山に行った時、クワガタ、カブトムシがいる場所には結構な確率で見かける昆虫がいます。

それは「カナブン」です。

今日は国産の美麗種、カナブン達の種類:見分け方をご紹介してみたいと思います。

 

国産カナブン種には、カナブン、アオカナブン、クロカナブンと、3種分別されていおります。

その3種の違いについて少しだけ詳しくご紹介してみたいと思います。

 

※画像をクリックすると、拡大画像が見られます※

【国産カナブン】

カナブン表裏月夜野用
※カナブン:グリーン色タイプ

【体長】
22~30mm

【分布】
本州、四国、九州に生息。

【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いは茶色、グリーン、レッド、ブルーなどのかなりの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いにくっ付かず離れている。
身体のラインはアオカナブンと比べると丸みのある身体をしている。

【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い

【採れる場所】
平地性が強いが比較的高所でも見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。

【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。

【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。

【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。

 

カナブンはかなり色彩変異が激しく色んな色合いの個体が存在します。下記画像は実際に私が捕まえたカナブン達の画像です。

カナブン色彩変異
色彩変化豊かなカナブン達

 

画像は全てカナブン、このブラウン、グリーン、レッド。この他にもブルー、ブラックも存在するらしい。是非見てみたものです。

 

 

 

【国産アオカナブン】

アオカナブン表裏特徴日記用
※アオカナブン:グリーン色タイプ

【体長】
22~27mm

【分布】
北海道~九州まで幅広く生息。山地性が強い。

【体の特徴】
全体的に光沢があり、とても美しい。
色合いはグリーン、赤みのあるグリーン、ブルーなどの色彩変異がある。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインは比較的細みのやや縦長。

【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い

【採れる場所】
平地でも見られるが、比較的山地性が強く標高の高い所で良く見られる。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。

【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。

【活動期間】
5月下旬~9月下旬
ベストシーズンは6月上旬~7月中旬。

【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。

 

アオカナブン樹液
樹液に集まるアオカナブン達

 

 

【国産クロカナブン】

クロカナブン表裏月夜野用

【体長】
22~28mm

【分布】
本州、四国、九州に生息。

【体の特徴】
全体的に黒く光沢があり、とても美しい。
色合いはその名前の通り黒一色。
身体をひっくり返した際、両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。
身体のラインはカナブンよりは比較的細みのやや縦長だがアオカナブンよりは少し太め。

【行動の特徴】
非常に素早く動き、あっという間に飛んでしまう。
飛翔性がかなり高い。
交尾意欲が高い

【採れる場所】
平地性が強いが、比較的高所でも見かけることもある。
クヌギやニレ、ナラ、ヤナギなどの樹の枝状にくっついて樹液を食している。

【有効な採集方法】
樹の枝回りなどをじっくりと見て網などで捕獲する方法。
樹を蹴って落とす方法。ただしよく飛ぶので落下する前に飛んでしまうことが多い。
灯火採集方法。

【活動期間】
6月中旬~9月下旬
ベストシーズンは7月上旬~8月上旬。
カナブン、アオカナブンと比べると若干発生が遅い気がする。

【採れる時間帯】
朝方~昼間にかけて主に活発に活動するが、夜でも見られる。

 

IMGP7592
樹液に集まるクロカナブン2頭
真ん中の小さい個体はコアオハナムグリ

 

 

 如何でしたでしょうか?
上記があくまで私が感じている「カナブン」「アオカナブン」「クロカナブン」の特徴&違いのご紹介です。

 

 

以下の画像は実際にフィールドで出逢ったカナブン達の様子画像です。

IMGP5636
ニレの樹皮に付くカナブン達
下から2番目はアオカナブン、その他はカナブン

 

IMGP5481
同じくニレの木につくカナブン達
全てカナブン

 

IMGP5783
一番下はクロカナブン。
その他は色彩変異豊かなカナブン達。
左端の個体はシロテンハナムグリ。

 

IMGP7688
色彩豊かなカナブン達

 

クヌギの樹皮裏に集まるミヤマペア、他
ミヤマクワガタ達と一緒に樹液を舐めるカナブン達

 

昆虫採集ではどうしてもクワガタやカブトムシの方が優先的に目に入ってしまい脇役的な存在かもしれませんが、こうしてスポットを当てて良く見てみると、とても魅力的な昆虫だとも言えます。

フィールドで見かけた時には、是非手に取ってじっくりと観察してみませんか?^^

 

※この見分け方や考え方は、私が見て判断する時に基準としているもので、勿論その他にも違う特徴などがあるかと思います。あくまで私Shihoの個人的見解ですので、ご参考程度に見て頂ければ幸いです。m(_ _)m

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