ニジイロクワガタの飼育方法(産卵方法&幼虫飼育方法)

つい先日、お客様とお電話でお話ししている際に、「とってもキレイなニジイロクワガタに興味があります。ニジイロクワガタって飼育難しいのですか?」とご質問を受けました。

ニジイロクワガタ、七色に輝くそのキレイな風貌は外国産クワガタの中でも人気が高いようです。

過去にも何度もこの飼育日記上で取り上げているニジイロクワガタですが、ご質問があったので、今回の飼育日記では最も有名な種類の一つ、ニジイロクワガタの飼育方法についてご紹介したいと思います。

※過去の日記記事と重複する内容がございます。大変恐縮ですが、予めご了承下さいませ※

 

ニジイロ61a
【個体参考画像:ニジイロクワガタ♂63mm】

 

ニジイロ61b
【個体参考画像:ニジイロクワガタ♀37mm】

 

【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ

産地:オーストラリア 

 

いまや外国産クワガタ種の中でも有名な種のひとつと言えるでしょう。ニジイロクワガタです。その名の通り、ボディはニジイロに光り輝きまるで日本のヤマトタマムシのような色彩と輝きを放ちます。残念ながらもう野外品は輸入されることはないと思われますので、今市場に残った個体達でどこまで累代を伸ばしていけるのかが課題となりそうです。

飼育は幼虫飼育、産卵共に容易な種です。では共に見ていきましょう。

 

<幼虫飼育>

【お勧めのエサ】
くわマット、きのこマット菌糸E-800
【飼育容器】
800~1100cc程度の容器など。
【えさ交換回数】
途中1回程度
【設定温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかった時間】
2令投入して約5ヶ月(合計約7~8ヶ月)

まず幼虫飼育ですが、とても容易な種。弊社のマットでは、くわマット、きのこマット、菌糸でよく育ってくれます。特に菌糸はよく合います。
マットを入れる容器も私の場合は800cc程度のブロー容器にマットを入れて飼育すればOKです。菌糸の場合は菌糸ビンE-800の大きさで大丈夫だと思います。管理温度は23~25℃程度で管理。夏場の高温と冬場の極度の低温には注意が必要です。ただ寒さにはかなり強い種だと認識しております。

 

<蛹化前の暴れ>

先日の日記のコメントに毎度おなじみのPuffinさんからもご質問がありましたが、ニジイロクワガタが蛹になる前、いわゆる蛹化前は幼虫の暴れがひどくなることが多いことで有名です。

IMGP8768

上記画像の菌糸ビンは幼虫の暴れによりオガ化してしまった菌糸ビンです。

このようにニジイロクワガタは蛹化前は暴れがひどくなることが多いのですが、これは成虫、蛹になる為には必要な行動です。

菌糸がなくなってしまったと判断し、菌糸ビンを新しいものに交換しても、おそらくはまた同じ行動を繰り返すと推測されます。

なので3令終期になり黄色味を帯びて来た幼虫がこのような行動を起こしたら、蛹化前の暴れかもしれないと推測し、そのまま見守ってあげるのが賢明だと考えます。

通常ならば遅くても10日位もすれば、蛹室を作り出すはずですが、どうしても暴れがひどくいくら待っても落ち着かない場合には、少し管理温度を低め(今の管理温度よりマイナス3~5℃)にすると落ち着くこともありますので、有効な手段の一つと言えると考えています。

 

<産卵方法>

★マットのみで産卵セット組んだ場合★

【産卵に使用するオススメマット】
くわマット、完熟マット
【産卵に使用するケース】
クリーンケースSM
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
※マットを手で握って固まり、水が染み出ない程度
【セット方法】
ケース底面を深さ7割位で固く詰める。残りの1割程度はフンワリと。

 

図示すると以下の様な感じになります。
zu-sanran-mat-200-612
画像でちょっと分かりやすく順をおってみてみましょう。

まずはクリーンケースを準備
img_20100824T0504269533

 

マットを大きなケースに出します。
img_20100824T0504283593

 

ケース底面を固めていきます。
img_20100824T0504297653

 

固く詰めたマットの上にフンワリとマットを敷きます。
img_20100824T0504311403

 

転倒防止の木片とエサを入れます。
img_20100824T0504325623

 

間に新聞紙を挟んでセット完了
img_20100824T0504379533

 

 

★材を使用して産卵セット組んだ場合★

【産卵に使用したマット】
くわマット、完熟マット1~2本程度
※材はクヌギ材、コナラ材など
【産卵に使用するケース】
クリーンケースSM
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
※マットを手で握って固まり、水が染み出ない程度
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りも固く詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
少し材の頭が出るようにセット。

画像で紹介すると・・・

img_20080801T1613068281

img_20080801T1613085311
【真上から見たセット完成図】

このようなかんじです。

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zu-sanran-ki-umekomi-200-61

産卵は私の場合は主にマットのみで行っていました。ただ他の人に聞いてみると材を入れた方が良いという方もいらっしゃいました。その場合、材は柔らかめの材を使用する事をお勧めします。セットして約1ヶ月~1ヶ月半もすれば、ケース側面や底面に幼虫が見えてくると思います。

但し材全てに産卵していた場合は材に入り込んでしまっているので外側からは幼虫が確認出来ません。その場合は2ヶ月ほどして一度材を掘り起こしてみて下さい。材に産卵の形跡があればそのまま割り出しを行ってもよいと思います。

いかがでしたでしょうか?ニジイロクワガタ。見た目からも分かるように色虫的要素が非常に高いクワガタですね。飼育も比較的容易なので、皆さんも、もし入手出来る機会がありましたら是非挑戦してみては如何でしょうか?(^^)

 

※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

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9 Comments »

  1. ニジイロクワガタの卵が6つ孵化しました。しばらくはマットで飼育しようと思っているのですが、途中から菌糸ビンで育ててみたいです。成虫になるまで1匹何本くらい菌糸ビンは必要になるのでしょうか?

    Comment by GUCCI — 2019年3月13日 @ 1:15 PM

  2. GUCCI さん

    レスありがとうございます。

    成虫になるまでの菌糸ビンの使用本数ですが、これは正確にはお答えするには難しいかと思います。

    ・菌糸ビンの種類
    ・どれくらいの容量の菌糸ビンを利用するのか?
    ・管理温度
    ・個体差
    ・♂か♀か
    ・飼育途中における菌糸ビンの変化(ダニ、アオカビ、線虫、コバエ等の劣化等)

    主に挙げれば、飼育過程においては上記のような要素が加わり、状況によって菌糸ビンを使用する回数も異なってくる場合があるからなのです。

    なので一概に何本でという明確な答えを出すのは難しいかと・・・。

    しかし、あえて私のやり方で参考までに申しますと、

    ・25℃位での管理(通年)
    ・1100㏄タイプの菌糸ビン使用(弊社Elementの場合)
    ・ダニ、アオカビ、線虫、コバエ等の劣化なし

    上記の場合ですと、大体ですが、最初の菌糸ビンも含めて合計2本を見て頂ければいけるのではないかと考えます。

    ただもちろん例外もございますし、個体差もありますので絶対とは言い切れません。
    あくまでご参考程度に聞いていただければ幸いです。

    よろしくお願い申し上げます。

    飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2019年3月14日 @ 9:06 AM

  3. ニジイロクワガタの幼虫が合計で18匹になりました。大きいものでもう2令くらいになっています。メスはまだ生きていてもう一度産卵セットを組んでみましたが卵を一個も産んでくれませんでした。このメスはどうしたらまた卵を産んでくれるのでしょうか?

    Comment by GUCCI — 2019年4月10日 @ 11:16 AM

  4. GUCCIさん

    レスありがとうございます。

    うーん。
    なかなか難しい質問ですね。

    ブリードをしていると、♀の状態次第によって産卵数は様々です。
    沢山産む個体もあれば、数個しか産まない個体、時には全く産まない個体に当たることもあります。

    お持ちの♀の状態は外側からいる私たちには分からないのが正直な所です。

    こうしたら産んでくれるという確実な方法はないので、まだ産卵させたいならば諦めずに再セットを繰り返すしか他はないかと思います。

    その時に、今までと違った環境でセットを組んでやると、♀が再び産卵スイッチが入る場合があります。

    例えば、

    ・マットや材を替えてみる。
    ・管理温度を変えてみる。
    ・ケース内湿度を変えてみる。
    ・いったん取り出して休憩させてから再セットさせてみる。

    などなど・・・。

    確実な答えは難しいですが、ご参考にして頂ければ幸いです。

    飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2019年4月10日 @ 11:55 AM

  5. ニジイロクワガタを育てています。
    メスは2018.11に成虫になりました。
    オスは2019.04にホームセンターで購入し、別々に飼育しています。
    ハンドペアリングしようと同じケースに入れたら、オスがメスを挟み持ち上げたりします。
    メスが心配で同居させられません。
    ニジイロクワガタはメス殺しはないと聞きましたが心配です。
    どうにか交尾する方法はありますか?

    Comment by ハロくん — 2019年7月3日 @ 3:53 PM

  6. ハロくんさん

    レスありがとうございます。

    ペアリングの件ですが、なかなか交尾がうまくいかない理由は実は結構あるものです。

    ・♂、または♀がしっかりと熟成(交尾が出来る時期)していない。
    ・環境(特に管理温度)が合っていない。ニジイロの場合25℃前後が理想。
    ・♂♀の相性

    ♀の熟成は羽化日から考えて十分なようですが、♂はどうでしょうか?
    2019/4に購入とありますが、羽化時期はいつでしょう?

    あくまで私個人のやり方になりますが、ニジイロだと羽化して、後食開始して約3か月は十分に時間を置きます。となると、羽化してから約4~5か月近く経っている計算になります。

    逆算すると、♀は合格ですが、♂の方はもしかするとまだ熟成が足りていないのかもしれません。

    それゆえ、まだ交尾という対象としてはまだ見ていないのかもです。

    それか熟成はしっかりしているが、お互いの相性が合わないかもです。

    ニジイロはアゴの力も弱いので、絶対とは言い切れませんが、♀を挟み殺してしまうようなことは少ないと考えます。

    1ペアしかいなければ、その個体同士でペアリングするほかないので、ハンドペアリングを行うならば何回も仕切り直しをして再挑戦を繰り返すほかはないのかもです。

    あくまで私個人の考え方ですので、ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。

    宜しくお願い申し上げます。

    飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2019年7月3日 @ 5:51 PM

  7. 先日ニジイロクワガタの幼虫を購入してこれから育てていくところなのですが、保管場所の関係で温度が30度ぐらいになる所で飼育しているのですが、水分を含んでからか家にある土の温度を計る温度計で計るとマットをの温度が34度ぐらいになってました。
    今のところは元気に動いており、土の上にも上がってはきてないのですが、流石に何か対策をした方がいいのでしょうか?
    あともう少し水分が少なくなったらマットの温度も自然に下がってくるのでしょうか?
    ちなみに完熟マットを使用していて容器の上はほとんど開放している状態です。
    お手数ですが、よろしくお願い致します。

    Comment by マッキー — 2020年8月19日 @ 10:39 AM

  8. マッキーさん

    レスありがとうございます。

    今のこの暑さでの、マット内温度34℃は少し危険だと個人的にはそう思います。
    この温度ならばいつ再発酵してもおかしくはないと考えます。
    再発酵した場合、温度は急激に上昇し、軽く50℃を超える場合もあります。

    おっしゃる通り、水分量が少なくなれば再発酵の発生確率も下がって来るとは思いますが、可能ならば最高でもマット内温度は30℃までとし、極力マット内温度を下げるようにした方が無難だと思います。

    それでもどうしても温度が上がる場合は、空調設備や保冷剤など、何か工夫して少しでも温度を下げるように対策を練った方が良いかと思います。

    あくまでも個人的な考え方ですので、ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。

    宜しくお願い申し上げます。

    飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2020年8月19日 @ 4:21 PM

  9. GUCCI さん

    レスありがとうございます。

    管理する環境(温度&湿度)や個体差にもよりますが、常時25℃程度の環境だと、大体羽化して2か月程もあれば後食開始すると考えています。

    あくまで私個人の考え方ですのでご参考までにして頂けると幸いです。

    飼育日記担当:Shiho

    Comment by tsukiyono — 2020年9月22日 @ 6:57 PM

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