先日よりご紹介している【産卵させてみようシリーズ】の第7回目。

今回はスジクワガタの産卵セットの方法をご紹介して見たいと思います。

※この記事は昨年もほぼ同じ内容で掲載させて頂いております。今年より産卵を初めてする方も多くいらっしゃいますので改めて掲載させて頂きました。記事内容&画像が重複しますことをご了承下さいませ※

野外採集してきた個体も、飼育個体も産卵方法は同じですので、これからスジクワガタを産卵させようと思われている方の参考になれれば幸いです。

 

 IMGP7281
【参考画像:スジクワガタ♂個体】

 

 スジクワ♀1
【参考画像:スジクワガタ♀個体】

 

    【飼育種】
和名 スジクワガタ
学名 Dorcus striatipennis
産地 日本国 

 

スジクワガタの場合、産卵木を使用した方法が最適です。

 

<産卵セット時の方法>

 

★材を使用しての産卵セット方法★

【産卵に使用するマット&材】
マット+材2本程度
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】 
多からず少なからず
【セット方法】
ケース底面を固くつめ、材を入れ、その回りは柔らかく詰める。
上部2~3cmほどは柔らかくマットを入れる。
材の頭が出るようにセット。

 

産卵セットは図示すると以下のような感じで組みます。(参考例です)

 

zaisanranset

 

 

では画像と共にセット方法の手順をご紹介したいと思います。

 

        <手順>

 

まずは使用する材を用意。
こちらはクヌギ材になります。
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次に材の皮を剥きます。
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材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。自然界では当然皮などは剥けていないので、より自然のままのセットをお好みの方はそのままセットするというやり方もありだと思います。

 

材を水に浸します。
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あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。

目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。

 

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実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。

これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。

もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。

 

水から出した材を縦に置き、陰干しします。
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これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5分~10分程度でしょうか。

 

次にマットを準備します。

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今回は材に産ませるようにセッティングしますので、マットはある程度なんでも可能ですが、幼虫が材から出て来て、こぼれ落ちてしまった場合、マットでも食せるように敢えて発酵マットを使用します。

お勧めは、完熟マット、黒土マットです。

 

材を入れます。今回は2本のクヌギ材です。

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材の周りをマットで埋め込みます。
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上から見た画像
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マット産みの傾向も強い種類では、材の横より下の隙間もマットを固く詰めると良い傾向があります。材に気に入らなればマットにも産んでくれます。

しかしスジクワガタに関してはほとんど材産みが種なようです。
スジクワガタは野外では土に半分埋まった材からも幼虫が出てくるので、本来は材産みですが、似たような環境を作る為に私の場合は敢えて材を埋めるようにセットしています。

 

後は上に転倒防止のハスクチップを敷きます。
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ゼリーを入れます。
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後は親♀を入れフタをします。
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今回はコバエシャッターを使用してみました。

 

 

セット方法を図示すると以下の様な感じです。
(※図では2本の材は平行セットになっていますが、Tの字でセットでも構いません。)
zaisanranset

 

 産卵セッティングに関しては上記のやり方でセットを組めば大丈夫だと思います。

 

 

次に産卵セットを組んだ後、今度はいつその幼虫の割り出し作業を行ったら良いのかについてご紹介してみたいと思います。

 

 <割り出し、幼虫取り出しの時期>

 

スジクワガタの場合、基本的に材産みの種ですので、材の中に幼虫が入っているのがほとんどです。ですが、上記のような埋め込み式のセット方法を組んだ場合、結構な確率で、マット側面にも幼虫が確認出来る事も多々あります。

理由は材からこぼれ落ちた幼虫がそのままマットに移行し、マットも発酵マットゆえ食べる事が出来るので、材には戻らずそのままマット中に居座る為です。

 

割り出しのタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。但しマット状態が悪い場合、すべての幼虫は材に入り込んでマットには出てない場合もあります。

あくまでも目安ですが、ケース側面&底面に幼虫が見えている時は、ケース側面&底面に幼虫が5~6頭位見え始め、その幼虫の大きさが2令位の大きさになった位が割り出しの目安です。

もしマット側面&底面に幼虫が見えてこない場合は、材の中にのみ入っている場合が多いですので、ケース外側からは幼虫が見えず割り出しのタイミング分かりません。そういった場合は、思い切って産卵セット開始後、「約2か月程度」を目安に割り出すと良いと思います。

 

卵や幼虫が1~2頭見え始めたからといってで早期に割り出してしまうと、まだ産む気がある♀の産卵活動を一旦ストップさせてしまうことがあるのであまり好ましくありません。

だからと言ってスジクワガタの場合も、あまり長く放置も出来ないんです。その理由は子食いにあります。

先の日記記事「コクワガタ編」でも書きましたが、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ等のドルクス系クワガタは子食いの可能性が高いことで知られています。勿論スジクワガタも同様です。

産卵をしている♀は栄養補給の為に高蛋白質のものを欲し、栄養価の高い幼虫、いわゆる自分が産んだ我が子を食してしまう事がよくあります。

 

コクワガタ幼虫子食い
子食いによって親♀に食された幼虫(コクワガタのセット)

 

こうならない為にも、産卵セットを組んだ後、ある程度の期間で割り出してあげる事も必要になってきます。このことはスジクワガタ、コクワガタ、オオクワガタやヒラタクワガタ等のドルクス系でも同様だと言えると思います。ご注意下さいませ。

 

 

下の画像は過去に行ったスジクワガタ産卵セット割り出し風景です。

 

ボロボロになった産卵木。
 
 

大きめのスジクワガタ3令幼虫
 
 

スジクワガタ♂3令幼虫
 
 

次々と姿を表すスジクワガタ幼虫
 
 

産卵セットを組んだスジクワガタ親♀個体
 
 
 

ほとんどの幼虫が材より取れました。

 

 

いかがでしたでしょうか?
上記が私のスジクワガタの産卵セットの組み方です。

スジクワガタの産卵セット時の管理温度は私の場合は25℃前後程度で行っています。実際、昨年もこの温度帯で成功していますので、この温度帯をご紹介していますが、、ただスジクワガタは野外でも比較的標高のある所を好みますので、25℃前後よりもうすこし低い温度設定でも良いのかもしれません。

是非一度産卵セットを組み、幼虫飼育を挑戦してみて下さいませ。(^^)

 

※ この方法はあくまでも私:Shihoの産卵セットの組み方です。やり方は人それぞれですので、あくまでご参考程度にご覧頂けますと幸いです。m〈_ _)m ※