昨年のことになりますが、お客様とお電話でお話している時、以下のような質問をされました。

私は飼育初心者なので、どの種類のクワガタ&カブトムシが飼育が容易なのか、難しいのかの判断が分かりません。お勧めを教えて頂ければ生体を購入するときの参考になるのですが????

なるほど、確かに・・・・ある程度飼育をされた方ならば「次にどんな種類の生体を飼育してみようか・・・」などの判断するのも比較的容易なのかもしれませんが、まだ慣れていない初心者の方達にとっては難しいかもしれません。新しい種類の生体に興味はとてもあるものの、どの種類が飼育が容易な種で、どの種類が難しいのかの判断はなかなか決めかねる事でしょう。

そこで、あくまで私:Shihoの独断的主観になりますが、私なりに感じている「飼育しやすい生体」、お勧めの生体を、これから少しずつご紹介してみたいと思います。

まず今回は外国産クワガタのお勧め種を数種ご紹介したいと思います。

※ここで紹介するお勧め生体はあくまでも私個人がそう感じる生体です。感じ方は人それぞれだと思いますので、人によっては違うと思われる方も多々いらっしゃると思います。あくまで参考程度に見て頂ければ幸いです。

 

<Shiho的主観:飼育しやすい&お勧めの外国産クワガタ種>

★★パプアキンイロクワガタ★★

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【個体参考画像】

<長所>
生体購入金額:比較的安め
生体頑丈度:暑さにも寒さにも結構強い
熟成期間:後食して1ヶ月もすれば十分可能
産卵:小型の容器でマットのみでも産卵可能
産卵数:20~50程度
幼虫期間:3~6ヶ月程度(※♂♀など個体差はある)
その他:色んなカラーが生まれる可能性があるので楽しめる

<短所>
生体寿命:比較的短い

パプアキンイロクワガタ、短いサイクルで飼育が可能。一年に2サイクル回すことも可能。生体もとても丈夫で、暑さ、寒さにも強い、そして何といっても色んなカラーが楽しめるのが良いと思います。まさに私の一押しの種類です。

★★ギラファノコギリクワガタ★★

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【個体参考画像:ケイスケイ亜種♂113mm】

<長所>
生体購入金額:亜種によってバラバラ、ジャワ産などは安価
生体頑丈度:比較的強い(※極度の寒暖には注意)
生体寿命:比較的長め
産卵:容易な種でマット産みでも十分可能
産卵数:20~50程度
その他:とても大型になる、迫力満点

<短所>
幼虫飼育時、大型化するので、ある程度の容器のサイズが必要

次に挙げたのは、ギラファノコギリクワガタ。
言わずとしれた世界最大にクワガタの一つ。飼育は産卵、幼虫飼育ともに容易な種。産卵はマットのみでも十分可能。個体差はあるが、熟成と交尾がしっかりと成功していれば、平均30程度は幼虫も回収出来る。幼虫飼育も容易で、マット、菌糸便ビン、どちらでも飼育可能。菌糸ビンで飼育した場合、かなり早いサイクルで羽化までいける。♀ならば4~5ヶ月程度でも可能。♂は大きさにこだわらなければ6ヶ月程度でも羽化が可能。最大級のサイズが楽しめる外国産クワガタの入門編としてもお勧めです。

★★ニジイロクワガタ★★

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【個体参考画像:ニジイロクワガタ♂63mm】

ニジイロ61b
【個体参考画像:ニジイロクワガタ♀37mm】

<長所>
生体購入金額:比較的安め
生体頑丈度:暑さにも寒さにも結構強い
生体寿命:比較的長い
産卵:マットのみでも産卵可能
産卵数:10~40程度
幼虫期間:4~6ヶ月程度(※♂♀など個体差はある)
その他:成虫の素晴らしい体色、とてもキレイ!

<短所>
今後、規制によりワイルド(野外品)での入荷が見込めないため、累代飼育による血の濃さが心配

今日最後にご紹介するのは、ニジイロクワガタ。
その名の通り、虹色に輝くボディは素晴らしいです。成虫も幼虫も飼育は容易な種で、寒さ、暑さにもとても強いと感じます。幼虫飼育も容易な種で、マット、菌糸ビンどちらでも飼育可能。菌糸ビンで飼育した場合、早いサイクルでの羽化が可能です。(※管理温度にもよる) 

産卵はしっかりと熟成をさせれば、かなりの数を産んでくれることもあります。熟成がポイントです。いいところだらけのニジイロクワガタですが、今後は累代飼育による血の濃さが心配です。上記でも書いていますが、ワイルド(野外品)の入荷の見込みがないため、今後国内にいる累代品のみで飼育していくこととなります。今はまだそこまで影響は出てないようにみられますが、数年後、十数年後には国内養殖ものは存在していないかもしれません。

如何でしたでしょうか?今日はとりあえず上記3種をご紹介しました。これらの種は比較的容易に飼育が可能なので、皆様も是非機会がございましたら、挑戦してみて下さいませ。また今後も飼育しやすい種をご紹介していきたいと思います。(^^)

 

 

 

 

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