本土ノコギリクワガタの飼育:300ccプリンカップでお手軽羽化 !
先日、300ccプリンカップで管理していた本土ノコギリクワガタが羽化してきました。
今回はその様子をご紹介してみたいと思います。
300ccプリンカップで管理していたノコギリクワガタが蛹化。管理マットは完熟マット。
キレイな蛹です。
見た所、中歯タイプでしょうか?
待つこと、約1ヶ月後・・・・・
無事キレイに完品で羽化。
体長は♂58mm。
湾曲が弱いので、完全な大歯型ではないですが、中歯でもない・・・・。
大歯になりかけの中歯型っていったところでしょうか。
次にこちら
ノコギリクワガタ♀も蛹化しました。
こちらもプリンカップ300cc管理
管理マットも同じく完熟マットです。
露天掘りした時に蛹室内にマットの破片が落ちてしまったため、一旦蛹を取り出して蛹室内を清掃しました。
取り出した蛹。
ノコの♀にしてはなかなか大きい蛹。
キレイですね~。神秘的です。
そして待つこと約1ヶ月・・・・
丸々と太った立派な♀が羽化してくれました。
大型の♀です。体長♀33mm。
このような感じで本土ノコギリクワガタを羽化させることが出来ました。
では、まとめまして今回の飼育時の情報です。
【飼育種】
和名:国産ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
【羽化体長】
♂:58mm
♀:33mm
【飼育で使用したエサ】
完熟マットのみ
【使用した容器】
【 マット交換回数】
途中2回
※全てのマットを食べ尽くしてからの交換というよりは、コバエ等による劣化による交換という感じでした。
【羽化までにかかった時間】
約10~11ヶ月
【設定温度】
20~25℃の間で管理
如何でしたでしょうか?
今回、本土ノコギリクワガタの幼虫の一部を敢えてプリンカップ300ccで管理し、羽化させてみました。
結果的にプリンカップ300cc程度の大きさでも♂ならばこれ位のサイズは羽化してくれるようです。
また♀に関しては、十分大型なので、敢えてこれ以上の大きな容器に入れる必要もないかもしれません。
そう考えれば、非常に小スペースでお手軽に管理出来るのではないでしょうか?
勿論もっと大型を羽化させてみたいのならば、菌糸ビンや、大きい容器でたっぷりのマットで飼育するに越したことはないとは思いますが・・・。
ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
9 Comments »
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お世話になっております。 ガラスビンやボトルにマットを詰めるより、口が大きく浅いプリンカップは詰めやすいため、私もプリンカップでクワガタの幼虫を飼育することがあります。 ただ、ノコギリの場合、普段は問題なく飼育できても、蛹化が近づくとプリンカップを齧ることが多く、場合によっては大きな穴を開けて逃げ出してしまうこともありました! コクワガタやヒラタクワガタの幼虫もプリンカップを齧ることはありますが、ノコギリの齧り方とは違い、大きな穴を開けることはあまりない感じです。 ノコギリの幼虫の全ての個体が齧るわけではありませんが、中にはブロー容器でも逃げ出しそうな大きな穴を開けたツワモノも居ましたので、できればガラスビンやボトル等の丈夫な容器で飼育する方が良いかもしれません。 私の野外での材割り採集での経験ですと、土中の材からコクワ、ヒラタ、ノコギリの幼虫が出てきますが、材から新成虫が出てくるのはコクワとヒラタだけです。 ノコギリは蛹化が近づくと材から脱出して固い土中に蛹室を作るため、新成虫が材から出てこないのではないかと考えています。 ですので、容器を齧るのは蛹化前に材から土中に出るノコギリの習性なのではないかと思うのですが、Shihoさんの飼育中にはプリンカップを齧った個体は居ませんでしたか?
Comment by acro — 2016年11月19日 @ 1:33 AM
acroさん レスありがとうございます。 今季ノコギリクワガタ幼虫を30頭位、プリンカップ300ccで飼育していますが、私のところではカップを齧った個体は無かったです。ただ運が良かったのかもしれませんが・・・。 プリンカップ管理で一番齧られるのは、国産クワガタではありませんが、ヘラクレスですね。エサが少し不足がちになるとかなりの確率でプリンカップ容器をボロボロに齧られます。困ったものですよね。
Comment by tsukiyono — 2016年11月19日 @ 3:27 PM
お世話になっております。 ご返答ありがとうございます。 私もヘラクレスの幼虫をプリンカップで飼育したことがありますが、本体ではなくフタの方を多く齧りボロボロにされました。 逆にノコギリはフタを齧ることは少なく、本体の底付近が多く齧られます。 プラボトルで飼育した場合でも、やはり底付近が多く齧られています。 野生下の国産カブトムシの幼虫は、蛹化前になると それまで食べていた腐葉土等の柔らかい層から固い土の層に潜って丈夫な蛹室を作るそうで、飼育下でも蛹化前になるとケースの底を齧って下に行こうと試みる姿が見られます。 ノコギリもカブトムシと似た習性があるため、容器の底付近を齧るのではないかと私は考えています。 しかし、Shihoさんは30頭位居ても齧った個体は居なかったとのことなので、単純に習性だから齧ると言う訳ではなく、飼育温度やマットの質等の何かしらの要因が絡んでいるのかもしれませんね。
Comment by acro — 2016年11月20日 @ 2:24 AM
こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
もう少し大きいカップを用意すればヒラタクワガタも可能でしょうか?
Comment by nfc — 2019年10月15日 @ 6:06 PM
nfcさん
※大変申し訳ございません。
HPの不具合でコメントの表示&返信が出来ない現象が起こっておりました。
本日(10/16)完全ではないですが、一部復旧しましたので、大変遅くなりましたがコメント返信をさせて頂きました。
本当に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。。
レスありがとうございます。
そうですね、ヒラタクワガタも種類によるとは思いますが(外国産の場合)、エサ切れが無いようにし、蛹化幅が確保できるような大きさ、例えば860㏄位のクラスでしたら中型ヒラタクラスなら可能ではないかと考えます。
ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年10月16日 @ 7:37 PM
いつも適切なご回答ありがとうございます。ノコギリクワガタは無事産卵に成功し、プリンカップに移したのですが、プリンカップ内のマットは交換するまで霧吹き等で加湿する必要はないのでしょうか?
Comment by nfc — 2019年10月22日 @ 11:09 PM
nfcさん
レスありがとうございます。
あくまで私のやり方ですが、私は幼虫でのマット管理の際、霧吹きはほとんど使用しません。
私がなぜ霧吹きを使用しないかというのは、マット上、つまり表面だけはその時は水分が染み込みますが、マット深部までは染み込んでいない場合が多いからなんです。
幼虫がいるのはマット深部のことの方が多いので、深部に全体的に染み込ませてあげるには上部に相当な水分量をかけてあげないといけません。
さらにどれ位かけてあげれば適度な水分量になるかが霧吹きでは分かりにくいと感じています。
それゆえ、私のやり方は、プリンカップ内で幼虫を管理する場合、最初にマットを適度な水分量を調整し、蓋に軽くマチ針などで穴を空けれて管理するようにしております。
※蓋に開ける穴は大きいと余計乾燥しやすくなりますので、小さく数か所に開けてあげると良いかと思います。
ただ、勿論ずっと長い間管理していれば乾燥してきますが、その時は幼虫や卵も一緒に一度全部マットを外に出して、再度水を染み込ませてから戻すようなやり方を行っております。
加水の方法や考え方も人それぞれだと思います。
あくまで私のやり方や考え方ですので、ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年10月23日 @ 9:57 AM
本日本土ノコギリクワガタのオスメス捕まえて来ました。メイトガードをしているところを捕獲したのですが、もう産卵セットに投入しても大丈夫でしょうか?
Comment by GUCCI — 2020年6月16日 @ 7:29 AM
GUCCI さん
ワイルドの個体でしたら、即ブリード可能ですので、産卵可能だと思います。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年6月16日 @ 3:31 PM