産卵材のカビ対策について②:バクテリア材を自作してみる【Shiho流】
今回は「バクテリア材」の作り方について、私:Shiho流ではございますが、ご紹介してみたいと思います。
<手順>
①バクテリア材の基材となる材を準備します。
種類はクヌギ、コナラ等、どちらでも良いです。
硬さはあんまり柔い材は避けた方が無難かもしれまん。後にバクテリアマットに漬け込みますので、そこで水分を追加吸収して更に柔らかくなる場合があります。
②材の樹皮を剝く
材の表面からバクテリアをより染み込ませる為に、樹皮を剝きます。
③バクテリアの温床となる幼虫の糞を用意する。
用意する糞は、カブトムシの糞、クワガタの糞。
クワガタの糞は菌糸ビン等を使用した際に出る茶色の食痕の部分に糞が含まれているのでそれを集めるのも良いです。
④※糞そのものが無い場合は、他のクワガタやカブトの産卵セッティング後の廃マットや幼虫飼育で使用したマットや菌糸食痕カスを利用しても良いです。勿論糞と合わせてもOK
⑤ゴロゴロした大粒の糞の場合は、袋等に詰めて、
⑥ゴムハンマーなどで細かく粉砕します。
⑦完全に粉々に砕かないでも良いです。
ある程度でも十分です。
⑧先程樹皮を剝いた材を加水します。
材によって加水する時間の長さはバラバラですが、あんまり長く加水しない方が良いです。
この後バクテリアマットに漬け込むので、そこで更に水分が追加浸透するからです。
なので水分気持ち少な目程度に加水するのがコツです。
⑨水に浸けた材を陰干します。
⑩大きめのケースに④の廃マットを敷き詰めます。
⑪陰干しした材に⑦の幼虫糞カスをまんべんなく刷り込みます。
⑫ケースに材を入れて、その上に更に⑦の幼虫糞カスを入れます。
⑬材の周辺もまんべんなく⑦の幼虫糞カスを入れていきます。
⑭幼虫糞カス入れた上に④の廃マットを入れていきます。
この時は幼虫の糞カスが少なかったので、廃マットを入れましたが、幼虫の糞カスが十分な量あるならば廃マットを入れる必要はありません。
⑮廃マットをある程度上にかぶせます。
⑯気密性をよくするため、ビニールを被せます。
⑰挟んで完成です!
⑱この後、産卵セットを組む温度帯と同じような場所で放置します。
このようにぬか漬けを浸けるように材をバクテリアマットに浸透させます。
材の大きさや硬さによって正確な日数を示すのは難しいですが、私の場合は材が柔らかい場合は7~14日程度、硬い場合は14~21日程度放置するようにしています。
※あまり長く浸透させすぎると、材が柔かくなりすぎて使い物にならない場合もあるので注意が必要です。
途中で材を出したりして、材の硬さを確かめながら漬け込む期間を調整するのがポイントです。
⑲出来上がったバクテリア材
数週間後・・バクテリア材の完成です。
後はこのまま通常の材同様に使用します。
材についたマットは払いのけても良いですし、そのままでも良いと思います。
バクテリア材を使用した産卵セットの様子
上記画像はバクテリア材を使用した産卵セットの様子です。
見事にカビの発生は抑えられています。
こちらはバクテリア材を使用せずそのままの材でセットを組んだ様子。
上記2画像を見比べると、カビの発生具合は一目瞭然ですね。
このような方法で私はバクテリア材を作成、使用しております。
カビの発生を抑えるにはとても有効なやり方の一つだと考えております。
<幼虫等の糞が入手出来ない時>
本来は幼虫の糞等に含まれるバクテリアを利用するのでバクテリア材と言われていますが、幼虫の糞等が手に入らない場合はどうすればよいのか?
その場合は、糞を混ぜなくても、既存の新品のマット内に浸け置きするだけでも効果が出る場合もあります。(※実際に試し実践したことがございます)
糞を混ぜたものと比べると防カビ効果は若干弱くなる場合もありますが、一度新品のマットでも漬け込んでその材を使用するだけでも、通常のセッティングをした材よりかはカビが生えにくくなるのでやってみる価値はあると考えてます。
如何でしたでしょうか?
今回カビ対策の一例として「バクテリア材」の作成方法をご紹介しました。
作成方法には色んなやり方があると思います。
今回ここでご紹介した作成方法はあくまで私個人の作り方です。
皆様も産卵材のカビの発生にお困りの時には、是非バクテリア材を自作して試してみては如何でしょうか?
※このやり方&考え方はあくまで私個人のやり方によるものであって強制するものではございません。あくまで一つの方法(手段)として参考程度にして頂ければ幸いですm(__)m
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