グランディスオオクワガタの飼育【幼虫飼育&産卵方法】【Shiho的見解:2020年度版】
今回は、グランディスオオクワガタの飼育方法をご紹介したいと思います。
【参考画像:グランディスオオクワガタ♂】
産地:ラオス産
【参考画像:グランディスオオクワガタ♀】
産地:ラオス産
【飼育種】
和名:グランディスオオクワガタ
学名:Dorcus grandis
産地:インド、ラオス等・・
大顎の内歯は一本、かなり内側に切れ込み、ほぼ真横を向くような感じが特徴のグランディスオオクワガタです。
産地により前胸背板の形状に差があり、ラオス産は切れ込みがあるタイプ、インド産は膨らみがあるような感じになる傾向があるようです。
体長も大きくインド産では90㎜をも越えて来ます。
★★幼虫飼育★★
【お勧めのエサ】
♂:菌糸:E1100~E1400~E1400
♀:菌糸:E800~E800
マット飼育も可:お勧めはきのこマット
【えさ交換回数】
♂:合計2~3本程度
♀:合計2本程度
※但し菌糸の劣化や幼虫の食い具合により差異あり。
【設定温度】
20~25℃前後
【羽化までにかかる時間】
♂:約10~12か月程度
♀:約8~10か月程度
※あくまで目安です。
♂♀、管理環境(管理温度、飼育するエサ等)によって個体差があります※
幼虫飼育はとても容易な種だと感じてます。
菌糸(Basicでもelementでも可)、マット飼育でもOK。
マットならばきのこマットがお勧めです。
管理温度は20~25℃程度。
20℃に近い低温飼育でじっくり管理すると、羽化までの時間はかかりますが幼虫期間が長くなるため比較的大型個体が出やすい傾向があります。
★★産卵方法★★
グランディスオオクワガタの場合、国産オオクワガタと同じ材で産卵をさせております。
<材使用の産卵セットを組む場合>
【産卵に使用するもの】
マット+材1~2本程度
【お勧めマット】
きのこマット、完熟マット
※産卵木の下に敷くマットで、直接マットに産卵させるのではありません※
【お勧め材】
産卵木:クヌギorコナラ、カワラ材、霊芝材等
【産卵に使用するケース】
クリーンケースM~L程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
多からず少なからず
【セット方法】
まずマットをケース底面(3~4㎝程度)固く詰める。
そして材を入れ、その回りは材がマットに埋もれないように材が半分以上露出するようにセットする。
図示すると以下のような感じで組みます。
実際の産卵セッティング手順です
まずは使用する材を用意。
下記画像はクヌギ材になります。
あくまで私が選ぶ基準は、少しは柔らかいが、しっかりと身の詰まった材を選ぶようにしています。
柔らかいがしっかりとした材を選ぶ
材の皮は剥かない方もいらっしゃると思います。
材が露出してしまう転がし産卵セッティングの場合は、材にカビが発生しやすいという難点もあります。
なので皮を剥かずにセッティングするという方も多くいらっしゃいます。
私の場合は皮は剝く派なので、剝くセッティング方法でご紹介します。
あくまで私のやり方ですが、私は材を水に浸す時、そこまで長い時間はかけません。
目安は水に浸している途中で材を取り出し、実際に持ってみて、重量的に十分に水分が含まれているかどうかをみて判断します。
実際に手に取って水分の染み込み具合を確認します。
これは感覚的なものなので、どれ位とご紹介するのはとても難しいです。
もし敢えて時間的に言うならば、早くて5分、長くても10分位といったところでしょうか。
これも私的にはあまり時間はかけません。
元々長く水に浸していませんので、陰干しもごくわずかの時間です。
敢えて時間的に言うならばやはり5~10分程度でしょうか。
次にマットを準備します。
マットをケース底面に固く5cmほど詰めます。
グランディスオオクワガタは材産みが主体なので、マットは基本的には何でもOKです。
針葉樹のマットでもOKですが、もし万が一幼虫が材よりこぼれ落ちた事態を考えて幼虫がスムーズに食可能な発酵マットが無難です。
弊社のマットではきのこマット、完熟マットでの使用がお勧めです。
次に材を入れ、回りにマットを軽く詰めます。
この画像で使用しているのはクヌギ材2本です。少し柔らかめの材です。
ゼリーと生体を入れて完成。
真上からの画像です。
このようにマットをそこまで深く詰める必要はありません。
いわゆる「転がし産卵」で十分です。
特別難しい種ではなく、国産オオクワガタと同様のセッティング感覚でOKです。
皆さんも機会がございましたら、是非飼育に挑戦してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現時点での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m ※
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2020年12月17日
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Basicシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), Elementシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), Naturaシリーズ(菌糸ビン・菌床ブロック), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 産卵木, 飼育ケース
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