タランドゥスオオツヤクワガタの飼育(幼虫飼育)
今日はタランドゥスオオツヤクワガタの飼育についてご紹介したいと思います。
【 ♂個体参考画像】
あくまで私の飼育方法のご紹介にはなりますが、この種は以下の様な方法で羽化させております。
【飼育種】タランドゥスオオツヤクワガタ
【飼育に適したエサ】カワラ菌床:Natura
【初令投入から羽化までかかる時間】約7ヶ月
【設定温度】23~25℃前後
昔は高嶺の花だった「タランドゥスオオツヤクワガタ」通称「タランドゥス」、一昔前は成虫ペアで20万位したものです。成虫はとても強く、頑丈です。活発に動き回るタイプではありませんが、熟成すると、独特の振動(バイブレーション)を行い身体を揺らします。
幼虫方法は昔、高価で出回っていた頃は飼育方法はあまり確立されておらず、皆さんマット飼育や菌糸、それもヒラタケ系の菌糸を使用して育てていました。私もその一人で、ヒラタケ菌糸による幼虫飼育をしたのですが、あまり大きく育ちませんでした。
今現在では飼育方法も確立されており、この種にはカワラやレイシ菌床が合っていると分かってきました。実際、当園でもカワラ菌床:Naturaを使用して、タランドゥスやレギウスを羽化させております。
上記画像の個体はカワラ菌床とは少し違いますが、ニクウスバタケ菌床で羽化させました。菌糸、温度さえ合えば、飼育 自体はとても容易な種と言えると思います。幼虫期間も比較的短く、♀個体などは早いものでは半年位で羽化して来てしまいます。大型にもなり、長生きする虫 には似合わないくらいのサイクル率です。
皆さんも是非機会が御座いましたら、飼育してみては如何でしょうか?黒光りするそのボディにはきっと惹かれると思います。(^^)
4 Comments »
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質問であります
タランドゥス初齢が孵化しました
卵採集してからの孵化ですが
どのタイミングで菌糸カップに入れたらいいでしょうか?
Comment by ひさぽん — 2017年9月11日 @ 7:09 PM
ひさぽんさん
レスありがとうございます。
飼育のやり方は人それぞれですので、色んなやり方や考え方があると思います。
あくまで私のやり方にはなりますが、私の場合、孵化後に幼虫のお腹の中に糞が見えるようになってから菌糸に投入するようにしております。
これはタランドゥスだけではなく、クワガタ全般でもそうしております。
ご参考までにして頂ければ幸いです。
ご質問ありがとうございました。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2017年9月12日 @ 12:38 AM
タランドゥスの幼虫飼育についてですが、管理温度25度程度だとカワラ菌糸の劣化が早く、すぐに硬化したりすると思いますが、高い温度での管理はどのようにしているのでしょうか。
カワラ菌糸だと23度くらいが限界だと思います。
Comment by sakimichi — 2021年8月17日 @ 6:07 PM
sakimichiさん
レスありがとうございます。
あくまで個人的な感じ方になるかもしれませんが、カワラ菌糸(弊社カワラ菌糸:Natura)は菌種等の特徴により、分解後のオガがオオヒラタケ菌種(弊社オオヒラタケ菌糸:Basic&Element)の場合より柔らかくなる傾向が強いように思います。
その為、その影響で劣化スピードも早まるのではないかとと感じています。それはNatura菌糸の特性の一つだと考えております。
過去のタランドゥスの実績では、23℃帯でも25℃帯でも羽化に成功したことがあるため、記事内でのご紹介では温度帯に幅を持たせて記載しております。
25℃帯で管理していた時も、少し低めの23℃帯で管理する時とは同じ条件で特に変化はつけておりません。
ひとつあるとすれば、この記事内では記載しておりませんが、私の飼育ルームでは常に湿度を常時70~80%以上にするように加湿器で調整しております。
人それぞれやり方は千差万別です。
あくまで私がご紹介しているやり方も一例にしかすぎませんので、もっとより良いやり方や考え方もあるかと思います。
あくまでもご参考程度にして見て頂ければ幸いと願い申し上げますm(__)m
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2021年8月18日 @ 3:07 PM