日記のコメント欄に、「きょうすけさん」より以下のような質問を頂きました。

 

はじめまして。

この季節でも山にはいればクワガタ見つけることがをできるのですね。
今年春からクワガタ飼育に挑戦しております。
今まではカブトムシだけでしたが、昆虫くじ?を孫がひいて
オオクワガタ・ノコギリ・ギラファ・ニジイロとヒメフローレンスの
5匹を持ち帰りました。

そこでいきなりなのですが教えて頂きたいことがあります。

9月ごろにオオクワガタとノコギリクワガタが成虫になりました。
(今の時期でもエサを与えた方がよいのか?土の中ばかりで上にあがってこないためどうしたらよいのかわかりません。)

残りはまだまだ幼虫です。

その幼虫の1匹はフローレンスカブトムシで土の上をずーっと動き回り
何度も土に入れてあげるのですが、すぐに出てきます。
土のせいかと思い新しい土にしてのですが、同じです。
色と動き方からして蛹の前かな?と思うのですが
そのまま土の上で蛹になるのをまってから人口蛹部屋に移した方が
よいのでしょうか?
それとも今時点で人口蛹部屋を作って入れてあげるのがよいのでしょうか?

でも蛹になる前じゃなかったら…

また、人口蛹は市販の物がよいのでしょうか?
それともその土で作ってあげる方がいのでしょうか?

わからないことばかりで悩んでおります。

もしよろしければお答えお願いします。

よろしくお願い致します。

 

回答が長文になりそうでしたので、今回は日記内での回答として取り上げてみたいと思います。

 

きょうすけさん

初めまして、レスありがとうございます。

 

ご質問の件ですが、

9月に羽化したばかりのオオクワとノコギリですが、ノコギリの場合は成虫になってからの休眠期間が長いため、おそらく来年の春~夏位まではずっと活動はしないと思います。

自然界のノコギリも来年の夏に出てくる個体はもう今既に羽化して土の中でじっとしているんです。

オオクワの場合は、後食前か、もしかすると越冬体勢に入っていのかもしれません。

オオクワの場合、羽化して約2~3か月位(管理温度による)で、後食開始してくれることが多いですが、温度管理をしないと今の時季は越冬体勢に入ってしまいます。

越冬に入ってしまった場合、起きてくるのはおそらく来年の春~夏頃だと思われます。

でも、今の状況は悪い事ではないので、オオクワもノコギリも自分からマット上に出てくるまでそのままにしてあげておいても大丈夫ではないかと思います。それからゼリーを与えるようにすれば良いかと思います。

 

次に、フローレンシス幼虫の件についてですが、マットに潜らない理由はいくつかあります。

 

・酸欠の為苦しくて上にあがってしまっている。
・蛹化したいがマットの水分、もしくは深さが足りず仕方なく上で蛹化しようとしている。
・幼虫自体に異変がある。
・管理環境がその幼虫に合わない

 

上記のこと等が考えられます。

 

幼虫自体に異変がある場合は、対策はほぼ皆無ですが、酸欠の場合は通気確保を。

 

蛹化したいが、マットの水分が足りない場合はマットの水分調整をしてあげると良いです。

マットの水分量が少ないと綺麗な蛹室を作りにくくなってしまいます。作れないと結果上に上がって来てしまいます。

 

また、フローレスヒメカブトはヒメカブト種の為、国産カブトと同様に縦に蛹室を作る傾向が強いです。

 

上記画像は国産カブトムシの蛹ですが、フローレンシスも同様に縦に蛹室を作る傾向が強いです。

 

その為 蛹化する際、マットの深さが足りない場合は仕方なく上に出て来て蛹になろうとする傾向があります。

 

上記画像はマット内で蛹化出来ずに上に上がって来てしまった国産カブトの幼虫達です。

この場合は深さ、水分量共に足りていませんでした。

 

上部で蛹になった場合、蛹化不全や、後に羽化不全を起こしかねないので、まだ幼虫が動くならばマットの深さを調整してあげると良いと思います。

フローレンシスならば大体20㎝位の深さがあれば良いかと思われます。

 

私は以下のようなボトルにマットを肩口位まで多めに入れて羽化させていました。

 

 

もし既にマット上で前蛹化、もしくは蛹化している場合は、人工蛹室に移してあげればよいかと思います。

ただ移すのはあくまでも前蛹、もしくは蛹になってからです。それ前に人工蛹室に移しても幼虫自体がまだ動けるために蛹室を壊してしまう可能性が大です。

人工蛹室については自作でも市販品でもどちらでも構わないと思います。

フローレンシスは縦に蛹室を作るため、通常のヘラクレス用のような横置きの蛹室ではなく、縦置きの蛹室を作る必要があると考えます。

国産カブトムシと同様のやり方です。

市販品では縦長の人工蛹室を販売しているのはあまり見かけたことがないので、自作する方が無難かもしれません。

 

以上、あくまで私:Shiho個人が考えうる回答となります。

考え方ややり方は人ぞれぞれですので、あくまでもご参考程度に読んで頂ければ幸いです。

コメントありがとうございました。

 

飼育日記担当:Shiho

 

※ 今回ご紹介したやり方や考え方はあくまでShiho個人によるものであり、それを押し付けるものでは御座いません。考え方、やり方は人ぞれぞれですので、あくまでもご参考程度に読んで頂ければ幸いです。ご了承下さいますようお願い申し上げますm(_ _)m ※

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