サビイロカブトムシの飼育(幼虫飼育&産卵)
今日は小型カブトムシ、サビイロカブトムシについてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:サビイロカブト
学名:Allomyrina pfeifferi celebensis
ちょっとマイナーなかんじもするサビイロカブト。小型種ですが、体色、体毛と言った方がよいのか、ビロードのフサフサした毛並みが触り気持ちよい可愛いカブトムシです。
<幼虫飼育方法>
【お勧めのエサ】きのこマット、完熟マット、くわマット、黒土マット
【使用した容器】 460ccブロー容器(径85mm×高さ100mm)
【えさ交換回数】途中1回
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約5ヶ月(合計6ヶ月半程度)
サビイロカブトは飼育自体はとても容易な種です。
狭い容器で羽化まで可能、短期間で羽化まで可能、ということで、とても飼い易い種です。弊 社のマットは色々試しましたが、きのこマット、完熟マット、くわマット、黒土マット、と、どれでも羽化まで飼育可能でした。しかもどのマットで育てても頭 角が発達した大型が羽化してくれました。但し、寒さには弱い種なので、温度管理は必須だと考えます。
幼虫飼育段階の蛹の様子の画像がありましたので、ご紹介したいと思います。
この個体は♀ですが、羽化前の蛹。
この使用している容器は460ccブロー容器。このような感じで飼育しています。この時の使用マットは黒土マット。
蛹室もしっかりと作られており、蛹の状態もすごく良さそうです。
<産卵方法>
次に産卵方法ですが、こちらもとても容易で、通常のヘラクレスのようなセットを組めば大丈夫です。
【産卵にお勧めのマット】完熟Mat、くわマット、きのこマット、黒土マット
【セット期間】約2週間ごとに採卵~2ヶ月程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
セット方法は図示すると以下の様な感じです。
ここで、過去に3種のマットで産卵を行ったデータがありますのでご紹介したいと思います。
【データ1】
セット内容:完熟マットを使用
使用ケース:中ケース
設定温度:25℃前後
結果:幼虫71頭+卵5個
採卵期間:1ヶ月半
【データ2】
セット内容:きのこマットを使用
使用ケース:中ケース
設定温度:25℃前後
結果:幼虫31頭+卵8個
採卵期間:1ヶ月半
【データ3】
セット内容:くわマットを使用
使用ケース:中ケース
設定温度:25℃前後
結果:幼虫75頭+卵11個
採卵期間:1ヶ月半
この時、完熟、くわ、きのこマット、3種を使用してセットを組みました。結果から言いますと、この時はくわマットが一番でした。次に完熟、そしてきのこ。くわマットと完熟マットは同等位でしたが、きのこマットはちょっとさびしい結果でした。しかしこの後、きのこマットでもう一度セットを組んでおりま して、その時は幼虫60頭ほどを回収出来ていますので、一概にダメだとは言えないと考えられます。
如何でしたでしょうか?とても容易な種ですので、是非一度機会がございましたら挑戦してみて下さいませ。とても可愛いですよ。(^^)
コメントはまだありません »
No comments yet.
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
Leave a comment
2014年2月28日
カテゴリー
使用したアイテム
きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
最近のコメント