2015年、野外採集方法シリーズ、今日は本土産カブトムシの採集方法をご紹介します。

※年々温暖化などの気象現象の変化などで虫の活動分布や時期なども微妙に変化が起こってきていると思います。採集方法のデータは前年度の採集データを基に記載しております。

採集方法シリーズは毎年掲載していくつもりですが、それゆえ毎年微妙にデータにズレや追記説明が加わっていきますことをご了承下さいませ。

 

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【参考画像:本土産カブトムシ♂】

 【飼育種】
和名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus

あくまで私の採集方法になりますが、どのようにして採集出来るのか、 紹介してみたいと思います。
(※あくまで私の採集方法ですので、人それぞれによって異なります事を、あらかじめ御了承下さいませ)

 

【採集時期】
7月中旬~9月中旬
※ベストシーズンは7月下旬~8月中旬

 

【採集場所】
沖縄、南西諸島などを除く、ほぼ全国に生息。平地性が強く、ほんの少しの雑木林が集まった所でも生息している場合があります。
また♂♀共に飛翔性が高く、灯火に非常に集まりやすい習性があります。裏山があるコンビニやガソリンスタンド、道端の自動販売機の光にもよく飛んできます。

 

【採集される木】
代表例:クヌギ、ニレ、タブ、ヤナギなど(※地域によって変わると思います)

 

【本土産カブトムシのいそうな場所】
標高の低い雑木林、近くに川や堆肥場などがあると更に良い

 

【採集方法】
樹液を舐めているのを直接採る採集が主です。
また飛翔性も非常に高いので灯火採集も有効的です。

 

【採集する時間帯】
基本的には早朝(薄暗い内)~夜間(日が沈んでから)
だだし、薄暗い雑木林では昼間でも活発に活動します。

 

【採集道具】
私は本土産カブトムシを採る時は一応以下のものを使用してます。

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懐中電灯:カブトムシの場合、暗い時間帯や暗い場所にいる場合が高いので、ライトは必需品です。

 

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脚立:高い樹に登るには必需品ですが、カブトムシは振動を感じるとすぐ飛んでしまったりするので必要性はまぁまぁといったところでしょうか。。。

 

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網:伸縮出来そうな比較的長めの網がベスト
上記網は私の手作り。4~5mの釣竿の先に幅15cm位のエビ取り用網をつけたもの。小さなエビ取り網の方が、 枝が分かれている間にいた時などの隙間に入り込みやすいので便利。ルッキング採集の場合には必需品。

樹の高い位置に掴まっている本土カブトムシを採集するにはこの道具を使用しています。木々をすり抜けてターゲットの近くまで行ったら、思い切ってかぶせて網の中に掴まらせます。一度網を掴めば結構しっかりとしばみついてくれるので、あとはゆっくりと網を戻すだけです。

 

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採集ケース:ルアーケース
小さなマスに一頭ずつ入れます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利ですが、本土産カブトムシの場合、クワガタと違い体高や体格が大きいので大きめのルアーケースではないと入りません。またカブトムシはクワガタよりもかなり激しく動き回るので、複数頭を同時にルアーケースに入れることはなかなか難しいです。ルアーケースを使用する場合は、大きめの深いマスがあるサイズを用意したほうが良いでしょう。

 

採集ケース: 飼育ケース
私の場合、カブトムシの場合はクワガタのようにルアーケースではなく、こちらのケースを主に使用します。理由は捕まえた際に入れるのが楽だからです。複数頭入れるわけですから、喧嘩などをしないようにマット3割まで入れ、あとはとまり木や落ち葉などをいれて個体の接触を減らすと喧嘩も減らすことが出来ます。とまり木や落ち葉などがない場合は、新聞紙を手のひらサイズにちぎって丸めたものを複数入れると良いですよ。私はよくこの方法を使用します。

 

【その他の採集のやり方】

あくまで私のやり方ですが、まず樹を見てルッキングで直接採れるところは手、網などで採集します。それでも採れない位置にいる時や、もういないと思っていてもまだ見えない位置にいる場合があります。

その場合私は大型のライト(光が強ければ強いほどよい)を用意し、樹の上部を照らしたまま樹を蹴ります。そうすると振動にびっくりしたカブトムシが飛び立ち、そして更に今度は光のある方向に向かってくることがあります。カブトムシが飛び立った場合、かなりの羽音がするのでよく分かります。後はライトの光で後を追い、光で誘導して自分の手元や足元まで誘い落とす・・・といったようなやり方を良くします。あくまで私のやり方ですが、これが結構有効な時があります。

 

如何でしょうか?上記が本土産カブトムシを採集する際の私のやり方です。本土産カブトムシはクワガタシーズンが一段落した頃から始まります。そしてその期間はとても短く、成虫寿命はとても短い種です。クワガタより容易に見つけられ、個体数もとても多いです。とても格好良いですので、今年は是非採集してみてはどうでしょうか?(^^)

 

※この方法はあくまで私自身のやり方です。
 人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。 必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、 傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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