先日、入手したパラワンオオヒラタクワガタをご紹介します。

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【参考画像:パラワン♂103mm】
 
【飼育種】
和名:パラワンオオヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus palawanicus
産地:フィリピン産

パラワンオオヒラクワガタ、オオヒラタクワガタの中でも1、2を争う人気種であり、ティタヌス属の中で一番最大になる種です。
日本のヒラタもこのパラワンと同種にあたるのですが、100mmを越えるパラワンオオヒラタと比較してみると、まるで大人と子供、そのすさまじい迫力には圧倒されます。

熟成した♂は性格も凶暴、下手に触ろうものなら容赦なく攻撃してきます。

<飼育(管理)>
パワワンオオヒラタは名前のとおりフィリピンのパラワン島に生息しております。
日本本土に生息する本土ヒラタクワガタと同種ではあります。本土ヒラタはある程度までは耐寒性がありますが、こちらのパラワンオオヒラタは寒さに弱く、これ からの時期(冬場)の温度管理には注意が必要です。管理温度は10℃を下回るとあまり良くないと思います。ベストは20℃前後が理想です。日本のオオクワ ガタと似ているので寒さにも強いだろうと思われている方も結構いらっしゃるようで、そこは気をつけて下さいませ。

<ペアリング:交尾>
野外ものを入手しているのであれば、すでに熟成しております。そのまま♀を持ち腹で産ませるのも良しです。

養殖ものを入手しているのであれば、♂と♀がしっかりと熟成した上での交尾が理想です。あくまで私のやり方ですが、私の場合、養殖ものは♂♀共に後食開始してから、約3ヶ月位経過したものを使用します。
 
その際、同血統兄弟ではなく、なるだけ違う血統の♂♀を 使用すると血の入れ替えが出来、理想です。ただ顎太や個体の特徴を受け継がせたい場合は、同血統♂♀からでないと厳しい場合があります。その時は同血統兄 弟同士での交配となりますが、累代を続けていくうちに後々ですが血の濃さによる障害が出てくる可能性が大です。

<ペアリング:交尾方法>
あくまで私のやり方ですが、私は基本同居です。
個体の大きさに合わせてにはなりますが、比較的小さめのケース、たとえばクリーンケースSSS程度を用います。

ケースの中にマットを薄く敷き、転倒防止の材を入れ、ゼリーを入れます。あまりマットを厚く入れたり、転倒防止の材が多すぎると♀は♂から隠れ潜ってしまいますので、交尾が難しくなりますのでご注意を。

♂と♀のチェックは毎日欠かさずし、もし♂と♀が一緒にエサ(ゼリー)を食べているようならばほぼ交尾は成功したと思っています。
 
しかしパラワンオオヒラタはかなり凶暴なので、♀が殺されるということは頻繁に起きます。
 
もし同居をしたくないという場合には、
 
【♂の顎を縛る、固定する】
輪ゴムや、グルーガンなどで挟まないように固定する方法です。♂はしばらくは嫌がって暴れますが、数日すると落ち着きます。
【パンドペアリング】
実際に交尾を目の前でさせる方法です。しかしこれはなかなか難しいです。私の経験上、ドルクスやティタヌスはあまり目の前で交尾をなかなかしてくれません。根気が必要です。

如何でしたでしょうか、上記が私が実際にやっているパワワンオオヒラタの管理、交尾方法です。あくまで私がやっている方法なので、勿論他にも方法は沢山あると思います。ご参考にして頂けば幸いです。(^^)

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