ウォーレスノコギリクワガタの飼育(幼虫飼育&産卵)
今日は大型ノコギリのウォーレスノコギリクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:ウォーレス ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus wallacei
ウォーレスノコギリクワガタ、かつては大珍品のクワガタでとても人気のノコギリクワガタでした。体長は大きくなりも70mmを越えてきます。色合いもツートンの色彩でとても美しいです。上記画像の個体は私が過去に羽化させた個体です。
飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。では共に見ていきましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸ビンE-1100
【飼育容器】PPボトル1100cc程度の容器など。
【えさ交換回数】 途中1~2回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】約10~12ヶ月程度
まず幼虫飼育ですが、とても容易な種です。菌糸が非常に合い、大型が出てくれます。私は弊社のマットでは、くわマット、きのこマットが合います。マットを入れる容器も 私の場合はE-1100cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。管理温度は23~25℃程度 で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。
<産卵方法>
★マットのみで産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。
図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
★材を使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?ウォーレスノコギリクワガタ。市場でもちらほら見かけます。とても素晴らしく美しいノコギリクワガタです。皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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2014年5月24日
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Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット)
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