クワガタ野外採集記(昆虫採集記) 2015年【No.10】ノコギリクワガタ70mm現る!(九州宮崎編)
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ、今回でちょうど10回目の紹介になります。今回はどんな虫に逢えるのか、毎回言っていることですが、本当に楽しみです。(^^)
AM 9:10、今回はちょっと別の採集ポイントに行ってみました。今日は今の所晴れ間が見えます。このまま気持ちよく採集したいですね。
気になる樹を見つけました。
細いですが、いいニレの樹です。
よーく見てみると、クワガタが一頭付いています。
ちょっと見づらい画像ですみませんが、皆さん、どこにいるかお分かりですか?
とても見づらくて申し訳ございません。
上記画像の赤マルの中央にヒラタクワガタの♂がいます。
下が草むらで蹴って落としたら分からなくなると思い、長網で採り寄せます。
なかなか良型の♂です。体長62mm。
しかもとてもキレイです。
これも細いニレの樹ですが、こういう樹、結構狙い目だったりします。
蹴ってみると、
予感的中。これもまたとても美しいノコギリの♂大歯。
体長64mm。
もう一頭。ノコギリクワガタの♀も一緒に落ちて来ました。
結構大型です。おそらく♂♀一緒にいたのでしょう。
一緒に落ちて来たコフキコガネ。シーズン後半になると、特に多くなる。
【コフキコガネ】
コガネムシ科
体長25~32mm程度
近縁種にオオコフキコガネ、サツマコフキコガネがいる
広葉樹の葉を食べによく集まる
夜間では灯火にもよく集まる。
次のポイントに移動。久しぶりの晴れ採集。
やはり天気がいいのはとても気持ちが良いです。
開放感にあふれますね。
いい雰囲気を持っている樹ですね。
ルッキングで見当たらないので蹴ってみます。
バラバラっとミヤマクワガタの♂♀ペアが落ちて来ました。樹の下が草むらだらけだったので落ちて見つかるかどうか心配だったのですが、幸い足元に落ちて来てくれたのでラッキーでした。
【サワガニ】
サワガニ科
青森県~トカラ列島まで広く生息する。
食性は雑食性。藻類や水生生物、陸生生物のミミズなど。
主に食用として料亭などで出されていることも多い。
寄生虫を宿してる場合が多く、食する際は加熱処理が必要。
サワガニ、懐かしいですね。私が子供の頃、母が水槽に入れて飼っていました。低温管理が必要なため、暑くなるとすぐに死んでしまっていたので、とても弱いカニだなぁと思っていた記憶があります。その時エサはそうめんをあげていました。湯がいていないそのままの固いそうめんを短く切って水槽に入れるとサワガニがハサミで上手にそうめんを掴んで食べていたのを思い出します。
次にとても大きいクヌギの樹を見つけました。
このクヌギの樹はとても大きく、葉っぱもかなり上の方でしか付いていません。ルッキングでは当然何も見えません。こういう樹はあまり私的に好みではないのですが、一応念の為に蹴ってみると、
「ドサッ」っと大きい音が、
今年初のノコギリクワガタ♂70mmUPでした。
体格もがっちりとしていて肉厚。迫力があります。
野外もののクワガタの場合、ノコギリ、ミヤマ、ヒラタは私的には70mmオーバーを採る事が目標です。ミヤマクワガタの70mmUPは一シーズンに数頭採集出来る事もあります。
次にノコギリクワガタ、一番難しいのはヒラタクワガタの順でしょうか。この個体も少し漆黒でなかなかいい面構えをしています。
採れそうにないと思った樹で採れる。野外採集ではこういう事はよくあります。採れそうにないと思う樹でもとりあえずダメもとでも良いので蹴ってみて下さい。意外にそこに大物が潜んでいるかもしれませんよ。
今回は晴天にも恵まれて、約3時間ほど採集しました。
今回の結果は
・ミヤマクワガタ10頭
・ヒラタクワガタ15頭
・ノコギリクワガタ22頭
・コクワガタ21頭
・スジクワガタ5頭
・ネブトクワガタ8頭
合計81頭
今季最高の数が採れました。さすがに晴れると気温も上がり虫の活動も活発になりますね。地域によって違うとは思いますが、ここでは今がクワガタの発生ピークかもしれません。ノコの70mmUPも採集出来たし、とても楽しめました。山の神様、今回もお世話になりました。ありがとうございます。(^^)
※この方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
6 Comments »
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こんにちは。初めて投稿します。 クワガタ飼育始めたばかりです。 オオクワガタ9頭とヤマトサビクワガタ2頭飼育中です。 何れもCBなのですが、WDにも興味があります。 採集楽しそうですが、何せ出かける時間がなく、場所も検討つきません。 そこで、気が付いたのが、自分の所での採集です。 実は、軽井沢に別荘があって敷地が2000平米ほどあり、 建物周辺以外の殆どが雑木林になっています。 そこに、クワガタが好んで集まる木々を植樹しよう、という計画です。 野外採集日記を拝見すると、ニレの木が多く、他にはナラやクヌギの木でしょうか。 採集の際にどういう木に集まりやすいのか、お教え願えないでしょうか?、 標高は約1000m位のところにあります。 気温は真夏の最盛期でも25℃を超えることはなく、涼しい気候なので、 そもそも軽井沢にクワガタがいるのか?という問題もありますが、 可能なら10数本ぐらいの木を植え替えてみたいと思っています。 採集日記とは、ちょっとスジ違いの質問になりましたが、 ご教示願えると幸いです。 宜しくお願い致します。
Comment by Puffin — 2015年7月28日 @ 4:34 PM
Puffinさん レスありがとうございます。 広大な敷地にマイクワガタ林計画ですか、すごいですね、うらやましいです。 本題の「何の樹を選ぶか」ですが、一応クワガタなどがよく集まる樹としては、 特に良く聞き、私も実際によく採集するのは ・クヌギ ・ニレ ・ナラ ・ヤナギ 上記4種だと間違いないと思います。 次点的に聞くのが ・シイ ・タブ ・カシ ・アカメガシワ ・ブナ などでしょうか? これらは私は直接的にあまり良くは採集しないのですが、たまに見かけ、クワガタが付いている時があります。 その他、上記に挙げた木以外にも集まる木は沢山あると思います。 一番のお勧めは無難なクヌギだと思いますが、ただ標高1000mという高さなので、育つのに適応しないかもしれません。 高い標高でよく聞くのはブナ、ナラなどですが、スミマセン、私もそこまで知識を持ち合わせていません。 大体こんな感じでしょうか?あまりお役に立てない情報でスミマセン。
Comment by tsukiyono — 2015年7月29日 @ 10:09 AM
御返事有り難うございます。 管理別荘地で75万平米の敷地に155区画しかないので、うちは狭い方で、広いお宅は4000平米超えです。 設計段階で自然の植生を80%残しており、広いためまだ売り切れずに残る区画もあるので、実際には約90%がそのままの自然環境になっているのが気に入って、3年前に購入しました。旧軽銀座まで徒歩圏内ですが、オオルリなどの希少野鳥や野リス、キツネなどよく目撃します。家族は、他所の別荘の階段を上るイノシシまで見かけました。 ゲートで区切られ外部者が自由には入れないようになっているので、自然が荒らされることもないです。 何の木が自生可能かは、ご教示頂いた種類の木をもとに、調べさせようと思っています。年間契約で管理を依頼している別荘管理サービス会社を通して、地元の植木屋さんに見積もりを出してもらう事にします。大体、どのくらいの樹齢若しくは太さの木が良いのでしょうか? 軽井沢地区の紳士協定で夏季の工事・造成などは禁止されている(ビル・ゲイツが所有者と噂されている、東京ドーム2個分の敷地に別荘を建てている所はそれを無視して近隣と摩擦を起こしている)ので、今年の夏には間に合いませんが、秋以降に取り掛かって何とか来年夏には「クワガタシャワー」を味わってみたいです。先ずは、今自分の敷地に何の木が自生しているか、歩いて調べてみることにします。実は、自己の敷地内をくまなく歩いたことがまだないので(苦笑)。ネットで上記の木の葉などの特徴を調べて木の見分け方を学んでからやってみます。 大変有意義な情報、有り難うございました。 もしクワガタがやって来てくれたら、月に1・2回くらい数日ずつの滞在ですので、その間だけ別荘内で愛でてあげて、帰る時に元の木に放虫してあげようと思っています。CB種を放虫するのではなく、WD種を元の木に戻すだけなら遺伝上は問題ない?自然界で繁殖し易いように、上記の木を薪材として切ったものを入手して、朽木として根元周辺に配置してみようとも考えています。 時々報告なども兼ねて、コメントさせて頂こうと思います。 宜しくお願い致します。
Comment by Puffin — 2015年7月29日 @ 3:26 PM
素晴らしい広大な計画ですね、とてもうらやましいです。 私が思うに、木の太さ、樹齢は特に関係ないと思います。 腰よりも低いような小さいのはどうかと思いますが、野外ではとても大きな大木についている時もあれば、背丈位の木についている時も良くあります。 真っ直ぐなキレイな木よりも少しいびつな形をした木がよいかもしれません。 実際野外で私がよく「いい木だな」と思うのは ・太さは40~60センチ程度。 ・高さは4~5m程度。 ・枝分かれが多数ある。 ・樹皮があまりきれいでなくゴツゴツしている。 あんまり大きくありませんが、このような木を見つけた時、「あっクワガタがいそうだな」と思てしまいます。 当然ご存じだと思いますが、クワガタは木の傷がついた所から出る樹液に集まってきますので、あまりキレイな傷ひとつもない木には集まって来ません。 そういう木を植木屋さんで探すのは難しいかもしれませんが、まさにそういう木が理想だと考えます。 それにクヌギの木やニレの木はあっという間に成長します。2~3年も経つと別の木かと思うぐらい大きくなることもありますので、最初から大きな木を複数入手すると管理も難しくなるのではないでしょうか? 私が上記で「いい木だなぁ」と挙げた条件よりもすこし小さめでも良いかもしれません。 でも実際にはそこまで詳しいことは私にも分かりません。あくまでご参考程度にして頂ければ幸いです。 shiho
Comment by tsukiyono — 2015年7月29日 @ 7:36 PM
お返事有り難うございます。 少し小さめの木で、枝分かれが多く形がいびつなものを選ぶようにしてみます。園芸もやっているので、確かにそういったものはあまり商品価値がないので、売り物としては少なくてもかえって安価に手に入るかもしれません。 大変参考になりました。 貴園のサイトはどこよりも情報が充実しているので、クワガタ始めたばかりの者にはとても助かります。 またコメントさせてください。 今後とも宜しくお願い致します。
Comment by Puffin — 2015年7月30日 @ 7:27 AM
Puffinさん レスありがとうございます。 こちらこそ、Puffinさんの広大な計画の流れをお聞きしたいです。是非コメントお願いします。 それと、Puffinさんがおっしゃるようにクワガタを初めたばかりの方々は、どんな木でクワガタが採れるのか、探せばよいのかも難しいと思います。 これは少し前より計画していたことなのですが、飼育日記上で、「クワガタ、カブトムシはどんな木に集まりやすいのか」などの記事を書いてみたいと思っていたところでした。 なかなか木の画像が集まらず、計画が延び延びになっていたところでしたが、一部の木の画像は集まって来ましたので、近いうちになりますが、飼育日記上でご紹介してみたいと思います。よろしければまたそちらもご覧頂ければ幸いです。 それではPuffinさん、今後も良い朗報期待しております。 shiho
Comment by tsukiyono — 2015年7月30日 @ 11:48 AM