キュウシュウオニクワガタの飼育(羽化)
キュウシュウオニクワガタがぽつぽつ羽化を始めました。
キュウシュウオニクワガタを初めオニクワガタは日本在来のクワガタムシです。ただ生息する場所が高山系と標高の高い場所(主に標高1000m以上に生息)なので、通常の野外採集ではあまり見かける事が少ないと思います。
自然界では羽化後、体が固まるとすぐに地上に出て来ます。野外では7月下旬~8月頃に成虫の活動が活発になります。
そしてエサ(樹液)を取ることよりも、交配相手を求めて飛び回る事の方が多いようです。成虫寿命も短く、ほぼ1~2ヶ月程度で寿命を終える傾向があります。
今回は飼育下のキュウシュウオニクワガタが羽化してきましたので、その時の羽化時の様子をご紹介してみたいと思います。
★★羽化時の様子★★
【キュウシュウオニクワガタ♂24mm】
【キュウシュウオニクワガタ♀18mm】
【飼育種】
和名:キュウシュウオニクワガタ
産地:宮崎県産
【羽化体長】
♂24mm
♀18mm
【使用したエサ】
完熟マット(プリンカップ200cc使用)
【設定管理温度】
20℃前後(※重要)
【羽化までにかかった時間】
1~2令入して約7ヶ月程度
【その間のマット交換回数】
交換1回、200ccプリンカップ~200ccプリンカップ、マットは同じ完熟マット使用
【飼育をしてみての感想】
オニクワガタの飼育で一番重要なのは管理温度です。高山系に生息するクワガタですので、低めの温度管理が必要になります。これは幼虫飼育でも産卵時の温度でも同様で、20℃前後にキープするのが理想と考えます。
逆にこの管理温度の条件さえクリア出来れば、後はとても容易な種類だとも言えると思います。
以前飼育した時は「くわマット」と「菌糸」で羽化させましたが、今回は「完熟マット」で挑戦してみました。
結果は全く問題なく、キレイな個体(上記が羽化してくれました。
今はまだ上記2頭を含む数頭の羽化ですが、他の個体の様子もちょっとご紹介してみたいと思います。
前蛹状態の幼虫
小さいですが、キレイな蛹室を作っています。
こちらは♂の蛹。小さくても立派な大アゴが見えます。
こちらは羽化が近い♂の蛹。
蛹が色付き始めて羽化が近いことを表しています。
如何でしたでしょうか?今回はキュウシュウオニクワガタの羽化の様子をご紹介させて頂きました。
キュウシュウオニクワガタを含めたオニクワガタは体長は大きくても2cm半ば位の小型クワガタですが、じっくり見てみると、何かに似ていると思いませんか?
そうです、あの有名な外国産クワガタ「オウゴンオニクワガタ」にフォルムが意外にそっくりなんです。
「キュウシュウオニ」と「ローゼンベルグオウゴンオニ」比較
勿論色や体長は全然違いますが、その格好よさはかなりのものだと感じます。
もオニクワガタがオウゴンオニと同じくらい体長が大きければその人気はかなりのものになっていたのではないかと私的にはそう思ってしまいます。
皆さんも機会がございましたら是非飼育してみて下さいませ。
※今回ご紹介した飼育のやり方や、虫に対する考え方等はあくまで私Shihoの個人的なやり方や考え方であってそれを強要するものでは御座いません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです。ご理解&ご了承の程、よろしくお願い申し上げます※
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