ティティウスシロカブトの飼育【幼虫飼育方法&産卵方法】【Shiho的見解 :2020年度版】

今回はシロカブト種、ティティウスシロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。

 


【ティティウスシロカブト♂参考画像】

 


【ティティウスシロカブト♀参考画像】

 

【飼育種】
【和名】ティティウスシロカブト
【学名】Dynastes tityus

【産地】アメリカ

 

 

★★幼虫飼育★★

幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。

 

【使用するお勧めエサ】
きのこマット完熟マット
【使用する容器】
♂♀:1400~1800㏄程度のブロー容器
【エサ交換回数】
♂:途中3~4回程度
♀:途中3~4回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年23~25℃前後での管理下)

♂:約10~12ヶ月程度
♀:約10~12ヵ月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)

 

幼虫飼育は比較的簡単。
マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。

管理温度にもよりますが、過去の飼育では23~25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約一年前後程度で羽化してくれました。

シロカブト種の中でも一番小型で、大きくなっても♂70mm程度なので、管理する容器もそこまで大きくなくても大丈夫です。

 

★★休眠期間★★

ティティウスシロカブトにはグラントシロカブトやヒルスシロカブトよりも、羽化後に長い休眠期間が存在します。

同じシロカブト種であるグラントやヒルスは羽化して、ほぼ2ヶ月もすれば後食を開始しますが、ティティウスシロカブトの場合、約6~8ヶ月ほど休眠し、その後、後食を開始します。

ゆえに羽化後は後食が開始するまでの管理も大事と言えます。

しかし、管理と言ってもさほど難しいことはなく、適正温度(18~27℃程度)で、マットの水分量に気を付けておけば大丈夫です。

個体によって活動を始める時はばらつきがありますので、時期が近付いたら、マット上で活動していないか等のチェックはこまめにしておく必要があります。

管理しているケースのマット上で、頻繁に徘徊するようになれば熟成してきた合図だと考えてもよいと思います。

 

 

★★産卵方法★★

 

次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。

 

【産卵にお勧めのマット】
完熟マット黒土マット
【セット期間】
開始~約1ヶ月半から2ヵ月程度
採卵する場合は約2週間に一度の採卵
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL程度
【産卵管理温度】
25~27℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来、ぎゅっと握った際に指から水が染み出ない程度)

 

 

【セット方法】


ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

 

セット方法は図示すると以下の様な感じです。

産卵自体はとても容易な種だと考えます。

♀も小型なので、放置産卵させておいて、時期が来てからの回収も良いと思いますが、沢山卵を取りたい場合はやはり採卵した方が良いかと思います。

特に産卵セットで使用するケースが小さい場合は親がせっかく産んだ卵を動いているうちに潰してしまう可能性が高くなりますので、そういった場合はこまめに採卵してあげると良いと思います。

私の場合はどちらかというと採卵する方法を取っております。

 

【採卵した卵の管理方法:例】

採卵した場合は、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。

有精卵ならば孵化率も悪くなく結構沢山の幼虫が取れます。

 

【採卵せず放置しておての割り出しの場合】

ケースの大きさが広く、かつマットの劣化なども見られなければ、数か月(~2か月位)放置しておいて産卵セットを解除するのも良いと思います。

人間の手で採卵管理しているのと違い、ほぼ自然な状態で孵化するので孵化率も高くなると考えます。

 

上手くいけばゴロゴロした多数の幼虫が見られる可能性も高いでしょう。(※幼虫は参考画像)

 

 

如何でしたでしょうか?

今回はティティウスシロカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。

特別難しい種でもないと思います。

上でも書きましたが、他のシロカブト種と違うのは「羽化して活動を始めるまでの休眠期間が長い(6~8か月程度かかる場合あり)」という所位かなと思います。

 

是非皆様も機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)

 

※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※

 

※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。

これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m

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