ノコギリクワガタの飼育【本土産ノコギリクワガタ羽化報告】
少し前になりますが、国産ノコギリクワガタ(本土:宮崎県産)が羽化しました。
今回はその時の羽化報告をしてみたいと思います。
【ノコギリクワガタ♂68mm】
【飼育種】
和名:ノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus inclinatus
【産地】
日本 宮崎県産
【累代】
WF1
【飼育したエサ】
EP-1100菌糸×2本
【幼虫初回令数】
1令投入
【途中エサ交換】
途中1回
(1本目投入から約4ヶ月後)
【管理温度】
25~27℃前後(最初の2ヶ月程度)
21~23℃前後(その後~羽化まで)
【羽化までにかかった時間】
1令投入後、約7ヶ月
(合計8ヶ月程度)
【羽化体長】
♂68mm
<羽化までの手順>
幼虫状態で回収(1令)
↓
使用したエサはEP-1100
↓
途中1回の交換(EP-1100使用)。
↓
羽化 ♂68mm
上記、この流れで育てました。
特に難しい種ではありませんが、気を付けた点と言えば、
・管理温度
・菌糸の雑菌周り等の注意。
この点に気を付けて飼育しました。
今回は菌糸ビン2本使っていますが、幼虫のエサ食いはオオクワやヒラタ等のドルクス系に比べると少なく、本来ならば交換しなくても良いような気がしました。
しかし投入後4ヶ月経過していたため、栄養価や雑菌などの面も考え、今回は交換することにしました。
そう考えると、最初の1本目は1100ccではなく800ccのボトルでも良かったかもしれません。
もう何度も飼育している種ですが、飼育する度に「あぁここはもう少しこうしておけば良かった・・・」等と反省点が見つかるものです。
飼育は奥が深いと改めて感じさせられます。
※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法はあくまで私:Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
6 Comments »
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こんばんは!
今日産卵を諦めていたノコギリクワガタの親をそろそろ産卵セットから移動しようと考え、割り出したところ、恐らく初令幼虫が6匹もいて驚きました!(残念ながらカブトムシの方は卵が全滅していました。)
とりあえず二令幼虫までは産卵セットで使用したキノコマットにて多頭飼育管理しようと思ってるのですが、いずれは菌糸瓶で飼育しようと考えています。
菌糸瓶は購入したらすぐに使った方がいいのでしょうか?保管期限とかあるのですか?
まさか幼虫がいるとは思ってもみなくてなんの準備もしておらず、菌糸瓶の購入も考えていたのですが、期限があるなら二令幼虫になる頃に買った方がいいのかなぁと思いまして、、。
Comment by mira — 2019年9月30日 @ 6:28 PM
miraさん
※大変申し訳ございません。
HPの不具合でコメントの表示&返信が出来ない現象が起こっておりました。
本日(10/16)完全ではないですが、一部復旧しましたので、大変遅くなりましたがコメント返信をさせて頂きました。
本当に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。。
レスありがとうございます。
菌糸瓶は、瓶の中でオガに生きているきのこ菌種を媒介しているものでありますので、生きているきのこ菌種が成長ピークを過ぎたり死滅したりすると全体的に劣化状態が始まってしまいます。
なので、可能であれば「ここで投入だ」と思われるタイミングで用意されるのが一番よいのではないかと思われます。
miraさんがおっしゃるように、1令幼虫時、特に孵化した直後の1令幼虫はまだ小さくて弱いので、菌糸瓶に投入すると、菌に巻かれて死亡するというデメリットもございます。
そういうと2令投入がベストのように聞こえますが、1令後期でも幼虫の力は十分強くなっていますので、1令の初期時を外せば、その位のステージでも良いかと考えます。
あくまで私個人の考え方ですので、ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
お返事が遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年10月16日 @ 7:12 PM
回答ありがとうございます。
ノコギリクワガタの幼虫の菌糸瓶への投入時期や期間についてなんですが、産卵が9月下旬〜10月中旬の場合、通常の飼育サイクルとは少しズレていくと思うのですが、常温管理でやる予定なんですが、そうなると羽化する時期も通常サイクルよりは遅くなるのですか?
10月下旬の現在で、孵化しそうな卵が3つ、超初令が1匹、初令中期が数匹、初令後期か二例初期がいるのですが、そのうち産卵マットで卵と超初令は個別管理していて、その他は菌糸瓶へ投入しています。
気温も20℃前後で低くなってきているため、卵の孵化や幼虫の成長速度も落ちると考えているのですが、卵や菌糸瓶投入する際の割り出しの時期をいつ頃行えば安全なのか分からず質問しました。
まだまだ超初心者の私ですが、詳しく見解を聞かせて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
Comment by mira — 2019年10月21日 @ 8:19 AM
miraさん
レスありがとうございます。
大変申し訳ございません。
実は私自身、今まで常温管理で飼育したことがないんです。
私の場合、冬場はエアコン管の元、大体20~23℃前後での管理でゆっくりと育てるような環境で管理しております。
なのでノコギリクワガタの冬場の常温管理下での幼虫の動き自体は把握出来ておりません。
ただ本土ノコギリクワガタは北海道でも生息しているように、寒くても幼虫で越冬が出来る種です。
自然界では冬場ではほとんど活動せず越冬状態に入ると思いますが、時期的にいつ位から越冬状態に入るかは地域により様々だと思います。
北海道で管理する場合と、九州の宮崎で管理する場合ではかなりの温度差があると思われます。
あくまで推測の範囲ですが、幼虫も冬が来る前には準備する必要があると思われますので、miraさんのお住まいの地域での管理温度が本格的に寒くなる前(常に15℃を下回るようになる位)に、幼虫の移行を済ませておいた方が無難ではないかと考えられます。
そして幼虫自身で越冬の準備をさせてあげる必要があるのではないかと考えます。
以上、長々と書きましたが、私自身、常温飼育でやったことが無いのであくまで推測の範囲でお答えするしかありませんので、あくまでご参考程度に聞いて下さいますようお願い申し上げます。
明確なご返答で申し訳ございませんが、どうぞご了承下さいませ。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年10月21日 @ 9:17 AM
回答ありがとうございます。
常温管理でいくならば、孵化を待つ卵にも影響はあるんでしょうか?気温が低くても孵化はするんでしょうか?
やはり温度管理してあげた方がいいのか、悩みどころですね~今のところ室温は20〜24℃辺りなんですが、これからどんどん下がっていくので。
一応少しでも温度変化を軽減させたく思い、ダンボールで周りを囲ってはいるのですが、やはり低い時は低いです。以前紹介してもらった簡易温室も考えたのですが、とりあえず今年は初めての繁殖飼育なので、常温管理でやってみたいと思ってます。
Comment by mira — 2019年10月21日 @ 10:11 AM
miraさん
レスありがとうございます。
私の場合、この時期に日本の本土産のノコギリやオオクワ、コクワ、ヒラタなどの管理は、
【産卵】:27~28℃程度で管理
【幼虫飼育】:20~23℃程度で管理
というやり方をしております。
今回のご質問の卵の孵化に関しましては「25℃前後」あれば良いかと考えます。
miraさん宅の管理温度が20~24℃ですので、ギリギリまだ何とかいけるのではないかと思いますが、さすがに20℃は下回らない方が良いかと考えます。
方法として、卵だけを別で管理しているのであれば、それだけを少し温めてあげるような感じの環境に持って行ければより良いと思います。
となると、やはり何かしら温源となるようものを確保するか、部屋のなるだけ暖かい場所、例えば冷蔵庫の上なども良いかと思います。一部箇所はモーターなどで暖かくなる箇所もあるかもしれません。
ただし冷蔵庫の種類によっては逆に暑すぎる場合もありますので、必ずテストをしてから置くことをお勧めします。
自然界では今の時期では、卵は既に孵化し、幼虫となって今から来る冬に向けて越冬準備を始めている頃です。
なので人がそのサイクルをずらそうとするならば、何かしら工夫は必要になってくるのではないかと考えます。
あくまでご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2019年10月22日 @ 10:19 AM