サタンオオカブトの飼育【卵&幼虫割り出し編】
先日の日記より2回連続で書いている、
【サタンオオカブト】
の記事。
前回までは【幼虫飼育編】、【産卵方法編】と書いて来ました。
今回はその最終章、産卵セット後の卵&幼虫の割り出し方法、【卵&幼虫割り出し編】についてご紹介してみたいと思います。
【サタンオオカブト♀個体参考画像】
【飼育種】
和名:サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus
産地:ボリビア
では、今回は産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。
<割り出し、幼虫取り出しの時期>
産卵セットの割り出しですが、これには2つのやり方があります。
①:産卵セットを組んだら一定期間の時間をおいてから割り出す方法
基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。
卵や小さな初令幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。
上記画像は「マットのみの産卵」で産まれたクワガタの幼虫達の参考画像ですが、サタンオオカブトに至っても上の数位見えてきたら、大成功!もう十分割り出しても大丈夫です。
あくまで私の場合になりますが、大体産卵セット開始して、約1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に割り出すようにしています。
ただし飼育ケース内の環境が急激に悪化したり、ケース側面や底面にまったく卵や幼虫が見られなかったり、♀が全く潜る気配を見せずマット上面を徘徊ばかりしている時は話は別になります。
♀が産卵の気配が見られない場合は、♂がいるならば再交尾をさせ、方が良い場合もあると思います。また産卵セットを組んでいるマットに大量のダニやコバエ等が発生しマットが粗悪化した場合は、思い切ってマットを交換した方が良い場合もあります。その辺りは状況を見て臨機応変に対応してあげて下さいませ。
②:産卵セットを組んだ後、定期的(2週間程度)に割り出し、採卵をする方法
産卵セットを組んだ後、定期的に採卵する方法です。
私はこの方法で行っています。あくまで私のやり方ですが、私は大体2週間程度の期間をおいて割り出しています。
1週間程度で割り出す方も結構いらっしゃるようですが、私的な考えでは♀が産卵に集中し始めた所で産卵割り出しを行ってるような気がして、少し短い気がしますので、あえて2週間位は余裕をおいています。
以下は過去にサタンオオカブトの採卵した時の結果です。
【採卵結果】
1回目:58卵
2回目:15卵
3回目:39卵
4回目:10卵
合計122卵
この時は上記のような結果を得ることが出来ました。
<採卵した後の卵の管理方法>
次に採卵した卵はその後どのように管理するかですが、
私は上記のような感じで管理します。
産卵セットに使用した同じ種類の新しいマットをケース底面に10cm位固く敷き詰め、そこに豆まきのような要領で穴を開け、そこに卵を落しこみます。
勿論このままではなく、上にマットをふんわりと2~3cmほどかぶせ、水分が飛び過ぎないように保湿シートや新聞紙などで調整してフタをします。
上記でも書きましたが、管理に使用するマットは基本的に産卵セットに使用したマットと同じ種類のマット。
産卵セットに使用したマットは使用しません。常に新しいマットを使用するようにしています。
また卵の管理温度も産卵セットを組んだ時と同じ低温管理:18~20℃位で行います。この温度帯のキープはとても重要ですので、間違えないようにして下さいませ。
こうやって管理して後は孵化を待ちます。
ちなみに上記でご紹介した採卵結果の際の孵化率は以下のようになりました。
【卵孵化の結果】
1回目:58卵→48幼虫
2回目:15卵→10幼虫
3回目:39卵→22幼虫
4回目:10卵→1幼虫
合計122卵→81幼虫
この時は81頭孵化とうい結果でした。
孵化の確率約66%。
如何でしたでしょうか?
過去3回に渡って、サタンオオカブトの飼育方法についてご紹介してきました。
何度も言っていますがサタンオオカブトの飼育において一番重要なのは温度管理:低温飼育:18~20℃だと考えます。この温度管理さえクリア出来れば、他はそう難しくはないと感じます。
素晴らしいサタンオオカブト、皆さまも機会がございましたら是非飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※今回ご紹介させて頂きました飼育方法はあくまでも私:Shihoが行っているやり方について書かせてもらっております。飼育の方法にルールはございませんので、やり方はそれぞれ千差万別です。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです※
コメントはまだありません »
No comments yet.
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
Leave a comment
2015年12月15日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
最近のコメント