離島産ヒラタクワガタの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
先日より続く国産クワカブの飼育方法シリーズ、先日本土産ヒラタクワガタの飼育方法についてご紹介しましたが、今日は本土産ヒラタクワガタ以外のヒラタクワガタ、いわゆる離島産のヒラタクワガタの飼育方法について紹介したいと思います。
※飼育方法につきましては、一部過去の日記記事と重複する部分がございます。あらかじめ御了承下さいませ。
今回は参考画像に上記2亜種を取り上げましたが、まだこの他にも離島産ヒラタクワガタはいます。
離島産ヒラタといっても飼育方法は本土産ヒラタと同様のセッティングでOKです。ではまず幼虫の飼育方法についてご紹介したいと思います。
<幼虫飼育方法>
【使用にお勧めのエサ】E-1100、EP-1100、きのこマット、くわマット
【マット飼育の場合に使用した容器】1100cc程度のPPボトル
【菌糸飼育の場合】2本程度
【えさ交換回数】途中1回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかる時間】
菌糸飼育の場合:
♂:1令投入して合計10~12ヶ月程度
♀:1令投入して合計6~8ヶ月程度
マット飼育の場合:
♂:1令投入して合計10~14ヶ月程度
♀:1令投入して合計8~10ヶ月程度
幼虫飼育は菌糸ビン、マットどちらでも大きく育ってくれます。菌糸ビン飼育に比べると若干時間はかかりますがマットでも大きくなってくれます。
<産卵用法>
次に産卵方法ですが、マットのみで産ませるやり方と、材を入れてセットを組むやり方があります。別々にご紹介してみたいと思います。
★マットのみで産卵セットを行った場合★
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット
【使用した容器】クリーンケースM~L程度
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面7割程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
★材を使用して産卵セットを組んだ場合★
【お勧めのマット】くわマット、完熟マット
【使用する材】コナラ、クヌギ、レイシ、カワラなど
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
このようなかんじです。
セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。
但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。
上記のようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月もすれば、ケース側面に幼虫が見えてくるはずです。もしその位経過しても卵も幼虫も見られない場合は、交配が成功していない可能性がありますので、♀を取り出し、♂と交尾させると良いと思います。
また、あくまで個人的な感想なのですが、離島産のヒラタクワガタの産卵は個体差が激しく、産まないものは全く産まないが、産むものは爆産するような傾向が見られました。本土産ヒラタではそのようなことは少なくまんべんなく産んでくれたので、離島産ヒラタは何かコツのようなものが必要なのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?上記が私の離島産のヒラタクワガタの飼育方法です。なかなか離島もののクワガタを入手出来る機会は少ないですよね。離島産のヒラタの中では私的にはダントツでスジブトヒラタがお勧めです。皆様も是非入手出来る機会がありましたら是非一度飼育し てみて下さいませ。とっても格好良いですよ(^^)
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2014年9月17日
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Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木
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