先日の日記に続き、今回も幼虫飼育を行っている本土ヒラタクワガタの幼虫経過観察をご紹介したいと思います。

まずは例にならって、飼育種のご紹介。

 

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宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂参考画像
(2016年度 野外採集個体)

 

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宮崎県産本土ヒラタクワガタ♀参考画像
(2016年度 野外採集個体)

 

【飼育種】
和名:ヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus

 

【産地】
宮崎県産

【累代】
WF1(野外品♀の持ち腹産卵幼虫)

【飼育しているエサ】
EP-1100菌糸

【幼虫初回投入日】
H28/11/1(1~2令投入)

【管理温度】
25~27℃前後

 

前回ご紹介した本土ヒラタ幼虫はきのこマットで飼育していましたが、今回はマットよりも栄養価の高い菌糸、EP-1100で飼育している本土ヒラタクワガタの幼虫をご紹介してみたいと思います。

 

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初回投入時期が昨年の11/2ですので、今現在で2ヶ月半程度の経過している状態。

食痕は出ているものの、まだ小さい範囲なのでまだまだ先は長そうですね。

 

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こちらはまた別の菌糸ビン。

底面に広い範囲の食痕が見られます。
食痕も黄土色で、きめ細かい粒子をしています。
幼虫の姿は確認出来ません。

あくまで個人的な意見ですが、こんな感じをしている食痕は個人的には好きです。幼虫も底面に落ち着いて居食いをしていることでしょう。

 

まだ2ヶ月程度なので、食痕も少なく、こんな感じかと思って、チェックしていた所、

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んっ????

 

チェック中、何気にスルーしようとした時、目に留まりました。

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なっ、なんとっ!!

えっ??

もう蛹!!???

ウソだろ???

 

よーく見てみても、

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間違いなく蛹です。

♀の蛹です。

 

え~、何でこの個体、こんなに早く蛹化してんの???

 

そう思っていた矢先、

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もう1本発見!!

こちらも蛹になっています。

 

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完全な♀の蛹。

 

その後全ての菌糸ビン(100本程度)をチェックしたところ、

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上でもご紹介した、この2本の菌糸ビンに入れた本土ヒラタ幼虫だけが蛹化していたようでした。

 

あまりにも早い蛹化なので、少し焦りました。

しかし、100本程度中、2本だけが蛹化で、その他はまだ現時点では蛹化することなく、すくすくと育っているような感じで安心しました。

 

この蛹化した個体は、11/2に幼虫を投入していますので、そこからわずか2ヶ月半程度で蛹になったというわけです。

私は比較的小さい段階から菌糸ビンに投入しますので、投入時はほとんどが1令だったのですが、既に2令も何頭かいましたので、2令になっていたと考えると、

【菌糸ビン投入時期まで(推測)】
1~1ヶ月半程度経過

【菌糸ビン投入(11/2)~1/17まで】
2ヶ月半

そう考えると、合計で約4ヶ月程度で蛹になったと考えられます。

このまま順調に育てば、推測で羽化まで含めると、5ヶ月程度での羽化ということでしょうか?

 

早い、凄く早いですね!

菌糸ビン飼育は栄養価が高いので、成長も早いのは普通ですが、それにしても早すぎる蛹化。

 

長年飼育していると、まれに、本当にまれに2令幼虫で蛹になってしまう2令蛹化というのを経験したことがありますが、この2体はまさしくそれなのでしょうか?

あと気になる点があるとすれば、飼育する際、若干管理温度(25~27℃前後)が高かったのが影響しているかもしれません。

2令羽化ならば、羽化した体長もかなり極小になるはずですので、今後のこの2♀の動向に注目してみたいと思います。

 

如何でしたでしょうか?

飼育していると面白いことの発見が沢山あります。

まさに昆虫飼育の醍醐味ですね!(^^)

 

※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

 

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