼りに蛹化を判断します。

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【容器蓋を取ったマット上面の画像】

 
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【露天掘りしてみました】

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【蛹をちょっと拝借】

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【蛹を取り出した後の蛹室の様子】

このような感じで蛹室を作りますが、スペース的にもこれで十分です。

次に♂の場合は終令後期までそのままクリーンSサイズ程度の容器で十分ですが、最後の蛹化の時だけは角曲がりが無いように気をつけます。
以下に紹介するのは過去にSサイズ程度のケースでヘラクレスがつくった蛹室です。

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このような感じで蛹室を形成した場合、注意が必要です。角曲がりのある蛹に蛹化するからです。

実際この蛹室で育った個体は・・・

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こんなかんじで羽化してきました。よほど蛹室が狭かったんでしょう。大きく曲がっています。

角が伸びきれないような蛹室を形成した場合は、蛹になる前の段階、前蛹時に取り出し、人工蛹室に移し変えるのが無難と言えるでしょう。

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上記画像が人工蛹室に移し変え、蛹化したヘラクレスの蛹です。

クリーンSサイズクラスの容器で飼育すると管理は楽なのですが、蛹化の時、不完全な蛹室を形成する事が多くなります。それならより大きいケースで飼育すればよいと思いますが、スペースやエサ量の問題、そして大きいケースでも短い方向に蛹室を作った場合は結局人工蛹室に移し変えないといけなくなる事などの問題から、私はSサイズを多用しております。 

ただ時には・・・
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これ位同時に人工蛹室が必要になる時もあります。。。

大体このような感じで私はヘラクレスの幼虫飼育をしております。
まだまだ私の知らない方法や効率的な方法が数多くあると思います。あくまで一例として参考程度に見てもらえれば幸いです。(^^)

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