先日、南米のドウイロクワガタをご紹介しましたので、今回は豪州産のニジイロクワガタをご紹介したいと思います。

file_20101212T122721531
file_20101212T122725468
img_20101212T122716640
【参考画像:ニジイロクワガタ♂62mm】

【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名  Phalacrognatus muelleri

産地:オーストラリア産
累代:CB

ニジイロクワガタ、もはや説明することもないくらい、外国産クワガタとしては有名ですよ ね。その名の通り、体色はニジイロに輝き、とても美しい種です。しかも低温、高温に比較的強く飼育も容易。。体長も60mm程度まで育つので、比較的見栄 えも良いです。まさにいいところづくしのクワガタですよね。

<幼虫飼育>

【お勧めエサ】Element800、くわマット、きのこマット完熟マット
【えさ交換回数】Element800 2本
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約6ヶ月(合計8ヶ月程度)

オーストラリアを代表するクワガタと言っても過言ではないニジイロクワガタ。本当は大珍種に値すると思うのですが、飼育が容易なせいで養殖個体が増 え、生体業界では普通種的な存在になってしまっているクワガタです。とはいえ、体色のキレイさは世界一といっても過言ではなく、初めて目にした人はこんな クワガタがいるのかと思うほどです。

飼育は非常に容易な種。産卵も幼虫飼育もとても簡単。幼虫飼育では、菌糸、マットどちらでも大丈夫です。私の場合は菌糸を使用することが多いです。
画 像を公開している個体は菌糸ビン800ccを2本使用して羽化させた個体です。ニジイロの場合、蛹化前に暴れが起こり易く、この個体も2本目を半分食べた あたりから暴れだし、蛹化に至りました。マットに移し変えた方が良いかなと思ったのですが、暴れの期間も比較的短くですんでくれましたので何とか 60mmUPはいってくれましたのでホッとしております。

<産卵用法>
次に産卵方法ですが、マットのみで産ませるやり方と、材を入れてセットを組むやり方があります。別々にご紹介してみたいと思います。

★マットのみで産卵セットを行った場合★

【お勧めのマット】くわマット、完熟マットがお勧め
【使用した容器】クリーンケースM程度
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】20℃前後

転倒防止の木片とエサを入れます。
img_20100824T050432562

セット方法を図示するとこのような感じです。

zu-sanran-mat-200-62
 

★材を使用して産卵セットを組んだ場合★

【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット2本
【使用する材】コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【産卵に使用するケース】クリーンケースM
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

セット完了後の画像を紹介すると・・・

img_20080801T161306828

img_20080801T161308531
【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

zu-sanran-ki-umekomi-200-6

上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。

ニジイロの産卵は結構極端な場合があります。セットを組んだとたん、爆発的に産んだり、またその逆で 長期間に渡ってダラダラと産んだりするものもあります。色虫ですが、パプキンなどと違い、寿命も比較的長いほうなので、産まない場合は、一旦セットを解除 し、再交尾させて、再セットを組むなど色々試してみるのも良いでしょう。

img_20101212T122718375

file_20101212T122739687

七色に輝くニジイロ、是非皆さんも一度トライしてみては如何でしょうか?(^^)        

[`yahoo` not found]
GREE にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加