今日は中型ノコギリ種:グラギリスノコギリクワガタの飼育方法についてご紹介したいと思います。

グラギリスノコギリ44a
【個体参考画像:グラギリスノコギリ♂44mm】

グラギリスノコギリ44b
【個体参考画像:グラギリスノコギリ♀】

【飼育種】
和名:グラギリスノコギリクワガタ

グラギリスノコギリクワガタです。赤褐色のボディがキレイな中型ノコギリです。今ではあまり市場では見かけませんが、かつてはなかなか人気もあった種です。
飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。では共に見ていきましょう。

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸E-800
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
菌糸の場合:2令投入して約5ヶ月(合計約6~7ヶ月)
マットの場合:2令投入して約7ヶ月(合計約8~10ヶ月)

まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。マットを入れる容器も 私の場合は800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。

<産卵方法>

★マットのみで産卵セットを組んだ場合★

【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースSM
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。

図示すると以下の様な感じになります。
zu-sanran-ki-umekomi-200-61
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。

まずはクリーンケースを準備
img_20100824T0504269533

マットを大きなケースに出します。
img_20100824T0504283593

ケース底面を固めていきます。
img_20100824T0504297653

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
img_20100824T0504311403

転倒防止の木片とエサを入れます。
img_20100824T0504325623

間に新聞紙を挟んでセット完了
img_20100824T0504379533

★材も使用して産卵セットを組んだ場合★

【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースSM
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。

画像で紹介すると・・・

img_20080801T1613068281

img_20080801T1613085311
【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)

zu-sanran-mat-200-612

産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。

但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

いかがでしたでしょうか?グラギリスノコギリクワガタ。色虫的要素が高いクワガタですね。飼育も比較的容易なので、皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

[`yahoo` not found]
GREE にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加