クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2015年【No.20】ヒラタクワガタ 67.5mm現る!(九州宮崎編)
2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記)シリーズ。
今回で20回目になります。
今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?
とっても楽しみです。(^^)
AM 8:20、目的地へと向かいます。
ハルニレの木。樹皮裏から出る樹液に頭を突っ込んでいる2頭の個体。
大きい方だけお顔をちょいと拝見、
出てきたのは小型のヒラタクワガタ♂。
体長は30mm位でしょうか?
この木の上の方でも、
小型のヒラタクワガタ♂と♀が交尾をしていました。
繁殖の季節ですからね~。そっと見守ります。。。
同じ木のどこからかポロっと落ちて来たコクワガタの小型♂。
すぐとなりのクヌギの木では
こちらでは樹液を舐めるノコギリクワガタ♂中歯型と蛾がいました。
9月ですが、まだまだ樹液の出も良く、一安心です。
こちらはハルニレの木。
カブトムシが樹液を舐めています。
上の枝先の方では夢中に樹液をむさぼるカナブンがいました。
こちらのハルニレの木のウロ(穴)の近くでは、
少し大型め(55mm位でしょうか)のヒラタクワガタが私の存在に気付き、慌ててウロ(穴)の方に隠れようと急いでいました。
こちらのウロ(穴)の奥からは、
大きな影が見えました。
すかさず掻き出し棒を突っ込んで逃げ込むのを阻止し、取り出します。
立派なヒラタクワガタ♂大型個体GET!!
かなり立派な大型個体です。
帰宅後の計測で♂67.5mm 程ありました。
特大個体とまではいかないものの、昔と違ってこの位のサイズはなかなか見かけません。今シーズン採集したヒラタクワガタの中では2番目の大きさです。
大型サイズのヒラタクワガタ採集に夢中になっていましたが、ふと上を見上げると、
ほぼ真上に大型のムカデの姿が。
樹液を一生懸命舐めていました。
下でウロを探っていたのに、よく落ちてこなかったものです。
一つの個体に集中していると、周りに気が付かなくなるものです。皆さんも気を付けましょう。
次はポイントを移動して、クヌギの木を見ます。
以前ヒラタクワガタの♂♀ペアがいたクヌギの木。
今回はミヤマクワガタ♂♀ペアと、ミヤマ♂の右下の樹皮に潜っているのはヒラタクワガタ♀、それにカナブン多数がいました。
カナブンはブロンズ、ライトグリーン、モスグリーンと色鮮やかです。
この時期ですが、まだこんな光景が見られるのは幸せです。
こちらのクヌギの木でも樹液に群がるカナブンがいました。
左のカナブンはグリーン色が強く出ていてキレイです。
次はハルニレの木、
なかなか大きい木で、気合を入れて蹴ってみると、
ノコギリクワガタ♂大型個体が落ちて来ました。
体長は計測していませんが、おそらく♂67mm近くはあるでしょう。背中の部分にはケンカ傷の跡が見えます。
あと一頭、
ミヤマクワガタ♂中型個体も一緒に落ちて来ました。
体長はおそらく50mm後半程度。
今回は2時間程ゆっくりと楽しみました。
見かけたクワガタ、カブトムシの頭数は約30頭程。
今回見かけた多さとしては、
コクワガタ>ヒラタクワガタ>カブトムシ>ノコギリクワガタ>ミヤマクワガタ
といった感じでしょうか。
ここに来て数的にはかなり少なくなりました。
今回はヒラタクワガタの♂67.5mmのみお持ち帰りさせて頂きました。
今の時期の虫達の活動を観察し、自然を大いに満喫しました。
9月ももう半ば。山間ではすっかり秋の空気に変わり、夜になると秋の虫達の声も聞こえます。
それでもまだまだクワガタ、カブトムシも精力的に活動をしている姿を見かけます。また木々の樹液の出も若干弱まってはきているものの、まだまだ衰えず、沢山の虫達を集めています。
彼らが活動をしている間は観察を続けていこうかと思っています。また次回が楽しみです。
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。
人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
2 Comments »
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こんにちは。お世話になっております。 9月でもまだ野外のクワガタ君達は活動中なのですね。知りませんでした。 先日別荘の敷地内をちょっと調べたら、ハルニレらしき木を発見。シルバーウイーク期間ずっと滞在予定なので、晴れた朝があったら、一回「蹴って」見ますね。 以前ご相談した「クワガタの森」計画ですが、現在進行中です。植樹は、根付きに必要な時間を考慮すると、来春実行が望ましいそうです。軽井沢はもう紅葉が始まっており、夜間は長袖2枚着て暖房を入れないと室外では寒くていられないので、気候の関係でそうなりました。なお、樹木には「1年保証」がつき、万一枯れたり育ちが悪い場合は交換してくれるそうです。「クワガタシャワー」是非体験してみたいです。 あと、現在進行中のオオクワガタ繁殖挑戦ですが、貴園からのオオクワガタペアと、やはりきちんとペアリングしていない久留米産オオクワガタペア(一応血統書付)を、それぞれ狭いケースに同居させてみました。前者は、同居と同時にオスがメスを追い回し、逃げるメスに苛立ったオスが大歯でメスを咥えたりして大暴れ(汗)。上手くいかないかもしれません。安全のために、明日、また別居させます。後者は、仲良くゼリーを食べたりしていましたが、今朝交尾中の姿を発見。こちらは上手くいきそうです。 前者用には、貴園で産卵木を購入し(ケースとマットは既にあり)、明日到着予定です。早速、材産み産卵セットを組んでみます。これで駄目なら、来シーズンにペアを替えて再挑戦。 昆虫にも、性格ってあるんですね。何だか、日々色々発見があって、お世話するのがとても楽しみです。 今後とも宜しくお願い致します。
Comment by Puffin — 2015年9月15日 @ 2:18 PM
Puffinさん いつもレスありがとうございます。 もう9月中旬ですが、まだまだ虫達は活動しているようです。ただここに来て少し数が少なくなったような感じがします。ミヤマは寒さに強いはずですが、今回の採集ではミヤマは3頭しか見かけなかったんですよね。季節がら仕方ないこととはいえ、寂しい限りです。 「クワガタの森」の件、そうですか、ハルニレの木がありましたか。良かったですね。 こちらも木々の紹介を日記上ですると申し上げていましたが、アップが遅れてスミマセン。 画像を集めている内に結構なボリュームになってしまい、どのタイミングで出そうか迷っている所です。 この場で少しだけですが、簡単に紹介します。 クワガタが集まる木、 ・クヌギ ・ハルニレ ・コナラ ・ヤナギ 上記の木が私的に思う特に良く集まる四天王木には違いないですが、標高が少し高い所でも有効な木が少々ですが分かりました。 ・ヤナギ ・ヤシャブシ ・ケヤマハンノキ ・イタヤカエデ ・ミズナラ 等が比較的高い標高でも育ち寒さにも強いらしいです。 この他には ・シラカシ ・アラカシ ・タブノキ ・オニグルミ ・アベマキ ・サイカチ ・スダジイ ・マテバシイ ・ユリノキ ・ケンポナシ ・アキニレ ・アカメガシワ 等の木にもクワガタ、カブトムシは集まるそうです。 この他にも集まる木はまだあるとは思いますが、上記が私が調べた「クワガタが集まる木」です。 画像や特徴などの詳しい事はまた後日、日記上でご紹介してみたいと思います。 オオクワガタの件、行動がお早く、すぐさま対処される姿勢には恐れ入ります。ペアリング、産卵共に上手くいくと良いですね。 それではまた何かございましたらレス下さいませ。 成功することを心より願っております。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2015年9月15日 @ 3:09 PM