グラントシロカブトの飼育【幼虫飼育方法&産卵方法】【Shiho的見解 :2022年度版】
今回はシロカブト種、グラントシロカブトの飼育方法についてご紹介したいと思います。
【ティティウスシロカブト♂参考画像】
【飼育種】
【和名】グラントシロカブト
【学名】Dynastes grantii
【産地】アメリカ・アリゾナ等
★★幼虫飼育★★
幼虫飼育は、私は以下の様な方法で行っています。
【使用するお勧めエサ】
きのこマット、完熟マット、
【使用する容器】
♂♀:1400~1800㏄程度のブロー容器
【エサ交換回数】
♂:途中3~4回程度
♀:途中3~4回程度
(※マットの痛み、劣化、エサの減り具合により誤差あり)
【設定管理温度】
23~25℃前後
【羽化までにかかるおおよその時間】
(※ 通年23~25℃前後での管理下)
♂:約11~15ヶ月程度
♀:約10~13ヵ月程度
(※ 管理温度、エサ、湿度、大きさにより誤差あり)
幼虫飼育は比較的簡単。
マットさえ切らさなければすくすくと育ってくれます。
管理温度にもよりますが、過去の飼育では23~25℃前後の管理下(きのこマット、完熟マット使用)で約一年前後程度で羽化してくれました。
★★産卵方法★★
次に産卵セット方法ですが、私は以下のような方法で産卵セットを組んでいます。
【産卵にお勧めのマット】
完熟マット、黒土マット
【セット期間】
こまめに採卵する方法を取ることが多いので、は約2週間に一度の採卵し、採卵後はまた再セットを組むのを繰り返す。
【産卵に使用するケース】
クリーンケースL程度
【産卵管理温度】
25℃前後
【水分量(湿度)】
適量(手で握って土団子が出来、ぎゅっと握った際に指から水が染み出ない程度)
【セット方法】
ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)
【採卵した卵の管理方法:例】
採卵した際、あくまで私のやり方ですが、上記のようにケースに穴をつくって卵を落とし込み、その上をマットで軽く覆います。
【採卵後の卵の管理】
産卵自体は容易なグラントシロカブトなのですが、他のカブト種と違いある特徴があります。
それは、ほとんどの卵の孵化までの期間が長いという特徴です。
通常採卵した卵は温度管理具合にもよりますが、1~2ヵ月程度で孵化してくれます。
しかしグラントシロカブトの場合、卵によっては5~8か月近くかかってしまうものもいるのです。(※卵の中には例外的に通常のカブトムシ同様1か月程度で孵化する卵も存在します※)
それゆえ、産卵セットを組んだ後は、幼虫が見えてくるまで等の放置産卵はせずに、一定期間ごとに卵を採卵して別管理して孵化させる方法をお勧め致します。
ここがグラントシロカブトの特徴で、採卵した卵を孵化するまでに上手く管理していくことが大きなポイントの一つでもあると考えております。
採卵後の卵を入れたマットなどが時間と共にカビが生えたり、水分が抜けてしまったりすこともあると思います。
その時は、マットを交換したり一度管理セットを解除し、加水調整し、また上記画像のように卵の管理をし直すというやり方を私は取っております。
如何でしたでしょうか?
今回はグラントシロカブトの飼育方法についてご紹介させて頂きました。
採卵後の卵の管理期間の長さ以外は、普通のヘラクレス等と同様の感覚で飼育すれば良いかと思います。
是非皆様も機会がありましたら、一度飼育してみては如何でしょうか?(^^)
※ この日記で紹介したやり方や考え方はあくまで私:Shiho個人の考え方によるもので、それを押し付けるものではございません。あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです ※
※ この飼育日記では過去にも同じ種類について飼育方法をご紹介しておりますが、過去で取り上げたデータと新しく公開したデータとでは、エサの種類、管理温度、羽化までにかかる日数などに差異が見られる場合がございます。
これは飼育をやりながら、私個人のやり方や考え方が変化しているということですので、今現在での私のやり方や考え方を参考にして頂くならば、一番最新の日付のデータをご参考にして頂けますと幸いです。ご了承下さいませ m(_ _)m
コメントはまだありません »
No comments yet.
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
Leave a comment
2022年12月12日
カテゴリー
使用したアイテム
Basicプロテインゼリー(昆虫ゼリー), きのこMat(昆虫マット・発酵マット), プリンカップ, 完熟Mat(昆虫マット・発酵マット), 飼育ケース, 黒土マット(昆虫マット・発酵マット)
最近のコメント