クワガタ、カブトムシ、カナブンの幼虫の違いについて 【Shiho的見解 2021年度版】

毎年夏が終わると、

「成虫管理していたケースに幼虫が見つかりました、これは何の幼虫でしょうか?」

等の質問をよく受けることがあります。

実は過去の飼育日記内でも同じような質問に対して回答しております。

内容的には重複する文章(一部変更や加筆あり)になりますが、ここで改めてご紹介してみたいと思います。ご了承下さいませm(__)m

 

 

クワガタの幼虫とカブトムシの幼虫では、パッと見ただけでは皆同じように見えてしまう事が多いですよね。

しかし、よーくじっくりと観察してみると、意外にも相違点があります。
以下の文章&画像でご紹介しますので、御覧下さいませ。

 

ちなみに参考例として挙げるのは

①カブトムシ(ヘラクレスオオカブト)
②クワガタムシ(アンタエウスオオクワガタ)

の幼虫になります。
※外国産の幼虫になりますが、国産もほぼ同等と考えて頂いて良いかと思います。

 

【全体図比較】

クワカブ幼虫違い1
まずこちらの画像からですが、これは全体図での比較です。

構図的に②のクワガタの方が大きく見えますが、実際は①のカブトムシの方が2倍以上大きいです。
カブトムシの方が気門(身体に見える点々です)は大きくはっきりしています。

また②のクワガタの方が多少黄色っぽいのは3令の後期にあるためです。
幼虫は初令~2令~3令中期までは①のように白い色合いをしています。
これが蛹化が近づく3令後期になると②のように体色が黄色がかってきます。

 

【体毛比較】

クワカブ幼虫違い2
次に体毛の比較です。
カブトの方が毛深くあります。

 【頭部比較】

クワカブ幼虫違い3
次に頭の色合いの違いです。
簡単に言うと、クワガタはオレンジ(だいだい)色、カブトは黒っぽい色(こげ茶)色をしています。

 

 【お尻(肛門)での比較】

クワカブ幼虫違い4
最後にお尻(肛門)の形です。
ここは決定的ですね。カブトムシは横に割れ、クワガタは縦に割れます。

 

以上この様な点から、クワガタかカブト、どちらの幼虫か判断出来ると思います。

 

次に参考までにですが、カナブンの幼虫の画像(※クロカナブンの幼虫になります)も何点かありますので、クワガタ、カブトムシの幼虫と比較するために、ご紹介してみたいと思います。

 

【カナブン幼虫の全体図】


全体的にずんぐり、コロコロ丸っこいような感じがします。気門ははっきりとしていますが、色合いは薄いです。

 

 

【カナブン幼虫の体毛】


かなり毛深いです。毛も長くフサフサしているような感じがあります。

 

 

【カナブン幼虫の頭部】

頭は身体にめり込んでしまうほど小さく、そして頭のすぐ両側(左右)に斑点のようなものがあります。カナブン系の幼虫では大体この斑点のようなものを見かけます。頭の色合いは薄茶色といったところでしょうか。
 
 
まとめると、それぞれの頭部の色合いは、
 
クワガタ:オレンジ色
カブトムシ:こげ茶色
カナブン:薄茶色
 
といった感のようにも受け止められます。
 
如何でしたでしょうか?
上記が私が個人的に感じうる、クワガタ、カブトムシ、カナブンの幼虫の相違点でした。
 
今回は、お尻と頭部の違いについてお話しましたが、この他にも、「徘徊行動の違い・・」、「幼虫の大きさ(育った時のmax体重)」等々、この他にも区別の判断となりうる相違点があるかと思います。
 
あくまでも私が感じ方&考え方ですのでご参考程度にして頂ければ幸いです m(__)m
 
それぞれに特徴があり面白いものですよね^^
 

※ここでご紹介させて頂いた考え方や飼育方法、見解はあくまで私Shiho個人のやり方&考え方であってそれを押し付けるものでは御座いません。あくまでもご参考程度にご覧頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

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2021年9月28日

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