先日より続く、国産クワカブの産卵セットの割り出し結果。今日は本土産ヒラタクワガタの割り出しの結果をご紹介したいと思います。今回は3セット割り出しました。すべて本土産ヒラタクワガタです。

まずは本土産ヒラタクワガタ♂の参考画像と、その産卵させたセット方法についてご紹介します。

     
本土ヒラタ
【本土産ヒラタ参考画像♂67mm】

【飼育種】
和名:本土ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus

<産卵セット時の方法>

【累代】天然ものWD♀を使用
【使用したマット】黒土マット
【使用した容器】クリーンケースL
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、 なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面10センチ程度固く詰めて上部3センチはフンワリと。
【設定温度】25~28℃前後

セット方法を図示するとこのような感じです。
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<割り出し時の産卵結果の様子>
 
まずは割り出し前のケースの全体の様子です。
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ケース側面には卵が見えています。期待できそうです。
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ケースのふたを開けた様子です。
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ちょっと上面から・・・
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 ケースをひっくり返しました。幼虫がこぼれてきました。
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幼虫を手に取ってみました。この幼虫は2令ですね。。
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こちらはマット側面にはさきほど見えていた卵でしょうか。。。
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卵を取り上げるのには、私はこのようなマドラーを使います。
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こんな感じで卵をそーっと乗せます。
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そして新しく用意したマットの上へ移動させます。
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これは親♀です。まだまだ元気ですね。
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脱皮して間もない2令幼虫。まだ皮膚が薄く、脱皮した際の皮がまだお尻の所に残っています。脱皮仕立てはまは顎も柔らかいので、まずはこの脱皮した皮を食べるようです。
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では3セットの産卵結果ですが、

 

<産卵結果>
1セット目:幼虫16頭、卵2個

2セット目:幼虫23頭、卵5個
3セット目:幼虫7頭、卵11個

 

今回の3セットからは上記のような結果でした。本土産カブトムシや本土産ノコギリの産卵数と比べると若干少なかったですね。卵が多かったのと、かなり小さめの初令幼虫が結構いました。親♀はすべてのセットでまだまだ元気で生存していました。卵も多かったので、まだ産卵継続中なのでしょう。とりあえず産卵セット開始から2ヶ月程度経過したので割り出してみましたが、まだまだ産みそうですね。

 

<全体の感想>

今回は本土産ヒラタクワガタ3セットを割り出しました。結果的にはまずまずでした。もう少し数があっても良かったのかな・・・とは思いますが、親♀も一生懸命頑張ってくれました。毎回言いますが、本当に感謝、感謝です。

今回の産卵セットはマットのみで産卵させましたが、もちろん材を使用した産卵でもOKです。その場合、柔らかめの材を使用することをお勧めします。

また産卵マットに今回は黒土マットを使用しましたが、完熟マット、くわマットでも産卵可能です。産卵設定温度は少し高めに設定しました。 25~28℃程度、ほとんど27℃帯でキープするように頑張りました。気温の寒暖差が激しかったので、一日に何回もエアコンのスイッチを切り替えました。 秋口は調整が難しいと感じました。

まだ他にも産卵セットしている本土産ヒラタクワガタもあります。また他の ケースについても後日割り出した時に改めてご紹介したいと思います。(^^)

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