クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2016年【No.25】秋の気配!(九州宮崎編)
2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。第25回目のご報告です。
今回の採集舞台は九州 宮崎県です。
AM7:30
気温:24℃
天気:晴れ
9月ももう半ばに入りました。
季節的にはもう秋です。
山の様子も緑一色だった木々が次第に色あせ紅葉の時期を迎えます。
群馬県での採集記の公開が続いていましたので、宮崎での採集記事は久しぶりになります。
今回はどんな虫達に出逢えるでしょうか?とても楽しみです。
では、採集開始です!
最初に出迎えてくれたのは、なんと大量のオオスズメバチ!
かなりの数がいて、そこら中ブンブンと飛び回っています。
スズメバチが最も凶暴になるのは秋。
秋になると、夏までとは別物といえるほど攻撃的になります。
この時期にスズメバチに遭遇したら、逃げるのが勝ちです。刺激をしないようにそっと離れましょう!
この日初めて出逢ったクワガタは、
ヒラタクワガタ♂♀でした。
ハルニレのウロ(穴)の入り口から出ている樹液でお食事中でした。
邪魔しないようにそおっとスルー。
こちらのクヌギの木では、樹皮の割れ目にノコギリクワガタを見つけました。
立派な大歯型の♂です。
サイズは♂65mm位はありそうですね。
なかなかの大型サイズです。
最初は樹液を舐めていたのですが、こちらの気配に気付いたのか、大アゴを持ち上げて威嚇して来ました。
別角度からの撮影画像。
じっくり見ると、この個体、かなり赤い色合いをしていますね。
背中にはケンカ傷も見られます。
この時期まで生き抜いた歴戦の強者なのでしょう。
隣りの細いクヌギの木にもノコギリクワガタ♂がくっ付いていました。
この個体もこちらの気配に気付いたのか、自ら落ちてしまいました。
ちょっと拾い上げて撮影。
30mm後半位の小歯型♂ですね。
こちらはちょっと太いクヌギの木、
ルッキングで見当たらないので、蹴ってみると、
バサッ
と本日、一番良い音が!!
落ち葉の中を探してみると、
おお~、いい型じゃないですか~!
ミヤマクワガタ♂67mm
この時期にしては擦れも無く、キレイな個体だと思います。もしかして後期に出て来た個体なのかな?と思ってしまいました。
ちょっと場所を移動して、
ハルニレの樹皮裏に何か見つけました。
取り出して見ると、
コクワガタの♂でした。
体長はまずまずの30半ば位です。
こちらは近くにあったイヌビワの実。
黒く熟している実が沢山あります。
このイヌビワの実にはクワガタ、カブトムシがよく集まります。
何か付いていないか、探してみると、
やはりいました!
なんと小型のカブトムシの♂です。
熟したイヌビワの実の割れ目から出てくる水分たっぷりの果汁を舐めています。
この時期、カブトムシはかなり少なくなっていますので出逢えたのは嬉しい限りです。
このような感じで、3時間程採集を楽しみました。
今回出逢った虫達は、
コクワガタ
ヒラタクワガタ
ノコギリクワガタ
ミヤマクワガタ
カブトムシ
の5種、
合計で30頭ほど見かけました。
今回持ち帰ったのはミヤマクワガタ♂67mmの一頭のみとし、あとは観察&スルーとさせて頂きました。
採集も終え、帰り際、
秋の気配を感じさせる出来事、
ふと見上げたのは栗の木
周りには他の栗の木は全く無く、ポツンと1本だけ生えています。
木の根元には熟した栗の実が沢山落ちています。
ほとんどが空でしたが、よ~く探すといくつか実の入っているものもあります。
10分位でこれだけ集まりました。
おお、イガ付きで、自然らしくて良いですね~!
野生化しているので、お店で売られているのとは違い少し小ぶりですが、それでも立派な栗です。
近くの木の枝を見ると、アケビの実を見つけました。
熟すれば中の実はとても甘くなり、スイーツになりますが、今の段階では見た感じまだまだ青く固そうです。食べ頃になるのはまだもう少し先のようですね。
第25回目の野外採集(昆虫採集)、如何でしたか?
久しぶりの宮崎のフィールドは秋の気配が思いっきり漂っていました。
しかしそれでもまだまだクワガタ達は活動しています。今回もまだ30頭程のクワガタ、カブトムシと出逢う事が出来ました。
今年もクワガタ達に逢えなくなるギリギリまでクワガタ達の姿を追ってみたいと思います。
また次回、どんな虫達に出逢えるか?
今から待ち遠しく楽しみです。(^^)
※この採集方法はあくまで私自身のやり方です。人によって採集方法や採集条件などは異なると思います。あくまで参考として見ていただければ幸いです。
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
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