ギラファノコギリクワガタの飼育【羽化報告】
先日ギラファノコギリクワガタが羽化しました。
今回はそのご紹介です。
【飼育種】
和名:ギラファノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
産地:インドネシア フローレス島
累代:WF1
【親情報】
ワイルド♀より持ち腹個体
【羽化体長】
♂111.2mm
※測定時、下方向にズレてしまった為、アゴ先先端部分は110mm程度を指しています※
【使用したエサ】
Element1100~Element1400の2本
【設定管理温度】
初令~2令時:25~27℃前後
3令時:20~23℃前後
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約10ヶ月(合計11ヶ月程度)
ギラファノコギリクワガタの羽化報告です。
初令幼虫をElement菌糸ビンで育てました。
1100cc~1400ccの2本羽化です。
1本目の菌糸ビンはElement1100。
投入時は初令。
初令~2令時はすこし高めの25~27℃前後で管理。
投入後、約2ヶ月位の頃の菌糸ビン
まだ白い菌糸部分はあるので、もうしばらく食べさせたい感じです。
食痕も良い感じです。
上記画像より更に2ヶ月位後の菌糸ビン様子。
白い菌糸部分はほとんどなく、完全に交換しないとヤバい状態です。
上の方にはきのこも出始めています。
というわけで、交換の為、幼虫を取り出して見ると、
体重46グラム。
大きな3令幼虫となっていました。
なかなか立派な幼虫です。
そして、
次の菌糸ビン、Element1400 に投入。
この時期は少し低温気味の20~23℃前後で管理。
そして約4ヶ月後に、
無事羽化。
サイズも110mmオーバーの111mmUPとまずまずの大型!
如何でしたでしょうか?
このような感じでギラファノコギリクワガタが羽化して来ました。
今回は2本で羽化させましたが、ちょっと菌糸ビン、それぞれひっぱり過ぎたかもしれません。
間にもう一本 E-1400を挟めばもう一ランク上のサイズが狙えたかもしれませんね。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
24 Comments »
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shihoさんの飼育日記をいつも参考にさせていただいております。
ギラファを飼育しているのですが、なかなか110UPが羽化しません(^-^;
shihoさんの日記ではこれまで何度も110を超える大型を誕生させていますが、今回の個体は何頭飼育(同時期)しての結果だったのですか?
また平均するとどの位のサイズでしょうか?
Comment by オーリー — 2018年1月30日 @ 9:49 PM
オーリー さん
レスありがとうございます。
初めまして、飼育日記担当のShihoと申します。
ギラファ(亜種ケイスケイ)の件ですが、今回の羽化ロットに関しましては、現時点で♂が10頭羽化して来ています。
111mm×2(日記紹介個体)
110mm×1
109mm×1
107mm×1
105mm×1
104mm×1
102mm×2
101mm×1
平均106mm(現時点での平均)
今回日記では最大個体の111mmをご紹介しておりますが、
最小では101mmとあまり大型でない個体も羽化して来ております。
現時点で平均すると106mmです。
ただ現時点で羽化してきていない幼虫&蛹個体も3♂いるので
平均はまだ今後変わって来ると思います。あくまで現時点です。
ご参考程度にして頂けますと幸いです。
コメントありがとうございました。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2018年1月31日 @ 11:42 AM
回答ありがとうございます!
適切な温度管理を行っても110UPはそんなには羽化しないんですね(^-^;
先程、エレメントのブロック購入させていただきました!( ̄ー ̄)ニヤリ
これで頑張ってみます。
Comment by オーリー — 2018年2月2日 @ 10:17 PM
自分も幼虫から飼育してみたいのですが幾つか質問です。
1、初めてちゃんと菌糸とか使って飼育する場合幼虫は何匹ぐらい購入するのがベストでしょうか?出来ればオスメスペアを揃えたいです。
2、一匹飼育するのにどれくらいの金額が必要ですか?だいたい3500円くらい?
3、秋田の場合夏場は常温飼育でも大丈夫ですかね?
目標は完全羽化させることで特大サイズは狙ってないです。長文失礼しました。
Comment by おむ — 2019年6月20日 @ 12:51 AM
おむさん
レスありがとうございます。
質問の件ですが、これはギラファノコギリでの場合ということで回答させて頂きます。
1:♂♀の偏りはある時には結構あるものです。
あくまで私の考えですが、最低1ペアそろえるという意味では5頭位いればどうかな?という考えはあります。
しかし、私はケルブス(ミヤマ)の時は20頭いて、0♂20♀、サバゲノコギリの時は1♂19♀という極端な偏りを経験したことがあるので、正直どれ位の数がいれば大丈夫だということのアドバイスは難しいかと考えています。偏る時には本当に偏ってしまう場合がありますので。あくまでご参考までに・・・。
2:飼育する金額(費用)については、どの種の菌糸にするか、どの容量の菌糸ビンにするか、またブロックで手詰めするのか、あるいはマットでするのか、♂か♀か、個体差、等の様々なパターンがありますので、最後までの飼育費用を算出するのは難しいかと思います。申し訳ございません。
3:ギラファノコギリの場合、あくまで私のやり方に沿ってでのお話になりますが、日本の冬の寒さ、夏の高温には長時間は耐えられないと考えております。
冬場は成虫、幼虫飼育共に15℃を下回らない方が賢明だと考えております。
また夏の暑さも日本は非常に高いので、28℃を超えない方が賢明かと。
なるべく通年を通して15~28℃の間をキープ出来るように管理し、それ以下、以上の状態が長く続くようならば常温飼育は避けた方が良いかと思います。
最後に
どの質問の回答に関してもあくまで私:Shiho個人の考え方であって絶対ではありませんし、それを押し付けるものではございません。
あくまでご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年6月20日 @ 4:20 AM
丁寧に教えて頂きありがとうございます!
色々調べても分からなかったので本当に感謝しています。
また質問で申し訳ないのですが夏場の温度管理についてで蓋つきの保冷用発泡スチロールの中に保冷剤を入れて温度管理しようとしているんですが、冷やしすぎになったり効果がほとんど無かったりとかってありますか?
Comment by おむ — 2019年6月20日 @ 8:54 PM
おむさん
レスありがとうございます。
保冷剤入りでの発泡スチロール管理ですが、おっしゃるように冷えすぎたり、また逆にあまり冷えなかったりすることもあると思います。
おむさんが、どれ位の容量の発泡スチロールで、どれ位の大きさの保冷剤、保冷剤の数を用意するか分かりませんし、また今の時点でテストをしてみても、外気温は変化しますので、一番暑い時にきちんと適温でいられるのかというのも正直分からないと思います。
なので、発泡スチロールに温度計を入れて外からでも見られるようにし、常にチェックしておく他は方法がないかと・・・。
その上で発泡スチロールの容量や保冷剤の大きささや数を調整するとうやり方でやるのが一番無難かと考えます。
巷には温度計で、それまでの最高温度と最低温度を測るものも売っていますので、これなら不在時でもどれ位まで温度が上がったのか、冷えたのかをチェック出来ると思います。
なかなか難しとは思います。
温度管理は冬場よりも夏場の方が数倍難しいと考えますので…。
ご参考程度して頂ければ幸いです。
ご質問ありがとうございました。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年6月21日 @ 2:44 AM
やっぱり大変なんですね、、
でもこれぐらいしか解決策はないので頑張ってみます!
shihoさんの記事は非常に分かりやすく丁寧に解説されていたり、質問等についても迅速に対応していて非常に飼育の参考になりました
これからも頑張って下さい!応援してます
Comment by おむ — 2019年6月21日 @ 10:40 PM
おむさん
レスありがとうございます。
ご丁寧な御返信まことにありがとうございます。
外国種を日本という違う環境でしいくするのは本当に大変ですよね。
でもそれも飼育の楽しさ、醍醐味だと思います。
頑張って下さいませ、私も応援しております。
ありがとうございました。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年6月22日 @ 8:15 PM
ギラファノコギリクワガタの卵が孵化しました。孵化後どれくらいの大きさになったら菌糸瓶へ投入すれば良いのでしょうか?
Comment by GUCCI — 2019年6月26日 @ 12:11 PM
GUCCI さん
レスありがとうございます。
あくまで私の考えです。
孵化後にマットで管理していた場合になります。
孵化後はほぼ透明(腹部が)だった幼虫が管理しているマットを食べ始めると、幼虫の腹部分が黒っぽくなってきます。
少しでも大型個体を作出させたいのであれば、この時点で菌糸に投入するのもアリです。
ただ幼虫が小さいと菌に巻かれる可能性も高くなりますので、より安全を第一に考えれるのであれば1令後半~2令中期になってからの投入をお勧めします。
あくまで私の考えかたですのでご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年6月26日 @ 3:45 PM
こんにちは。今日ギラファノコギリクワガタの幼虫を見ていたら孵化から約半年で前蛹になってる個体を2匹見つけました。大きさから見てメスだと思うのですが、メスの方が早期羽化しやすいのでしょうか?温度は25度前後で管理していました。オスは早くてどれくらいで蛹になりますか?思った以上に成長が早くて驚いています。ちなみにマット飼育です。マット交換そろそろしようかと思っていた矢先の出来事でした。
Comment by GUCCI — 2020年1月10日 @ 3:07 PM
GUCCIさん
レスありがとうございます。
♂よりも♀の方の羽化が早くなるのはほとんどの種がそうだと考えています。
羽化時期については、幼虫の育ち具合によっても異なります。
体重があまり増えなかった幼虫は早くに羽化しますし、大きくなった幼虫は大きな成虫となるので羽化時期はさらに遅くなります。
またエサの種類(成分や栄養価が異なる為)にもよりますで、一概に時期を答えるは難しいです。
マット飼育ということですが、ご使用されているマットは、きのこマットでしょうか?それとも完熟マットでの飼育でしょうか?
Comment by tsukiyono — 2020年1月11日 @ 10:21 AM
ギラファノコギリクワガタの前蛹は何日位で蛹になりますか?
Comment by GUCCI — 2020年1月15日 @ 8:31 PM
おはようございます。返信遅れてすみません。使用しているマットはDOSさんの3次発酵マットです。
Comment by GUCCI — 2020年1月16日 @ 8:56 AM
GUCCIさん
レスありがとうございます。
蛹ですが、やはりこれも個体差がかなりあると考えます。
・♂、♀での違い。
・羽化体長での違い。
・管理温度での違い。
これらの違いによって結構大きく変わってくる場合もあります。
なので明確に言うのは難しいと考えています。
使用されているマット「DOSさんの3次発酵マット」ということですが、私の飼育した個体達は全て月夜野きのこ園内のマットや菌糸でのデータですので、そのマットでの飼育ならば私のデータは当てはまらないと考えます。
なので、そのマットを販売してらっしゃるショップの方に聞かれることをお勧め致します。
その方が一番無難だし、そのマットに合った方法やデータを教えてくれると思います。
宜しくお願い申し上げます。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年1月16日 @ 11:01 AM
こんにちは。ギラファノコギリの幼虫を飼育しています。菌糸ビンの1100で成虫までもっていけますか?
Comment by アンテ — 2020年7月18日 @ 9:51 PM
アンテさん
レスありがとうございます。
ギラファノコギリ、亜種でも成長に違いはありますが、菌糸ビン1100を1本だけでも、菌糸ビンの劣化が少ない、かつ温度管理を徹底した条件の下で、サイズを気にしなければ可能だとは思います。
ただ過去では私も1100の一本羽化に挑戦したことがあります。
その際は、最大104㎜までは羽化に成功しております。
ただし菌糸の劣化などを遅らせるために、きっちりとした温度管理が必要になってくると思われます。
あくまで私個人の考え方ですのでご参考までにして頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2020年7月19日 @ 8:37 AM
こんにちは。
菌糸ビンを最初から大きめの1400にして2本目も1400にしない理由というのは何かあるのでしょうか。 どのブリーダーさんも1100から2本目で1400なので最初から大きめ何すればいいのにって思ってしまいます
Comment by おかぴ — 2022年2月10日 @ 8:14 AM
おかぴーさん
レスありがとうございます。
最初から大きな菌糸ビンを使わない理由。。
理由は初期幼虫の喰いの少なさと、菌糸ビンのコストパフォーマンスと考えています。
勿論、最初から最後まで大きな菌糸ビンを使用してもらっても全然構わないと思います。
逆に菌糸ビンではなく、より大きな菌糸ブロックでも良いくらいです。
大きめの容量でたっぷりとエサを与えて飼育した方が幼虫には一番良いと思います。
でも最初のうちは幼虫も小さいために、菌糸の劣化期限(菌糸も生き物:生ものですから期限があります)が来てもまだほとんどの食べていない菌糸が余ってしまうと思います。
そうなれば「まだほとんど食べていないのに菌の劣化のせいで交換時期が来てしまって菌糸がもったいない」と考えてしまうと思います。
なので、最初の内は幼虫の喰いや、エサのコストも考えて、食べきれる範囲での小さな菌糸ビンを与えているというのが考えだと思います。
上でも書きましたが、ただ大きくしたい、エサ交換などはコストを考えずバンバン沢山与えたいとおもうのであれば、最初から大きな菌糸ビンやブロックを使用しても良いのではないかというのが、私個人の考えです。
あくまでも私個人の考え方ですので、ご参考程度にして頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2022年2月10日 @ 8:40 AM
現在ギラファの3令幼虫を17~19℃ほどの温度で管理していますが少し低すぎますか?
3令の時期を極力長引かせて太らせていきたいなと思っているのですが…
Comment by かいり — 2022年8月9日 @ 8:51 PM
かいり様
レスありがとうございます。
あくまで私個人の考え方になりますが、あまり低すぎても良くはないと思いますが(15℃以下)、それ位の温度帯ならば大丈夫ではないかと思います。
ただ生き物の事ですので絶対は無いかと思いますので、ご参考程度にして頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2022年8月11日 @ 7:59 AM
クワガタ飼育初心者です。
ギラファ(8月に2令で菌糸ボトル投入→11月に菌糸ボトル交換)ですが、菌糸交換後に酸欠で大暴れしてしまいました…
蓋を外してキッチンペーパーに交換することで酸欠は落ち着きましたが、菌糸ボトル内はかき回されてしまっている状態です。
マットボトルに交換したほうが良いでしょうか?
また、その際のマットの水分量と、マットの詰め具合(ガチ詰めで良いのか等)を教えていただけると助かります。
マットはきのこマット(ガス抜き済)を用意してあります。
Comment by ぽん — 2022年11月14日 @ 9:37 AM
ぽん様
レスありがとうございます。
菌糸ビン交換直後の暴れ・・確かによくあります。
その際マットはオガ状態になってしまいますが、交換はしないでも良いと思います。
オガ状になった菌糸は時間が経てばまた再生すると思います。
この手(暴れ)についての記事を過去にアップしております。
宜しければこちらもご覧頂ければ幸いです。※リンクを張っておりますのでクリックしてみて下さいませ※
どうしても気になって、もしマットに詰め替えるならばその方法もアリだと思います。
その際の水分量は文章で表現するのは難しいですが、敢えて言うならば「マットを手でぎゅっと握って、指の間から水が染み出ない、そしてその握ったマットを手のひらで転がした時、形が崩れない程度」が理想だと思っております。
詰めの固さは固く詰めても構わないと思いますが、あんまり固く詰めるとマットでも酸欠の可能性がありますのでほどほどでも良いかと思います。
あくまで私個人の考え方ですのでご参考程度にして頂ければ幸いです。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2022年11月15日 @ 10:22 AM