インターメディアツヤクワガタの飼育方法(幼虫飼育&産卵)
今日はツヤクワガタ種、その中でもインターメディアツヤクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:インターメディアツヤクワガタ
学名:Odontolabis intermedia
産地 パラワン、ネグロス、パナイ
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】黒土マット、完熟マット
【設定温度】16~25℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して約16~24ヶ月
♀:初令投入して12~18ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
幼虫飼育は 基本的にマット飼育、よく熟したマットを好む傾向があります。弊社のマットでは黒土マットがお勧めです。あくまで私のやり方ですが、1令時は黒土マットを与え、2~3令になってから完熟マットを少しずつ混ぜて与えるやり方もしております。黒土マットよりは完熟マットの方が栄養価の面では若干高いので2~3令の成長期に出来るだけ高栄養のものを与えたいのでそういう方法を取ることもあります。
インターメディアの♂は大型なものになると100mmを超える個体もあります。そのせいか幼虫期間も比較的長くかかり、♂個体では羽化までに1年半~2年近くかかるものもあります。♀もかなり大きくなるので♂より時間は短くなるものの1年はゆうにかかる個体もあります。幼虫飼育には根気が必要になりますね。
またツヤクワガタの幼虫は他の種でもそうですが、ちょっと変わったエサの食べ方をします。ガラス瓶などの外から見える容器でマット飼育をしているとよく分かるのですが、容器の中間付近に空洞を作ってから居食いする傾向が見られます。この空洞、結構大きく場合によってはマットが容器の中で上下に分かれているようなかんじになるときもあります。その上下のマットに「くの字」に接するようなかんじで幼虫は居ずわりながらマットを食しているような様子です。これはドルクスやノコ、ティタヌスなどではほとんど見られない様子なのでとても興味深いです。
ともあれ、時間はかかりますが、管理自体はそう難しい種ではありませんので、エサ交換のタイミングと温度管理と根気があれば無事に羽化させられると思います。
<産卵方法>
次に産卵方法のご紹介をします。
【お勧めのマット】黒土マット
【お勧めの容器】クリーンケースM~L
【水分量】手でぎゅっと握って団子が出来て、なおかつ水が染み出ない程度
【マットの詰め方】ケース底面5割程度固く詰めて上部5~8センチはフンワリと。
【設定温度】25℃前後
産卵セットを組む手順をご紹介します。
セット方法を図示するとこのような感じです。
産卵ですが、これは過去の日記でも書いていますが、ツヤクワガタの♀は産む個体と産まない個体の当たりハズレが非常に大きいです。産む時は60~70卵位産んだ時もありますが、産まない時は全くの0、もしくは産んでも1~2頭ということも珍しくはありません。いかにして当たり♀をGETするかというのも成功の分かれ道となりそうです。
当たり♀に当たった場合、とても沢山産んでくれます。孵化率もそれほど悪くなく、順調に孵化してくれるかんじがあります。
如何でしたでしょうか?インターメディアツヤクワガタ、飼育もツヤクワガタ種の中でも比較的容易な種なので挑戦し易いと思います。超大型の100mmUPはとても迫力がありますので、是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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2015年3月28日
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Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
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