フォルスターフタマタクワガタの飼育方法(幼虫飼育&産卵)
今日はフタマタクワガタ種の中でも人気の高いフォルスターフタマタクワガタの飼育方法についてご紹介してみたいと思います。
【飼育種】
和名:フォルスターフタマタクワガタ
学名:Hexarthrius forsteri
フォルスターフタマタ、フタマタ種の中でもかなり人気がある種です。今回画像でご紹介しているのはインド産フォルスター、こちらは♂ボディは赤色っぽくなる傾向があります。ミャンマー産のフォルスター♂は黒色系をしております。
ではまずは幼虫飼育からご紹介しましょう。
<幼虫飼育>
【お勧めのエサ】きのこマット、くわマット、菌糸
【お勧めの飼育容器】
♂:800~1400ccの容器
♀:800~1100ccの容器
【設定温度】20~23℃前後
【羽化までにかかる大体の時間:20~23℃管理下】
♂:初令投入して~約12~15ヶ月
♀:初令投入して~約10~12ヶ月
※管理温度&飼育エサ、また幼虫の大きさによって羽化までの時間帯は異なります。
幼虫飼育は比較的容易な種になります。マット、菌糸、どちらでも大丈夫です。私は大体マットで飼育していました。幼虫期間は比較的長めです。管理温度は少し低温の20~23℃程度で管理していました。マット、菌糸は劣化、糞が目立ってきたら交換、ただマット飼育の場合にはなかなか見た目では判断が難しいので、その場合は4~5ヶ月程度したら交換してしまうのも良いと思います。
次に産卵セット方法のご紹介です。
<産卵方法>
【産卵に使用するお勧めマット】
完熟マット、くわマット、きのこマット
【産卵に使用する材】
クヌギ材、コナラ材、カワラ材、レイシ材等
【産卵に使用するケース】クリーンケースM~L
【産卵管理温度】23~25℃
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。少し材の頭が出るようにセット。
では実際の画像で手順をおってご紹介してみましょう。
①マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
フォルスターなどのフタマタ系は材産みが主体なので
マットは食が出来るマットならばなんでもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた
事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
この画像の場合は完熟マットを使用してみました。
②次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
今回使用したのはコナラ材2本です。少し柔らかめの材です。
このようにフタマタ系の場合はマットをそこまで深く詰める必要はありません。いわゆる「転がし産卵」で十分です。材についても、コナラ材、クヌギ材、カワラ材、レイシ材などで大丈夫です。材の表面に卵を産み付けてくれるので沢山産ませたい場合は表面積の大きい太い材が好ましいと思います。
また上記の画像では材の皮(樹皮)は剥がしていますが、樹皮を付けたままでもOKです。樹皮をはがすと産卵はし易くなりますが、欠点も出てきます。材の表面に青カビなどの雑菌がつきやすくなることです。あまりにも大量のカビが発生してしまうと、せっかく産んだ卵をも侵食する恐れがあります。カビを嫌うならば皮付きでセットすると良いと思います。ここの所は一長一短ということろでしょうか・・・。
産卵セットを開始した後は様子を見守り、セット開始後2ヶ月程度してから割り出すと良いでしょう。♀がまだまだ元気ならば産卵材を交換して産ませ続けさせるのも良いと思います。
フタマタ種の♀は材の表面に産卵しますので、オオクワなどのように穿孔して材をバラバラにはあまりしません。(勿論材の固さ、大きさにもよります)材が齧られていないといって絶対に産んでいないとは言えませんので、根気よく見守りましょう。
如何でしたでしょうか?フォルスターフタマタ、メジャーなマンディブラリスなどと違い少しマニアックな種ではありませうが、色合い的にもフォルム的にもなかなか魅力のあるクワガタだと思います。飼育もフタマタ種の中でも比較的容易な方だと思いますし・・・。是非皆様も機会がございましたら一度挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
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2015年3月31日
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), くわMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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