ティティウスシロカブトの飼育(幼虫飼育&産卵方法)
今日はアメリカのシロカブト種、ティティウスシロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【飼育種】
和名:ティティウスシロカブト
ティティウスシロカブト、グラントシロカブトやヒルスシロカブトと同じくアメリカ大陸のシロカブト種の一つです。体長は♂で大きくても60mm後半~70mm程度、♀で~50mm程度とシロカブト種の中でも最も小型な種になります。
では幼虫飼育と産卵方法をご紹介します。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこマット、完熟マット
【使用した容器】1500cc程度のブロー容器など
【えさ交換回数】途中2回程度
【設定管理温度】25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
♂:8~12ヶ月程度
♀:8~12ヶ月程度
幼虫飼育は真夏、真冬などに温度管理対策が出来れば、とても容易な種。弊社のマットではきのこマット、完熟マットが合うようです。羽化までかかる期間も割と早く、管理温度で変化しますが、おおよそ 8~12ヶ月ほどで羽化してくるようです。日本の冬の寒さは厳しいと思いますので、常温飼育はお勧めしません。
<休眠期間>
このティティウスシロカブトにはグラントやヒルス等にはない、羽化後に長い休眠期間が存在します。グラントやヒルスは羽化して、ほぼ2ヶ月もすれば後食を開始しますが、ティティウスシロカブトの場合、約6~8ヶ月ほど休眠し、その後、後食を開始します。なので、羽化後は後食が開始するまでの管理も大事と言えます。
管理と言ってもさほど難しいことはなく、適正温度(18~27℃程度)で、マットの水分量に気を付けておけば大丈夫です。個体によって活動を始める時はばらつきがありますので、チェックはこまめにしておく必要があります。管理しているケースのマット上で、頻繁に徘徊するようになれば熟成してきた合図だと考えてもよいと思います。
<ペアリング>
あくまで私の方法ですが、私は♂♀ともに後食開始して約1ヶ月程度はじっくりとエサを食べさせます。その後、かなりのペースでエサ食いが大きくなってきたら、♂と♀をペアリングさせます。♂と♀の同居ペアリングもアリですが、私の場合はすべてハンドペアリングを行っています。ティティウスシロカブトは交尾欲も強いので、スムーズにハンドペアリングが行われやすいです。
では次は産卵セットの方法についてご紹介したいと思います。
<産卵セット方法>
【お勧めのマット】完熟マット、黒土マット
【使用するケース】クリーンケースL程度
【設定温度】25℃前後。
【産卵セットの内容】ケースの7割程度をほんのり固く詰める。残り2割程度はふんわりと。
水分量:適量(握って水が染み出ない程度)
図示すると以下の様な感じになります。
<採卵>
私の場合、このティティウスシロカブトでもトの場合、親♀が卵を潰さないように、セット後、2~3週間前後で採卵を行います。♀の潜りが悪い場合は最初の2週間~3週間ほど放っておく場合もありますので、あくまで目安です。
<卵の管理>
採卵した卵は、別の容器に入れ、管理します。
上記はプリンカップ860ccの中に採卵した卵を入れたものです。この上からマットをかぶせます。このように管理します。
このようにして、産卵セット~採卵、産卵セット~採卵・・と♀の体重が軽くなるまで産ませます。繰り返すと♀は死ぬまで産卵をしますので、死なせたくない場合は、ある程度で産卵セットを組むのをやめると良いでしょう。
大体このような感じで私は産卵を行っています。卵が取れるときは1♀より100近くの卵を回収する事がありますが、全て100%孵化す る事はありません。羽化率が良い時で80%程度、悪い時で50%程度です。産卵初めと産卵終盤では孵化率は悪く、産卵中盤では孵化率は安定する傾向が強い と思います。
如何でしたでしょうか?ティティウスシロカブト。羽化後の休眠期間が少々時間がかかるという問題はありますが、全般的にみてとても飼育のし易い種だと思います。皆様も機会がございましたら、是非一度飼育されてみてはいかがでしょうか?(^^)
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2014年11月7日
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きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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