グラントシロカブトの飼育(産卵のやり方)
今日はアメリカのカブトムシ、グラントシロカブトの飼育方法、特に産卵のやり方について、私なりの方法になりますが、ご紹介してみたいと思います。
グラントシロカブトの場合、成虫飼育&幼虫飼育は普通のカブトムシと同じく容易なのですが、唯一、卵の期間がとても長いのが特徴です。
卵を管理する方法として、採卵するやり方と、産卵セットのままの自然放置(自然に孵化するのを待つ)のやり方があります。ここで違いについてちょっと触れてみましょう。。。
【飼育種】
和名:グラントシロカブト
産地:アリゾナ州
累代:CB
【産卵におすすめのマット】完熟Mat、黒土マット
【セット期間】
・採卵の場合:2~3週間ごとに採卵
・自然放置の場合:開始~約2ヶ月半日間
【産卵に使用するケース】クリーンケースL程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
ではここから、2つのやり方についてご紹介していきたいと思います。
<採卵する方法>
採卵の場合、私の場合は約2~3週間ごとに(産卵セットの状況にもよる)ケースをひっくり返し、採卵してきます。多い時には一度の採卵で40近く採卵出来る時もあります。
グ ラントシロカブトの卵の期間は長いです。早いものは2~3ヶ月程度、長いものに関しては半年以上かかってしまうものもあります。ですが、中には例外もあっ て、1ヶ月程度で孵化してしまうものもあります。なぜこのように孵化時期がズレてしまうのかはまだ分かりません。解明されているのかもしれませんが、私は 存じていません・・・。
ではどうやって卵の管理をしているのか・・・。
まず卵の管理ですが、私の場合はグラシロもヘラヘラも皆同じよう画像のように管理いたします。
ケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで覆います。私は全て卵は一緒に管理し、ケース底に幼虫が見えた時点で一旦全て出し、孵化した分の幼虫を回収、それ以外の孵化していない卵はまたもとのように管理してます。
先に述べたように採卵をせず、産卵セットしたままでの孵化を待つのも一つの方法ではあると思います。勿論、その方法も良い方法だと思います。元来、自然界では卵はそのまま孵化するものですので、親♀が作った卵室にかなう管理状況はありません。
では何故採卵するかというと、皆様ご存知のように、マットにおけるダニや線虫の発生から衛生上卵を守る為なんです。
自然界では勿論無数のダニ、線虫が土の中に同居しております。
ただ自然界の場合は広大なスペースがありますし、風通し等が良い為、比較的じめじめしていません。
飼育の場合はケース内管理になってしまうので、どうしてもケース内によるダニ、線虫の増殖、蒸れ等が起こってしまいます。
以上の事より私の場合は大体は卵で取り出し管理しているというわけなんです。
<自然に放置(孵化)させる方法>
私は過去に採卵ではなく、産卵セットをそのまま放置し、自然孵化を促してみました。
採卵派の私が、なぜ産卵セットの放置を行ったかというと、産卵セットしてから約1ヶ月半位でケース底面に幼虫が2頭ほど見えたんです。
皆さんご存知のようにグラントは卵の期間が非常にながく長いものでは孵化までに半年以上かかるものもあります。
ですが今回は産卵セット開始して約1ヶ月半程度で幼虫を確認出来ました。ここで考えたのが「採卵して卵を別管理するよりそのまま自然孵化させた方がより早く孵化するのでは?」という考えでした。
ただその時点で割り出す勇気は無かったのでもう1ヶ月延ばしてセット後約2ヶ月半程度で割り出しを決行しました。
その結果は・・・割り出し時の光景を撮影しましたので順を追ってご紹介します。
産卵セットをまるごとひっくり返したところ。幼虫と卵が見えました。
割り出し後の様子。卵も沢山ありますが、それよりも幼虫の数が多くてびっくりしました。
卵はみな良質な有精卵です。真ん中左上の少し茶色いのは孵化したばかりの初令幼虫です。
この時の産卵の結果は
産卵結果:
幼虫回収:47頭
卵回収:25個
という結果でした。
取れた数はさほど驚く数字ではないです。ただ今回の収穫は自然孵化させた場合(幼虫回収をした場合)、2ヶ月半程度で2/3程度の卵が孵化していたということです。採卵して別環境で保管するよりも自然孵化の方がスピードが速いのでしょうか。。。
やり方は個人によって様々な方法があると思います。今回ご紹介したのはあくまで私なりのやり方ですので、ご参考程度に御覧頂ければ幸いです。。。(^^)
1件のコメント »
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グラントの飼育で90超えたい
Comment by クワ蔵 — 2014年2月22日 @ 7:09 AM