2015年クワガタ野外採集記(昆虫採集記) シリーズ。
今回で何と21回目のご紹介になります。
今シーズンはそんなにも行っているんですね~。全然そんな気がしません。

今回はどんな虫達に出逢えるのでしょうか?
数多く採集に行っている私でも、そう思うと毎回毎回が新鮮な気持ちです。

 

では採集スタートです。

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今日は少し早目のAM 6:30、段々と日の出が遅くなって来ています。

 

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一見見過ごしそうですが、道路の左上にハルニレの木があります。

 

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じっくりと見上げると、良い木ですね~。
木の途中より樹液が流れ落ちています。

何も見えないので蹴ってみようと思いましたが、少し高い位置にあるので、蹴るには難しく、手で揺すってみます。

 

すると、

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バチッとアスファルト側に一匹。

 

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お顔を拝見。
ノコギリクワガタ♂中歯型。
サイズは50mm前半ってところでしょうか。キレイな個体です。

 

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もう一頭転がっていました。

 

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こちらもノコギリクワガタの♂。小歯型ですね。
こちらも美個体!!

 

幸先よく2頭の美しいノコギリクワガタ♂の姿を見ることが出来ました。
まだまだクワガタはいますよ~。テンションも上がります!!

 

と同時に

シロスジカミキリ2

一緒にシロスジカミキリが落ちていました。

 

シロスジカミキリ1

凄く迫力のある面構え!!

 

シロスジカミキリ4

他のカミキリムシとは違いとても大型です。

 

【シロスジカミキリ】
体長 45~55mm程度
本州~奄美諸島に生息
クヌギ、ハルニレなどに集まる

 

子供の頃からよく見かけていたのは黒いボディに白い水玉模様のあるゴマダラカミキリでした。クワガタ採集をするようになってからは、このシロスジカミキリを一番よく見かけます。この個体も大きいですが、まだ更に大きな個体を見た事もあります。

個人的にはルリボシカミキリを見てみたいです。
しかしまだ一度もお目にかかったことがありません。

一度ルリボシカミキリを「見つけた!」と思ったことがありましたが、それは小型の「ラミーカミキリ」でした。

ラミーカミキリもとても小さく色合いもキレイですが、青と黒のコントラストがとても美しいと聞いている「ルリボシカミキリ」・・・いつかは是非見てみたいものです・・・。

 

 

さて、採集再開です。

 

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こちらはハルニレの木の樹液を舐めに来ていたカブトムシ♂。

周りがちょっと暗く上手くピントが合わなかったので、仕方なくフラッシュをたいて撮影。

フラッシュ撮影するのは虫を驚かせてしまう可能性があるので、あまり好きではないのですが、やむを得ず。。

過去ほとんどフラッシュ撮影したことのない私・・・。
意外にキレイに撮れるものでビックリ。少し見直しました。

 

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同じ木の左側を歩いていたスジクワガタ♂。
こちらも調子に乗ってフラッシュ撮影でパチリ!

 

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これも同じ木の上の方で樹液を舐めているカブトムシ♂。
フラッシュ撮影させて頂きました。

 

 

2つに分かれているハルニレの木、

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 この木は蹴ると毎回何かしら落ちてくるので、期待の木の一本です。

早速蹴ってみると、

 

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大きなミヤマクワガタ♂が落ちて来ました。

体長73.8mm(後程計測)

今シーズン、大きい順から数えて3番目の大型サイズ。
やはり期待通りの木ですね~。さすがです!

 

それともう一頭落ちていました。

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ノコギリクワガタ♂68mm(後程計測)

 レッドタイプボディのノコギリでした。こちらもなかなかのサイズ。立派な個体です。

 

 

大型ミヤマGETに気を良くして、何気に近くの細いハルニレの木を見てみると、

 ハルニレ17

おおっつ!!これはっ!!

1頭の♂に4頭の♀が集まっています。
まさにヒラタクワガタのハーレム状態。

この♂も大型で、体長65mm程はありそうです。
♀もなかなか立派なサイズばかりが集まっています。

ヒラタクワガタにおいて、ハーレム状態は決して珍しい事ではありません。
ヒラタクワガタ♂が多頭数の♀と一緒に居ることはたまにですが見かけます。

私が過去で見つけた一番大きなヒラタハーレムは、ハルニレの木の4位上にある少し大きめのウロ(穴)でした。

そのウロ(穴)の中に、1♂10♀が一緒に居たことがありました。
その♂は大型で68mm程度あり、♀もそこそこのサイズだったことを覚えています。

1♂に10♀はなかなかありませんが、4♀でも立派です!
既にお尻の下の♀とは交尾状態にあったので、ここは採集なしでスルーしました。沢山子孫を増やしてほしいものです。

 

 次にこちらは細めのクヌギの木。

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樹液にカブトムシ♂♀ペア、ノコギリクワガタ♂♀ペアが付いています。

それと、よーくみると真ん中の樹皮が少しめくれている中にも実はクワガタが潜んでいます。

この画像からは分かりにくいかもしれませんが、背中の光沢からするとおそらくヒラタクワガタでしょう。

こういう風景に逢うと、とても嬉しくなります。年々虫の数が減ってきているとはいえ、まだまだ山も捨てたものではないですね~。

繁殖活動を期待し、そのままそっとスルーしました。

 

IMGP7688

 こちらのクヌギの木にはカナブン4頭が集まっていました。

グリーン、ブロンズ、ブラウンと色彩豊かな個体達です。
今年も沢山のカナブン達を見ました。

スーパーレッドの個体には出会えましたが、ブルー、パープル個体は未だ見かけておりません。

 

IMGP5729
特に美しかったスーパーレッド色のカナブン

 

残り少ない採集機会で出逢えるでしょうか?段々とカナブン達の数も減ってきているようです。

 

 

さて、ちょっと話が逸れますが、山で採集していると、いくつかのとても身近な厄介な敵がいます。

まずその一つが、

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上記画像の個体。そうです、アブです。

 

場所によっては十数匹以上のアブが体の周りを飛び交い、血を吸おうと次々に攻撃をしかけてきます。服の上からでもお構いなしです。

実は今シーズン初め頃、手袋の上から人差し指を刺されてしまい、大変大きく腫れてしまいました。

私は採集の時は比較的緩めのダボついた綿のつなぎを着ていますので、アブに服の上から刺されても比較的大丈夫ですが、これが肌が露出していたり、ぴっちりとした肌に密着した服(たとえばTシャツなど)ならば、相当数噛まれているでしょうね。皆さんもご注意を!!

 

それともう一つの厄介な敵がいます。

それは、

IMGP4356

 上記画像、こいつです。

体長は2mm程度。ハエなのかブヨなのか、種類はちょっと分かりません。

こいつの厄介な所は、顔の周りを飛び回って、スキあらば目の中に入ってこようとするんです。まさに特攻です。

目の中に入ったら自分も死んでしまうのに特攻してくる。
水分か塩分を欲しているのでしょうか?

理由は分かりませんが、これがまた非常にしつこくて厄介です。本当はゴーグルや伊達メガネなどをかける等の対策を取ると良いのかもしれませんが、ゴーグルや伊達メガネは採集しているとすぐ曇ってしまい、見えづらくなるので勝手が悪いんですよね~。曇り止めを塗ってもあまり効果はありませんでした。

とりあえず顔に近づいたら息を吹きかけて近づかないようにし、目に入った時は即座に取り出し、後処置として目薬をつけています。

IMGP3932

目薬の所持は欠かせません。

 

今回も3時間程楽しみました。

合計で20頭程のクワガタ、カブトムシを見ることが出来ました。
お持ち帰り個体は3~4頭程の♂大型のみにしました。
山の神様、いつもありがとうございます!

 

それにしても何度来ても山は楽しいですね!
虫達が多くても少なくても、それぞれの楽しさがありますし、また季節の移り行く様を実際に目の当りに感じるのはとても心地よい気分になります。

 

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 柿の実もたわわになっていました。季節の変化を感じます。

 

季節はもう完全に秋。しかしまだまだ虫達は活動しています。今シーズンはどこまで虫が見られるか試してみようと思っています。まだまだ頑張りますよ~。

 

※この方法はあくまで私自身のやり方です。
 人それぞれによって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。

 

※採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)

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