クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2016年【No.17】灯火採集(外灯採集)に挑戦!(九州宮崎編)
2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第17回目のご報告です。
※何度かブログ上でも書いているので、既にご存知だとは思いますが、私が採集活動をしている地域は九州です。
日本全国の地域や場所によって採れる虫の種類や傾向、大きさなどは大きく違ってくることもありますのでご了承の上ご覧頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げます※
先日群馬県でのイベントも終わり、宮崎に帰省して久しぶりの野外採集です。
大変申し訳ございませんが、今回ご紹介している採集記事は、実は8月2日に行った内容をご紹介させて頂いております。
群馬から帰って来た後、まずは群馬であったイベントや採集の様子を先日まで紹介していただけに、こちらに帰った後の宮崎県での採集をリアルタイム的にご紹介する時が少しズレてしまいました。
大変申し訳ございませんが、その点をご了承の上、ご覧頂ければ幸いです。
今回はいつもの樹液採集ではなく、灯火採集にチャレンジしてみました。
灯火採集と言っても、ライトトラップを自らしかけてクワガタ達を引き付ける採集ではありません。
今回行うのは、道沿いにある外灯や、自動販売機周辺の明かりを見て回るタイプの灯火採集です。
PM 7:20
気温 :25℃
天気: 晴れ時々曇り
日没前の空の様子。
30分もすれば日が沈むので、移動時間も考えてこの位から出発しました。
大型のライト。
灯火採集で辺りを見渡すには、ペンライトなどの様な小型なライトではなく、このような大型のライトが良いです。
さぁ見回り灯火採集開始です!
道端にある大型の外灯。
かなり白くまぶしく光っています。
こういう灯りの下やその周辺を見回って探します。
早速、探し始めると、
最初に出迎えてくれたのはセミ。
アブラゼミのようですね。
次に見つけたのは、正体不明虫。
このように灯火にはありとあらゆる虫が集まってきます。
移動して、自動販売機の灯り、
周辺を見て回ります。
すると、
おおっ、来てました!
ノコギリクワガタ小歯型個体♂
今季の灯火での初採集クワガタです。
どんな個体でも初めての出逢いは嬉しいものです。
こちらはコフキコガネ。
そういえば最近は樹液採集でも木を蹴るとよく落ちてくるのを見かけます。
しばらく車で移動・・・・
良さそうな水銀灯がありました。
下地がこういうアスファルトだと探すが楽で助かります。
探してみると、
ノコギリクワガタ中歯型♂
カブトムシの小型♂個体
上記2個体がアスファルトに落ちていました。
おっ、ここは良い場所かも・・・・。
しばらくここで待機し、飛んでくるのを待ちました。
蚊も結構いるので、一旦車に戻り、5分後位に再びアスファルトをチェックしてみると、
ひっくり返っているノコギリクワガタ♀個体
コクワガタ♀個体
と、なかなか良い感じで集まり始めたような気がします。
時計を見ると、PM9時15分。
やはりこの位の時間帯が一番飛んでくる数が多いのかなと感じました
その後も、
ノコギリクワガタ中歯型♂
そして、待望の
来ました!
ミヤマクワガタ♂個体です!!
大型個体ではありませんが、やはりミヤマクワガタは嬉しいもの!
飛んできてくれて感謝です!
しばらくしていると、別の採集者の方々がいらっしゃったので、ここはお譲りして、場所を移動しました。
水銀灯ではありませんが、かなり明るい蛍光灯タイプの灯り
この周辺を探してみると、
ゾウムシ
キリギリス?
コクワガタ♂個体
また場所を移動して、
複数の自動販売機、かなり明るいです。
近くには、
ノコギリクワガタ♀の死亡個体が落ちていました。
カラカラに乾いて軽くなっていました。
おそらく昨夜辺りに飛んできて、その後何かに踏みつぶされてしまったような感じです。
自動販売機から4~5m離れた場所に、
ヒラタクワガタ小歯型♂個体の姿が、
そして
なっ、なんとネブトクワガタ♂がっ!!
ネブトクワガタが灯火に飛んでくるとは、意外中の意外でした。
しかもかろうじて大歯型個体です。
外灯や自動販売機をチェックして~移動、チェックして~移動を何回も繰り返し、気付けばPM10時50分
小型個体が多いものの、このようにルアーケースも埋まってくれました。
そろそろ終了のようですね。
今回、灯火採集で採れたのは、
コクワガタ
ノコギリクワガタ
ミヤマクワガタ
ヒラタクワガタ
ネブトクワガタ
カブトムシ
と、6種、
合計で15頭という結果でした。
採集頭数は少ないものの、種類はほぼ一通り採れたみたいですね。
第17回目の野外採集(昆虫採集)、如何でしたか?
今回は灯火採集(外灯採集)に挑戦してみました。
この採集方法は木を探して、見て、蹴って捕まえる樹液採集と違い、外灯を見て回るだけの非常にシンプルな採集方法です。
それゆえ、お子さんと一緒でも気軽に挑戦出来る採集方法と言えるでしょう。
ひと昔と比べると、飛んでくる数はかなり減っているようですが、それでも採集することは出来ました。
皆さんも機会がございましたら、是非一度挑戦してみませんか?^^
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 灯火採集は夜間暗い時間に行うこととなります。その時間帯は一般の方たちは仕事から帰宅され、ごゆっくりされているか、お休みになっている場合も多いです。灯火採集を行う際は、必ず近隣の方達に迷惑をかけないように行う事が大事です。立ち入り禁止の場所や、ご自分の車のアイドリング音等にも気を付けて、マナーを守って採集を行いましょう※
2 Comments »
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いつもの樹液採集とは違った、灯火採集、大変興味深く拝見しました。なかなか、山の中に分け入っての採集は時間を作るのも難しい上に。スポットも知らないので、自己採集はあきらめておりました。ライトなどの道具を持たずにできるこのやり方は、やってみようと思います。 また、たまたま、捕獲用の虫かごと小型ライトがセットになったキットが手に入ったので、ちょうど休暇中のこの4日間軽井沢の自分の家で仕掛けてみました。結果は、あいにく夜間だけ雨が降り続く毎日だったため、収穫ゼロでした。来年夏に再び挑戦します。 キットのライトはLEDだったのですが、記事を拝見しますと水銀灯や蛍光灯が紹介されています。これはLEDを通常の白熱電球に交換したほうが良いのでしょうか?ご教示いただけると幸いです。 さて、増殖を続ける我が家のクワかぶ達ですが、もう増やさない予定でしたが、某専門誌(1つしかないのでお分かりですね)のプレゼントコーナーで、「鹿児島に生息するマイナー3種」アマミネブトクワガタ・アマミマルバネクワガタ・ヤクシマオニクワガタの3ペアが当選してしまいました。飼育・繁殖情報は殆どなく、本土ネブト・マルバネの情報を参考にして、受け入れ準備中です。赤枯れマットが良い、とか色々ハードル高そうですが、頑張ってみます。 離島クワガタですが、同種の本土クワガタと同様の飼育方法でよいのでしょうか?ご存知でしたら、お教えください。 毎回の飼育日記、楽しみにしております。今後ともよろしくお願いいたします。
Comment by Puffin — 2016年8月18日 @ 9:56 AM
Puffin さん いつもレスありがとうございます。 飼育日記担当のShihoです。 灯火採集、外灯採集ですが、おっしゃる通りLEDの外灯は虫が集まりにくい傾向が強いと思います。やはり水銀灯や蛍光灯などの方がより集まりやすいと感じています。 離島のクワガタについてですが、奄美ネブトは本土ネブトと同様のセッティングで大丈夫です。 屋久島オニクワガタについても、飼育日記で紹介してるキュウシュウオニクワガタのセッティングで大丈夫だと思います。 奄美マルバネクワガタについては、大変申し訳ございませんが、弊社のマットではまだ実績がありません。 恐縮ですが、ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年8月18日 @ 9:09 PM