メタリフェルホソアカクワガタの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
今日はメタリフェルホソアカクワガタの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【個体参考画像:メタリフェルホソアカクワガタ♂75、77mm】
【飼育種】
和名:メタリフェルホソアカクワガタ
産地:スラウェシ、ペレン島、ハルマヘラ、サンギールなど
色虫の代表格の一つとされるメタリフェルホソアカクワガタ。小さいボディに似合わない大きな大顎をもつ風貌はクワガタ種の中でも異彩を放つ存在です。産地もいろいろあり、産地によって体色などの特徴が異なります。一般的なスラウェシ産、体色にブルーやグリーンの個体も見られるペレン島産。一番の輝きを放つと言われるサンギール産などなど。。
飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。では共に見ていきましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】くわマット、きのこマット、菌糸E-800
【飼育容器】800cc程度の容器など。
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定温度】23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して約6ヶ月(合計約7~8ヶ月)ただし♀は合計5ヶ月程度で羽化
まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット。菌糸でも大きくなります。
飼育自体は非常に容易です。あくまで私の飼育方法ですが、私は菌糸ではなく、マットで育てています。初令幼虫をまず広口600ビンに入れて約5ヶ月ほど管理。その後羽化の事も考えて私の場合は♂はPP1100ccの空ボトルに投入します。管理温度は大型を狙って少しですが低温(18~20℃程度)で管理しました。サイズ的には全然ギネスには及びませんが、それでもこのサイズになると結構迫力があります。
ここで皆さん疑問に思われると思いますが、使用した容器、1100ccのスペースでは、大型が羽化する際、とても狭いように思われます。もちろんより大きな1400cc程度の容器で管理した方が一番良いのですが、場所とスペースの事を考えて、あえて1100ccの容器で管理しました。
ただ2本目のPP1100で管理した際は、大型の個体の場合は、最後の蛹化時にボトルを横に倒しました。その際、ボトルの上面(ふたぎりぎり)までマットを追加投入し、隙間をなくしました。こちらの推測どおり横長に蛹室を作ってくれてそのまま蛹化~羽化。長い体長でも問題なく羽化出来ました。
<産卵方法>
★マットのみで産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用するオススメマット】くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。図示すると以下の様な感じになります。
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。
マットを大きなケースに出します。
ケース底面を固めていきます。
固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
転倒防止の木片とエサを入れます。
間に新聞紙を挟んでセット完了
★材も使用して産卵セットを組んだ場合★
【産卵に使用したマット】くわマット、完熟マット+材1~2本程度
【産卵に使用するケース】クリーンケースS~M
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
画像で紹介すると・・・
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
いかがでしたでしょうか?メタリフェルホソアカクワガタ。飼育も比較的容易なので、皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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2014年7月15日
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使用したアイテム
Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット)
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